城下町小田原には、歴史的な風情を感じさせる建物が多く残っています。その魅力を知り、一度足を運んでみませんか。
建物の歴史と特徴
宮内大臣などを務めた田中光顕(みつあき)が、昭和12年に南町の西海子(さいかち)小路沿いに建てた鉄筋コンクリート造3階建ての主体部と、木造平屋建ての付属棟からなる洋風の別邸です。建築家の曾禰達蔵(そねたつぞう)が最晩年に手がけた建築作品として知られています。
平成6年に小田原文学館本館として整備され、本市出身および市内に居を構えていた文学者にまつわる資料を展示しています。
ここが見どころ!
小田原文学館は、当時米国で流行していたスパニッシュ様式を取り入れた、その時代としては珍しい洋館です。
注目してほしいポイントは「瓦」。一般的な日本の瓦は平らですが、この建物では、半円筒型でエメラルド色の鮮やかなスペイン瓦が使われています。3階のバルコニーから、じっくりと観察することができます。
現在、庭園は整備中ですが、整備が終われば建物と庭園がより一体となり、往時の風情を感じられる空間になると思います。また、近隣には旧松本剛吉別邸がありますし、ここから西海子小路を西に行けば、すぐに小田原漁港です。歴史的な建造物の見学を楽しんだ後は、漁港まで散策してみるのもいいですね。