彫刻・本誓寺の阿弥陀如来立像 2躯
(ほんせいじのあみだにょらいりゅうぞう)
指定名称 | 本尊 木造 阿弥陀如来立像(その一) 脇壇安置仏 木造 阿弥陀如来立像(その二) |
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所在 | 城山2-1-24 本誓寺 |
形状等 | 本尊 木造 寄木造 玉眼 像高78.0㎝ 脇壇安置仏 木造 寄木造 玉眼 像高80.7㎝ |

本誓寺の阿弥陀如来立像(本尊)

本誓寺の阿弥陀如来立像(脇壇安置仏)
概説
本尊
本尊像は来迎(らいごう)印を結び、口をわずかに開き歯をのぞかせて立ついわゆる「歯吹き阿弥陀如来像」(はふきあみだにょらいぞう)です。
「歯吹き阿弥陀如来像」によく見られる、仏足文(ぶっそくもん)や両手を銅で造るなどの特徴を表します。
宋風の影響を受けた面相や衣文(えもん)表現が認められ、造立年代は鎌倉時代、13世紀中頃と考えられます。
「歯吹き阿弥陀如来像」は如来の三十二相の一つをできる限り表現しようとする意識から造られたとみられ、足枘(あしほぞ)を設けず像の後方に棒を差し込んで立たせ、仏足文を表現する点など、「清凉寺式釈迦如来像」(せいりょうじしきしゃかにょらいぞう)との共通性も指摘されています。
本像は、全国的に10数例しか知られていない「歯吹き阿弥陀如来像」の最古例と考えられており大変貴重な作品です。
脇壇安置仏
脇壇に安置される像は、同じく来迎印を結びますが歯は見せていません。
しかし、仏足文が表され、螺髪に銅線が巻かれるなど、他の「歯吹き阿弥陀如来像」が持つ特徴を示しています。
造立年代は、本尊像よりやや遅い13世紀後半と考えられます。
本像は、本尊像とは違う「歯吹き阿弥陀如来像」の特徴を備えており貴重な作品です。
本尊像は来迎(らいごう)印を結び、口をわずかに開き歯をのぞかせて立ついわゆる「歯吹き阿弥陀如来像」(はふきあみだにょらいぞう)です。
「歯吹き阿弥陀如来像」によく見られる、仏足文(ぶっそくもん)や両手を銅で造るなどの特徴を表します。
宋風の影響を受けた面相や衣文(えもん)表現が認められ、造立年代は鎌倉時代、13世紀中頃と考えられます。
「歯吹き阿弥陀如来像」は如来の三十二相の一つをできる限り表現しようとする意識から造られたとみられ、足枘(あしほぞ)を設けず像の後方に棒を差し込んで立たせ、仏足文を表現する点など、「清凉寺式釈迦如来像」(せいりょうじしきしゃかにょらいぞう)との共通性も指摘されています。
本像は、全国的に10数例しか知られていない「歯吹き阿弥陀如来像」の最古例と考えられており大変貴重な作品です。
脇壇安置仏
脇壇に安置される像は、同じく来迎印を結びますが歯は見せていません。
しかし、仏足文が表され、螺髪に銅線が巻かれるなど、他の「歯吹き阿弥陀如来像」が持つ特徴を示しています。
造立年代は、本尊像よりやや遅い13世紀後半と考えられます。
本像は、本尊像とは違う「歯吹き阿弥陀如来像」の特徴を備えており貴重な作品です。
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:文化財課
電話番号:0465-33-1717