最終更新日:2010年11月25日
歌川国芳 武勇千柄草 箱王丸 (詳細)
箱王丸、後の曽我五郎時致は、気性の強い、暴れん坊という人間像が歌舞伎の世界でも定着していった。代々の団十郎の演じる五郎時致の荒事に対し、十郎祐成の和事が好対照となり曽我歌舞伎の人気を高めていったのである。従って浮世絵でも五郎は荒々しく描かれているのがほとんどである。しかし国芳描く本図は、珍しく五郎を和事を演じる十郎のように描いているのが興味深い。
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