No.1291
目次へ戻る

市長連載「誠実・信頼・希望」

小田原市長 加藤 憲一

― 小田原ゆかりの力士たち ―

大相撲九月場所が終わって間もない9月29日、小田原ゆかりの力士の皆さんが表敬訪問に来られました。阿武剋(おうのかつ)、旭海雄(ぎょくかいゆう)、旭富士(あさひふじ)の皆さんです。

3人はモンゴル出身で、新名学園旭丘高等学校の留学生として来日、以来同校の相撲部で鍛え上げ、その後学生相撲などを経て角界に入門。上位進出が最も早かった阿武剋関は、最高位が東前頭三枚目でしたが、けがなどもあり九月場所では十両の西の三枚目。旭海雄関は十両の西の筆頭、旭富士さんは幕下筆頭。いずれも九月場所は勝ち越し、旭富士さんは十両への昇進が決定。阿武剋関と旭海雄関の新番付は未発表ですが、11月の九州場所では新たな番付での活躍が期待されています。

旭丘高校では、水野理事長肝いりの取り組みとして、以前よりモンゴルの若者を留学生として迎え入れ、学びと育ちの場を整えてこられました。中でも相撲部には特に力を入れ、岸田監督が生徒たちへ熱心に指導を行ってきた経緯があります。

阿武剋関と旭海雄関がまだ高校生だった頃、全国大会で優勝などした際には市長室に報告に来てくれました。当時はまだ四股名ではなく、阿武剋関はチョイジルスレンさん、旭海雄関はダライバートルさん。二人とも短髪で、がっしりした体格、優しい笑顔(今も変わらぬ)がとても印象に残っています。

旭丘高校にて学業と相撲の両立に励む彼らを支えていたのが、小田原市民の有志の皆さん。育ち盛りの彼らを、JSフードシステム代表取締役の田川順也さんらが自ら経営する飲食店や自宅に招き、お腹いっぱいの食事を提供してくれていたのです。その後「小田原相撲連盟」を、昨年12月には「小田原力士後援会」を設立、力士たちをますます力強く支え続けています。力士たちも「小田原の皆さんに育ててもらった」との思いは深く、阿武剋関の着物には、小田原市の市章にもある「梅と波」が染め抜かれています。同日夕刻に開かれた激励会では、3人に加え、角界で育ちつつある他の小田原ゆかりの4人の力士も紹介されました。

田川さんからは、何年も前に「いずれ小田原から横綱・大関を!」との夢をお聴きしていましたが、その夢も決して遠くないことを、力士の皆さんの活躍ぶりを見て強く感じています。小田原を挙げて、力士たちを応援していきましょう!

※題字は小田原市長

ページトップ