小田原市

歴史資料・小田原城絵図総説

紙本着彩 小田原城絵図11点(市指定 昭和56年3月30日)


 現在伝わっている小田原城を描いた絵図は、小田原城が築かれたとされる大森氏の時期から、戦国時代の小田原北条氏の時期までのものは、確認されておらず、すべて江戸時代以降のものです。城の移り変わりが分かり大変貴重なものです。そのため、市内に所在する城絵図のうち代表的なもの11点を指定しています。 

 城絵図は、天正18年(1590)豊臣氏の小田原城攻め直前にできた総構(大外郭)まで描いた絵図(城下町図)と三の丸以内を描いた(城内図)に分けられます。
 
 近世城郭の姿を最初に伝える「正保図(しょうほず)」と城下の屋敷割りを平面的に描いた「松原図系」の2つの城下町図が稲葉氏の時代に描かれました。その後、これらの特徴をあわせ持った「貞享図(じょうきょうず)系」の城下町図も描かれ、改修を経て近世城郭として完成した小田原城の姿を表現しています。

 後期大久保氏時代には、「貞享図系」の城下町図の藩士名などを改めた「元禄図(げんろくず)系」の城下町図が描かれ、この城下町図は、その後多くの派生図を生むことになります。特に、災害による修築のため、これをもとに城内部分だけを描いた「享保図(きょうほず)系」の城内図や、江戸中期以降、藩士が個人的に所蔵するために写した絵図など、多くの絵図が伝わっています。

 幕末になると、これらの城下町図・城内図は、細密に描写された大型の城下町図である「文久図(ぶんきゅうず)」として集大成されます。

 ◆城絵図作成年代と分類

年 代

城 下 町 図

城 内 図

1614〜1632頃 ●加藤図  
1644〜1654頃 正保図  
1660 万治図(稲葉神社図、●片岡写図)  
1680〜1683 ●松原図  
1672   寛文図(●春日氏図)
1675 延宝図  
1680〜1687頃 国立公文書館図  
1689 元禄図  
1702〜1703   宮内庁図
1703頃   国会図書館図
1700年代 原氏図  
1734   ●享保図
1736〜1742   仮称元文図
1751〜1763頃 ●豊田図  
1823 文政図(●加藤氏図)  
1827頃 ●天保図  
1845   ●弘化図
1853   嘉永6年修復伺図
1853〜1867頃 ●文久図  
1870年代   ●明治図
参 考    
1890〜1900年代   明治公図(二の丸以内)
1890〜1900年代   弘化図系印刷図
1922   御用邸図(大正11年)

 注:●市指定の絵図

最終更新日:2011年01月24日

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