別荘時代の小田原を訪ねる

西海子小路と文学館

西海子小路の名は、この地にサイカチの木が植えられていたためといわれています。
この地名は、小田原藩主稲葉氏の「永代日記(承応2年(1853))」の記載に見られます。江戸時代の後期には、中堅藩士の武家屋敷地となり、江戸時代末期には、17軒ほどが道の両側に並んでいました。
この周辺には、明治から昭和にかけて多くの文学者が居を構え、文学活動が行われていました。この小路の一角にある小田原文学館は、元宮内大臣田中光顕伯爵の別邸として建てられた洋館を利用して、本市にゆかりの深い文学者の資料を展示しています。
また、北原白秋の資料を展示している和風建築物の白秋童謡館や、昭和を代表する私小説家尾崎一雄の書斎(移築)もあります。
ここから小田原駅西口までの間は、「白秋童謡の散歩道」として、小田原で多くの童謡を創作した北原白秋の足跡をたどる散歩道として整備されています。

小田原文学館

【登録有形文化財(平成12年9月26日登録)】
この洋風建物は、三階建の本館と木造平屋建の管理棟よりなり、ともに屋根はスペインから輸入した瓦を用いたスパニッシュ瓦葺です。
本館一階の談話室と二階洋室の南面に張り出したサンルーム及び三階のべランダは昭和初期のモダニズム建築の特徴をよく示しています。
また、北面中央部に設けた階段はゆったりした勾配の造りで、笠石に大理石を用いた手摺の意匠は繊細で優れています。
平成6年には、小田原の出身及びゆかりの文学者にまつわるさまざまな資料を展示する小田原文学館に改装されました。

主な施設内容:展示室(有料)


住所 神奈川県小田原市南町2-3-4
TEL 0465-22-9881
休み 月曜日(休日にあたるときは翌平日)、年末年始(12月28日~1月3日)、臨時休館あり
開館時間 3月~10月 午前10時00分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)、11月~2月 午前10時00分~午後4時30分(入館は午後4時00分まで) ※特別展開催時等変更あり
関連リンク [小田原市公式ホームページへ]

アクセスマップ

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文学館周辺の文学者ゆかりの地

名前 代表作 生誕・居住地
北原白秋 からたちの花、ペチカ 城山4-19-8(居住地)
三好達治 測量船 南町4-9(居住地)
谷崎潤一郎 痴人の愛、細雪 南町2-3-31・39(居住地)
斉藤緑雨 かくれんぼ 南町3-1-15(居住地)
坂口安吾 白痴 南町2-2(居住地)
川崎長太郎 伊豆の街道、抹香町 浜町3-3-6(居住地)
井上康文 愛する者へ、梅 本町2-4-38(生誕地)
牧野信一 ゼーロン、鬼涙村 栄町2-8-5(生誕地)
北村透谷 内部生命論 浜町3-11-14(生誕地)

この情報に関するお問い合わせ先

経済部:観光課

電話番号:0465-33-1521

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