清閑亭(旧・黒田長成別邸)

小田原別邸料理 清閑亭

公民連携により利用者サービスの向上や施設の魅力発信を進めるため、令和2年度の民間提案制度のプレゼンテーション審査により利活用事業者に選定された株式会社JSフードシステムによる飲食店「小田原別邸料理清閑亭」としての利活用が令和6年(2024年)3月25日(月)より始まりました。

清閑亭は、小田原駅周辺から南町や板橋への回遊拠点となっており、観光において、小田原の文化・歴史を生かしたまちづくりを推進する上でも重要な建築物です。今後も、小田原の歴史と共に、食文化など「小田原ならでは」をテーマとして、さらなる魅力の発信を行っていきます。

1.一般開放

清閑亭2階及び庭園は、どなたでも見学することができます(安全面の確保のため、従業員へのお声がけが必要)。

2.小田原ならではの情報発信

清閑亭2階でのワークショップの開催、小田原産の食材や小田原の伝統工芸品などを使用した料理の提供を通じて、小田原の歴史と共に、食文化など「小田原ならでは」をテーマとして、さらなる魅力の発信を行っていきます。

3.小田原ならではの料理の提供

小田原の地域性を生かしたメニューを「小田原別邸料理」として提供します。
其の壱:二十四節気・七十二候を基本に、旬の食材を使った和洋折衷料理の提供
其の弐:地場の魚や肉、野菜や果物、季節の花などとの融合
其の参:古来より継承されてきた小田原の伝統工芸品を使い、歴史を感じる空間を演出

主屋玄関

主屋玄関

主屋内観

主屋内観

蔵カフェ内観

蔵カフェ内観

開館時間

【昼の部】午前11時から午後3時まで
【夜の部】午後5時から午後9時まで
※蔵カフェは、午前11時から午後5時まで

休館日

不定休
事前に下記の店舗URLより、ご確認ください。
また、夜の部の営業は予約がない場合、休館となる場合あり

アクセス

JR、小田急線、大雄山線、箱根登山線「小田原」駅より、徒歩15分

専用駐車場 7台  (内軽専用2台) 

住所

神奈川県小田原市南町1-5-73

営業に関するお問い合わせ

050-1809-2213
※自動音声による案内となります。

店舗URL https://www.seikantei.jp/

詳細協議の進捗状況(令和6年3月完結)

令和3年(2021年)7月 清閑亭利活用事業者の決定(株式会社JSフードシステム)
12月 「清閑亭の利活用に向けた詳細協議に関する協定」締結
令和4年(2022年)2月 小田原市建築審査会(建築基準法の適用について報告)
4月 小田原市建築審査会(保存及び活用について審議)
11月 小田原市史跡小田原城跡調査・整備委員会(活用に伴う現状変更について審議)
令和5年(2023年)2月 小田原市史跡小田原城跡調査・整備委員会(活用に伴う現状変更について審議)
小田原市建築審査会(保存及び活用について報告)
4月 文化庁文化審議会(活用に伴う現状変更について審議・許可)
5月 小田原市建築審査会(保存及び活用について審議、適用除外の指定)
工事着手等に関する覚書締結
令和6年(2024年)3月 増築部分に関する覚書締結
定期建物等賃貸借契約締結
清閑亭
清閑亭玄関

正面玄関

清閑亭内部

内観

清閑亭は、明治時代に活躍した黒田長成(ながしげ)侯爵の別邸として、1906年(明治39年)に神奈川県足柄下郡小田原町(現・小田原市南町)に建てられました。

 

旧小田原城三の丸外郭土塁の南向き傾斜地に位置しており、晴れた日は母屋から真鶴半島や大島を望む相模湾や箱根山を一望できます。

 

建物は、格式ばらない数寄屋(すきや)風の造りで、平屋と二階家が連なっています。建物内には板絵襖や網代組天井など優れた意匠も見ることができます。

政治家・黒田長成侯爵

黒田長成は、1867年(慶応3年)5月5日、筑前福岡藩主・黒田長知の長男として生まれました。 

 

明治維新後、福岡から東京へ上京し、1878年(明治11年)に慶応義塾へ入学。1880年(明治13年)に慶応義塾を中退し、1885年(明治18年)にケンブリッジ大学に入学、1887年(明治20年)に学士号を取得し卒業します。 

 

その後、宮内省の式部官、貴族院議員、修猷館(しゅうゆうかん・福岡藩の藩校で、現福岡県立修猷館高等学校)の第3代館長を経て、1894年(明治27年)から1924年(大正13年)までの約30年間にわたり、貴族院副議長を務めました。1924年に枢密顧問官に任じられると、以後、終生その官に身を置き、1939年(昭和14年)亡くなりました。 

 

黒田は号を桜谷(おうこく)とし、漢詩集『桜谷集』をはじめ、多くの漢詩や書を遺しています。また、東京都港区赤坂の本邸のほか、福岡市、小田原市、沼津市にも別邸を構えていました。(清閑亭以外は現存していません。)

黒田 長成 (国立国会図書館所蔵)

黒田 長成 

(国立国会図書館所蔵)

黒田 官兵衛(福岡市美術館所蔵)

黒田 官兵衛

(福岡市美術館蔵・黒田資料)

黒田長成は、豊臣秀吉の家臣であった黒田官兵衛の直系でもあります。

 

建物紹介

相模湾の展望

清閑亭からの眺め

清閑亭周辺は「天神山」と呼ばれる、箱根からのびてきた尾根の先端部に位置しており、晴れた日に2階から一望できる真鶴半島や大島などの相模湾はスタッフのイチオシです。

海からそよぐ風や相模湾を望みながらの喫茶はいかがですか?

珈琲、紅茶、抹茶のお菓子セットをご用意してお待ちしています。(有料)

建物内(書の間)

数寄屋風の建物は、当時のままの室内灯やおしゃれな掛け込み天井、床の間の墨跡窓や見事な透かし彫りの欄間など、随所にみられる工夫を凝らした贅沢な造りに、黒田のこだわりが感じられます。

庭の沓脱石

庭に出る巨大な沓脱石は白を基調とした石質から、近くを流れる早川の上流のものと考えられます。石敷きの犬走りが建物をめぐり、土台敷きと呼ばれる基礎は通風に優れています。

2005年、清閑亭は国の登録有形文化財となりました。

 

この情報に関するお問い合わせ先

文化部:文化政策課 文化政策係

電話番号:0465-33-1707

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