郷土文化館分館 松永記念館
松永記念館
松永記念館は、戦前・戦後と通じて「電力王」と呼ばれた実業家であり、数寄茶人としても高名であった松永安左ヱ門(耳庵)が、昭和21年に小田原へ居住してから収集した古美術品を一般公開するために、昭和34年に財団法人を創立して自宅の敷地内に建設した施設です。昭和54年に財団が解散し、その敷地と建物が小田原市に寄付されました。
市では、昭和55年10月に小田原市郷土文化館の分館として設置し、特別展や企画展を本館・別館展示室で開催しています。また、昭和61年に移築した野崎廣太(幻庵)の茶室「葉雨庵」や、補修保存工事後に平成13年から公開している安左ヱ門の居宅「老欅荘」など、国登録有形文化財となっている貴重な建物も見学及び利用できます。
また、庭園は平成19年2月「日本の歴史公園100選」に選ばれ、四季を通じ様々な花を観賞できます。
展示室のご案内
室及び施設名 | 説明 |
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本館展示室 | 松永記念館は、松永翁が収集した古美術品を一般公開するために「財団法人松永記念館」を設立して建設したもので、財団解散後、敷地と建物が当市に寄付されました。 現在は、松永翁の意志を継ぎ、郷土文化館所蔵美術品を中心とした企画展、秋には特別展を開催しています。 |
別館展示室 | 展示部門拡充のため、平成4年5月に新築開館しました。 現在、松永耳庵ゆかりの資料や、作家中河与一氏から寄贈されたコレクションを中心に展示しています。 |
茶室等のご案内
室及び施設名 | 説明 |
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和室 (本館2階) |
松永記念館の2階には、松永翁の意向が反映された茶室がそのまま保存されています。広間の太い大きな床柱は平等院山門に使用されたとされ、原三溪から贈られたものです。 現在、特別展の期間外は、一般の方の利用に開放され、茶会や会合等に使用されています。 |
茶室 「葉雨(ようう)庵」 |
市内南町に在住した、野崎廣太(幻庵)によって建てられた茶室です。野崎翁存命中は、中央の政財界人が招かれ多くの茶会がここで開催されました。 当市では、昭和61年この茶室を松永記念館内に移築・復元し、現在、一般に広く公開・開放しております。隣接の附属棟と併せて茶会等に利用できます。 なお、本茶室は「老欅荘」とともに国登録有形文化財となっております。 |
茶室附属棟 「烏薬(うやく)亭」 |
茶室「葉雨庵」に隣接して新たに設けた施設です。名称は、建物正面にあり、小田原地方ではここでしか見られない樹木「天台烏薬」にちなんで名付けたものです。会合・茶会等に利用できます。 |
「老欅荘」 | 松永安左ヱ門(耳庵)が昭和21年に小田原へ移り住むために建てられたもので、その名称は、登り口にそびえる欅の大木に由来しています。耳庵はここで多くの茶会を催し、当時の有名な茶人・政治家・学者・建築家・画家などを招きました。四畳半台目の茶室や三畳大の床の間を設けた広間、母屋に取りつく三畳の寄付などの意匠に数寄屋建築として特徴が見受けられます。国登録有形文化財。 |
「無住庵」 | 昭和30年、松永安左ヱ門(耳庵)が、老欅荘の山上に設えた田舎家で、柳瀬山荘(現・埼玉県所沢市)内にあった築200年の農家の古材が用いられています。耳庵の没後、近隣に移築されていましたが、平成29年小田原市に寄贈され、松永記念館敷地内に移築復元したものです。天井にかかる大梁(おおはり)、緩い葦簀(よしず)の化粧天井、長苆(すさ)入りの土壁などに、田舎家の風情が表れています。 |
茶室等のご利用案内
休館等の内容は下記のリンクページでご確認ください。
使用料
松永記念館 | 午前9時00分~12時00分 | 午後1時00分~4時00分 | 午前9時00分~午後4時00分 |
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和室(本館2階) | |||
茶室「葉雨庵」及び 茶室附属棟「烏薬亭」 |
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茶室附属棟「烏薬亭」 |
老欅荘 | 午前9時00分~12時00分 | 午後1時00分~4時00分 | 午前9時00分~午後4時00分 |
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茶室(A) | |||
広間(B) | |||
寄付及び和室(C) |
無住庵 | 午前9時00分~12時00分 | 午後1時00分~4時00分 | 午前9時00分~午後4時00分 |
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お申込みの方法
使用日の6ヶ月前にあたる日の午前9時00分からご使用日前日の午後4時30分までに郷土文化館もしくは松永記念館にご来館いただき、使用許可申請書をご提出いただきます。電話による仮予約も可能です(申請書は追ってご提出いただきます。またFAX、手紙による受付はできません)。なお、使用許可は先着順となります。
予約された方は、使用日の1ヶ月前から前日の午後4時30分までに郷土文化館もしくは松永記念館に来館の上、使用料をお納めいただきます。
郷土文化館会議室等使用許可申請書 PDF形式 :90.2KB
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使用にあたって
当館の使用にあたり、下記事項と「松永記念館の貸室利用について」を必ずご確認ください。
- 当館の行事及び公的行事を優先いたします。
- 営利を目的とした貸し出し(物品販売、販促イベント等)はお断りいたします。
- 葉雨庵・鳥薬亭の貸出道具は本館に、無住庵の貸出道具は老欅荘に準備します。各自で選び、終了後は戻してください。
- 車でお越しの方は、松永記念館駐車場をご利用ください。
- 使用中に出たゴミは、一切お持ち帰りください。
- 松永記念館和室及び老欅荘・葉雨庵・烏薬亭・無住庵にはエアコン等の空調設備はありませんので、あらかじめご承知ください。
茶道具の貸出を希望する場合は、以下の用紙に記入し、使用日の1週間前までにご提出ください。
松永記念館(FAX):0465-22-3635
交通のご利用案内
電車をご利用の場合
箱根登山線「箱根板橋駅」より徒歩10分
バスをご利用の場合
小田原駅東口より箱根登山バスH・T・TP線または伊豆箱根バスZ・J・U・P線乗車
「箱根板橋駅」下車徒歩10分/「上板橋」下車徒歩6分
住所 |
神奈川県小田原市板橋941-1 |
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電話 |
0465-22-3635 |
休み |
通常の休館日 |
開館時間 |
茶室 午前9時~午後5時 |
主な施設内容 |
茶室(有料)・展示室 |
駐車場 |
23台 |
入館料 |
無料 |
関連情報リンク
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:生涯学習課 郷土文化館係
電話番号:0465-23-1377