最終更新日:2022年12月23日
松永記念館は、昭和の電力界の中心的存在であった松永安左ヱ門が長年にわたり収集した古美術品を一般に公開し、広く愛好者に親しんでもらおうと昭和34年(1959)に設立された施設で、安左ヱ門の没後、本市に土地と建物が寄贈され、昭和55年に小田原市郷土文化館分館として開館しました。
安左ヱ門は実業界で活躍する一方、茶道にも造詣が深く『耳庵』と号し、茶会には茶人、政治家、学者をはじめ多くの著名人を招き、「最後の数寄茶人」とも呼ばれています。老欅荘は耳庵が晩年を過ごした別邸で、茶室・広間・寄付など各部屋の意匠に特徴をもつ近代数寄屋建築です。
敷地内には、三越の社長などを歴任し、茶人としても知られる野崎廣太(幻庵)の茶室「葉雨庵」も移築され、庭の所々には奈良・平安時代の石造物が点在する見所の多い名園でもあります。
常設展として耳庵ゆかりの品々を展示し、企画展や秋の特別展では優れた美術品の展覧会を開催しています。
松永記念館は、戦前・戦後と通じて「電力王」と呼ばれた実業家であり、数寄茶人としても高名であった松永安左ヱ門(耳庵)が、昭和21年に小田原へ居住してから収集した古美術品を一般公開するために、昭和34年に財団法人を創立して自宅の敷地内に建設した施設です。昭和54年に財団が解散し、その敷地と建物が小田原市に寄付されました。
市では、昭和55年10月に小田原市郷土文化館の分館として設置し、特別展や企画展を本館・別館展示室で開催しています。また、昭和61年に移築した野崎廣太(幻庵)の茶室「葉雨庵」や、補修保存工事後に平成13年から公開している安左ヱ門の居宅「老欅荘」、令和2年に移築・復元した安左ヱ門ゆかりの田舎家「無住庵」など、国登録有形文化財となっている貴重な建物も見学及び利用できます。
また、庭園は平成19年2月「日本の歴史公園100選」に選ばれ、四季を通じ様々な花を観賞できます。
主な施設内容:茶室(有料)・展示室
交通のご案内
【鉄道】
・箱根登山鉄道「箱根板橋駅」下車徒歩10分
【バス】
小田原駅東口から
・箱根登山バス H・T・TP線
・伊豆箱根バス Z・J・U・P線
「上板橋」停留所下車徒歩6分、もしくは「箱根板橋駅」停留所下車徒歩10分
・小田原宿観光回遊バス・うめまる号(年末年始を除く土日祝日運行)
「箱根板橋駅」停留所下車徒歩10分
【駐車場】
23台(マイクロバス用、及び障がい者用区画あり)
住所 | 神奈川県小田原市板橋941-1 |
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TEL | 0465-22-3635 |
休み | 年末年始(12月28日~1月3日) |
開館時間 | 茶室 午前9時00分~午後4時00分/展示室 午前9時00分~午後5時00分(入室は午後4時30分まで) |
関連リンク | [松永記念館 ホームページへ]
[小田原宿観光回遊バス・うめまる号 ホームページへ] |
【登録有形文化財(平成12年9月26日登録)】
近代の電力界で活躍する一方、昭和10年頃から茶の湯をはじめて茶人としても活躍した松永安左ヱ門(耳庵)は、昭和17年頃から当地に別荘の造営を始め、戦後昭和21年12月に新宅・老欅荘に移りました。
普請は、地元の大工棟梁古谷善造と孝太郎の父子によるものとされています。
安左ヱ門は夫人とともに晩年をそこで過ごし、老欅荘の茶会に茶人、政治家、学者、建築家、画家など当時の著名人を多く招いています。
老欅荘は和室三室よりなる簡素な造りですが、東南の庭に面する広間に設けた付書院のある三畳大の床間と,主屋の東北に取りつく玄関及び三畳の寄付茶室の意匠に特徴があります。また、昭和28年に主屋の西南に増築した四畳半台目の茶室は付書院を設けた耳庵好みの数寄屋であり、床間と書院床をもつ内部の意匠が優れています。
住所 | 神奈川県小田原市板橋517 |
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電話番号:0465-33-1521