史跡 ・久野1号古墳
久野1号古墳(市指定 昭和36年3月30日)
所在
小田原市穴部44
形状等
この古墳も、久野古墳群の1基で円墳です。測量の結果、墳丘の規模径39m、高さ5.9mと計測されています。さらに、久野配水池内の発掘調査で、幅約12mの周濠が確認され、墳丘の北側にまで周濠がまわっていたか判然としないながらも、周濠までを含めた規模は、径60m以上と推定され、県下でも最大級の円墳という事ができます。
概説
箱根外輪山明神岳東側の裾は、いくつかの洪積丘陵を形成して足柄平野に接していて、その一つに諏訪原、白山丘陵があります。この古墳は、その丘陵上に展開する古墳群の内、最大の規模を持ち、「王塚」とか「百塚の王」と俗称されていました。以前は、4基ないしは5基の陪塚(大きな古墳の周囲の小古墳で、従者の墳墓ともいわれる。)かと思われる小円墳が存在したといわれますが、現在は、2基が残るだけで、それも陪塚かどうか明らかではありません。
内部主体についての調査は行われていませんが、古墳群成立の初期で、6世紀前半までには築かれていたものと考えられます。
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