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広報小田原 第1116号

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広報小田原 第1116号

平成26年10月1日 発行

#01 目指せ☆PPK!
#02 小田原地下街 HaRuNe小田原 開業まで1か月
#03 行政改革の取り組み
#04 未来に伝える小田原の文化遺産
#05 嚶鳴フォーラムin小田原その1 各地の先人
#06 おだわら情報
#07 〈連載〉いきいき!障がい者の働く場/〈連載〉小田原のアートシーン
#08 〈連載〉みかんちゃんとジョー君の社会科見学
#09 〈連載〉おいしいよ!おいしいね!おだわらっこの給食


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テキスト版

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#01 目指せ☆PPK!
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【問】高齢福祉課 電話 0465-33-1825

高齢者の生き生きとした健康生活を応援します

市では、65歳以上の高齢者を対象に、要支援・要介護状態になることを防ぎ、いつまでも元気に暮らしてもらうため、「介護予防事業」を行っています。
皆さんも自分の体と向き合い、健康寿命を延ばしましょう。
そして、「目指せ☆PPK!※」を合い言葉に、介護予防に取り組みましょう。
※PPK…「ピンピンコロリ」。最期まで「ピンピン」生きようとすること。

☆介護予防とは
 いつまでも住み慣れた地域で自分らしく生活できるように、要支援・要介護状態になることを防ぐために行うものです。
 心身機能の低下を防ぐため、多くの活動に参加し、健康を維持しましょう。

☆介護予防事業
 市では、「はつらつシニア健康教室」や「脳と体の若返り塾」など、さまざまな介護予防事業を行っています。平成25年度は、延べ約5万人が参加しました。
 市の高齢化率が25パーセントを超え、そのうち要介護などの認定を受ける人の割合は約16パーセントです。一方、介護予防に取り組んでいる人の要介護などの認定率は約3.6パーセント。介護予防教室に参加することで、いつまでも健康で元気に暮らしている高齢者も多くいます。

☆はつらつシニア健康教室
 3か月・全13回のプログラムでは、運動機能向上、栄養改善、口腔機能向上、認知症予防を総合的に提供します。専門家を講師に招き、自宅で取り組める簡単な運動やストレッチも取り入れるなど、工夫しています。
 「見聞きした情報と違い、とても勉強になった」
 「日頃、気にしていなかったことに気づくことができた」
 自分の体を見直すきっかけとなった人も多くいます。
 また、「新しい仲間ができ、毎回楽しみに通っている」など、参加者同士で交流を深め、日々の生活の刺激にもなっています。

☆脳と体の若返り塾
 全12回のプログラムでは、認知症予防のため、運動や脳のトレーニングゲーム、手先を使った物づくりなど、さまざまな刺激で脳を活性化させます。
 「認知症予防には笑いが一番」
 教室にはいつも、笑顔と笑い声があふれています。
 また、認知症予防にはウオーキングなどの有酸素運動が適しているといわれ、実際に地域を歩くプログラムを設けています。ウオーキングコースは参加者と一緒に考え、地域の魅力を再発見できる機会になっています。
 この他、「65歳からの筋トレ教室」や「高齢者体操教室」、「食で生き生き!栄養教室」、「お口の健康教室」があります。筋力の維持や低栄養状態の改善、口腔機能の向上が要介護状態になることを予防するといわれています。
 「いつまでも生き生きと暮らしたい」
 「新しい仲間に出会いたい」
 ぜひ、気軽に参加してください。

「脳と体の若返り塾」
 
参加者 服部さん
 グループワークが中心で、笑いが絶えない教室です。先生も明るく、気軽に相談に乗ってくれます。
 参加するようになり,、生活に「ハリ」が出ました。教室で学んだ、「ひざ痛予防の体操」や「体にやさしい歩き方」は、日頃のウオーキングに取り入れ、実践しています。
 皆さんも、積極的に参加してほしいです!

「高齢者体操教室」
 参加者 北村さん
 体力・筋力維持を目的に参加しています。参加してみて、ふだんは使わない筋肉を鍛えているという実感があります。
 自分の体に合わせて、体操やストレッチができるところがいいですね!

 参加者 山田さん
 先生が分かりやすく説明してくれるので、教室で習ったことを自宅でも行っています。そのかいあって、はけなかったズボンがはけるようになりました。
 情報交換の場にもなっているので、毎回参加するのが楽しみです!

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10月19日日曜日 生きがいふれあいフェスティバル
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●介護予防講演会
 「最期まで口から食べる〜上手な歯医者の使い方〜」
 講師 小田原歯科医師会 安西由充さん
●PPK☆講座
 講師 健康運動指導士 小瀬達弘さん
時間 午後1時30分〜3時
場所 保健センター3階大研修室

●出張 ! お口の相談会
 かむ力、口のうるおい度の測定など、簡単に口の中の健康がチェックできます。
●カラダ、動かそうよ カナガワ。
 フィットネスクラブによるエクササイズや体力測定を行います。
時間 午前10時〜
場所 保健センター2階集団検診室

※18日土曜日、19日日曜日の生きがいふれあいフェスティバル期間中は、「認知症」のコーナーもあります。

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#02 小田原地下街 HaRuNe小田原 開業まで1か月 オープニングセレモニー・関連イベント紹介
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11月1日土曜日にグランドオープンする小田原地下街「HaRuNe小田原」。
今月は、オープニングセレモニーやオープンに向けて開催する関連イベントなどをお知らせします。
【問】中心市街地整備課 電話 0465-33-1596

[1]内覧会(プレオープン)
 グランドオープンに先立ち、買い物や施設の利用ができます。
【問】ハルネ小田原内覧会開催事務局(FMおだわら内) 電話 0465-35-5150
日時 10月29日水曜日
(1)午後2時〜4時(2)午後4時〜6時
場所 ハルネ小田原
招待者数 250組500人
申込 10月14日火曜日までに、住所・氏名・性別・年齢・電話番号・希望する時間帯((1)または(2))を記入して郵送、ファクスまたはメールで。
応募先 ハルネ小田原内覧会開催事務局
〒250-8555 荻窪300(FMおだわら内)
FAX 0465-35-4230
メール harune@fm-odawara.com
※多数抽選。当選者には、10月22日水曜日までに招待はがきを送付します。
※時間帯は、ご希望に添えない場合があります。
※当日は、地下街の一部出入口を一定時間閉鎖します。

[2]オープニングセレモニー
 11時のオープンに先立ち、テープカットならぬ「かまぼこカット」や愛称「ハルネ小田原」の作者の表彰式などが行われます。
【問】中心市街地整備課 電話 0465-33-1596
日時 11月1日土曜日午前10時30分〜
場所 ハルネ小田原 中央通路付近
※小田原駅東口の地下街入口から、順次入場していただきます。
※来場者数によっては、セレモニーをご覧いただけない場合や、入場が制限される場合があります。
※当日は、地下街の一部出入口を一定時間閉鎖します。

[3]おだわら・コドモ・アート VOL.9 カラーテープアート
 ハルネ小田原の通路の壁にカラーテープを貼って、花や動物の絵を描こう!
【問】文化政策課 電話 0465-33-1706
日時 10月25日土曜日午前9時30分〜午後0時30分
場所 小田原地下街
対象 小学生以上 
※4年生以下は保護者同伴
定員 10組(先着順)
費用 無料
講師 三ツ山一志さん(造形家・横浜市民ギャラリー館長)
展示期間 11月24日休日まで
申込 10月7日火曜日午前10時から、文化政策課(電話 0465-33-1706)に電話で。

[4]おだわらハロウィンウィーク フォトスポット
 中心市街地の商店街が連携して開催する「おだわらハロウィンウィーク」の記念撮影スポットが、商店街とともに地下街にも設置されます。仮装して地下街に集まろう!
【問】おだわらハロウィンウィーク実行委員会(おだわら竹の花商店会 磯﨑) 電話 0465-22-5603
日時 10月25日土曜日正午〜午後6時
場所 小田原地下街
費用 無料

[5]小田原水れもんバル
 地下街を出発し、5軒の参加店舗を「はしご」して、「1ドリンク・1フード」の「バルメニュー」を楽しもう!
 今回は「ハルネ小田原」開業記念です。5枚つづりのチケットを購入して参加しよう!
【問】小田原水れもんバル実行委員会 電話 0465-20-9166
日時 10月25日土曜日・26日日曜日 ※時間は各店舗の営業時間により異なります。
受付場所 小田原地下街
参加店舗 小田原駅周辺
チケット 前売り 3,500円 当日 4,000円
※チケットは、小田原水れもんバルホームページ、参加店舗で購入。
※参加店舗は、同ホームページで確認できます。
Web http://mizulemon.com/

[6]食彩・杢彩フェスタ
 小田原・箱根で作られた木製の器を使った各飲食店自慢のオリジナルメニューを味わってみよう!
【問】小田原・箱根「木・技・匠」の祭典実行委員会 電話 0465-32-5252
提供期間 11月1日土曜日〜11月末頃 ※終了日は、店舗により異なります。
参加店舗 小田原駅周辺 ※詳しくは、一般社団法人 箱根物産連合会ホームページでご確認ください。
Web http://www.hakonebussan.com/

割引券配付 参加店舗の対象メニューが200円引きとなる割引券が、11月1日土曜日〜3日祝日にTAKUMI館(ハルネ小田原内)で、数量限定で配布されます。
※割引券の有効期限は、11月3日祝日までです。

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#03 行政改革の取り組み
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市では、平成23年3月に「小田原市行政改革指針」を策定しました。
指針に基づき、毎年各部署で事務事業を見直し、改善・改革の具体的な計画「行革アクションプログラム」を取りまとめ、行政改革に取り組んでいます。
【問】行政管理課 電話 0465-33-1304

「小田原市行政改革指針」の3つの視点と平成25年度の主な取り組み

視点1 効率的・効果的な行財政運営の推進
 歳出削減額 2億4,283万5千円

 推進項目[1]事業の休廃止・見直し、類似・重複事業の整理・統合
 ●市県民税試算システムの導入
 ●タブレット端末を使用したペーパーレスの会議

 推進項目[2]施設の管理運営方法などの見直し(ファシリティマネジメントの推進)
 ●小田原市社会福祉センター管理運営事業の見直し
 ●障害者自立支援施設の在り方の検討

 推進項目[3]定員管理の適正化、人材育成と人事給与制度の見直し
 ●地域手当の見直し

 推進項目[4]職員の意識改革
 ●業務改善、職員提案制度の推進

視点2 健全な行財政運営の推進
 歳入増加額 303万9千円
 歳出削減額 276万4千円

 推進項目[1]歳入確保
 ●自動販売機設置場所の貸し付け方法の見直し
 ●国民健康保険料確保緊急対策の取り組み

 推進項目[2]歳出抑制
 ●健全化指標に基づく財政規律の確保
 ●圧着はがきの導入による郵送代や用紙代などの経費削減

視点3 市民との協働による行財政運営の推進
 歳出削減額 3,616万7千円

 推進項目[1]市民や民間の力による事業展開の推進
 ●足柄駅駐輪場の整備

 推進項目[2]市民と行政の情報共有と市民によるモニタリング
 ●審議会や委員会の活性化

平成25年度の行政改革による主な効果額(2億8,480万5千円)
 歳入増加額 303万9千円
 ●自動販売機設置場所の貸し付け方法の見直し
 ●使用不能になったカーブミラーなどの廃材の処理方法の見直し など
 歳出削減額 2億8,176万6千円
 ●地域手当の見直し
 ●業務委託契約の見直し など

平成26年度以降の取り組み
 平成25年度の見直し結果や社会情勢の変化などを踏まえ、「行革アクションプログラム2014」をまとめました。
 今後も継続して、行政改革に取り組んでいきます。

新たに加えた主な取り組み
 ●高齢者保養費助成事業の廃止
 ●青少年育成推進員制度の見直し
 ●小田原城址公園内施設の有効活用による新たな歳入確保策の取り組み

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#04 未来に伝える 小田原の文化遺産
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【問】郷土文化館 電話 0465-23-1377

 小田原には、永年継承されてきた歴史・文化があり、それらを伝えるさまざまな分野の資料が、数多く残っています。
 絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書、考古資料、歴史資料、民俗資料…
 これらの資料は、小田原の歴史や文化を語る宝であり、文化遺産とも呼べるものです。小田原城の御用米曲輪で発見された遺物や遺構、小田原にゆかりのある人物の作品などもその一つです。
 未来に伝えるべき小田原に残された文化遺産について、全6回の連載でその魅力に迫ります。

資料の持つ意味
 小田原の歴史上の出来事には、石橋山合戦や小田原合戦といった全国的に知名度の高いものが幾つもあります。また、二宮尊徳など、ゆかりのある著名な人物も多くいます。それらの関係資料は今も多く残り、私たちが地域をより深く知るために役立っています。こうした資料は皆さんの共有財産であり、市外の人に小田原の魅力を伝える資源でもあります。
 郷土文化館や天守閣、図書館など、市の施設で保存する資料は2万点以上。そのうち約1,800点は、国または県、市から指定文化財に認定されるほど資料的な価値が高いものです。

資料の保存・活用
 市では、資料をその内容や特性に応じた施設や関係する課で保存するとともに、皆さんに紹介するために調査研究を進め、その成果を展示などにより紹介しています。また、講座やイベントを開くことで、資料に間近で触れ、「何のために」「どのように」作られたかなど、資料をより深く理解することができる機会を提供しています。

 次回は、「天守閣」で保存・活用する資料を紹介します。

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#05 嚶鳴フォーラムin小田原 その1 各地の先人
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【問】尊徳記念館 電話 0465-36-2381

 来年1月、ふるさとの先人を生かしたまちづくり、人づくりを目指す「嚶鳴協議会」に加盟する全国14自治体の首長が集まる「嚶鳴フォーラム」が小田原で開催されます。
 「嚶鳴」とは、中国の詩集『詩経』に出てくる言葉で、鳥が仲間を集めて鳴き交わすという意味です。転じて、「交流し学び合う場」としてフォーラムの名称になりました。
 各市町ゆかりの先人を紹介していきます。

本市初開催
 本市初開催となる「嚶鳴フォーラム」。8回めを迎えるこのフォーラムは、毎年1回、加盟市町を会場に開催しています。
 今回は、本市の先人、二宮尊徳にちなみ「以徳報徳〜市民力・地域力を生かしたまちづくり」をテーマに、各市町の取り組みを発表します。 参考になる取り組みは互いに取り入れ、切磋琢磨しようというものです。
 このフォーラムがきっかけで、助け合いにつながることもあります。東日本大震災後、本市では岩手県釜石市に、トラックで救援物資を届けるなどしてきました。
 先人の教えを生かしたまちづくりについて、有意義な発表が期待されます。

佐藤一斎と動乱の幕末を駆け抜けた人々
 儒学者の最高権威とあがめられた佐藤一斎は、江戸幕府学問所である昌平坂学問所で儒学を教え、幕末維新期に活躍した多くの人を教育しました。嚶鳴フォーラムに参加する市町には、佐藤一斎とつながりを持つ先人が多くいます。

 今回は、一斎の門人や同時期に活躍した先人を紹介します。

【岐阜県恵那市】
佐藤一斎
1772(安永元)〜1859(安政6)年
儒学者
 岩村藩の家老の家に生まれる。昌平坂学問所の総長となる。日米和親条約締結に際し、外交文書の作成などに尽力した。門下生には渡辺崋山、佐久間象山などがおり、明治維新の指導者たちに大きな影響を与えたといわれている。著書には「言志四録」がある。
 恵那市では、「言志四録」に書かれた「少にして学べば 則ち壮にして為すあり 壮にして学べば 則ち老いて衰えず 老いて学べば 則ち死して朽ちず」の名言を掲げ、「主体性の育成」を目指して生涯学び続ける児童生徒を育成している。

【愛知県田原市】
渡辺崋山
1793(寛政5)〜1841(天保12)年
田原藩家老・画家・蘭学者
 田原藩藩士の家に生まれる。佐藤一斎などに学び、朱子学、陽明学を極めた。絵画にも精通し多くの作品を残している。江戸家老職として海岸防備を務めた他、天保の飢饉対策では食糧備蓄庫「報民倉」を築き、凶作を乗り切った。高野長英らと逮捕され、国元で謹慎する在所蟄居となり、藩主に迷惑をかけることを心配し自刃した。
 田原市では、「田原市教育振興基本計画」の重点施策として「ふるさとを愛し、たくましく生きる人を育てます」を掲げ、ふるさと教育の中で、自己を確立し、目標を見つけ、たくましく生きる人づくりを目指している。

【長野県長野市】
佐久間象山
1811(文化8)〜1864(元治元)年
思想家・兵学者
 松代藩藩士の家に生まれる。佐藤一斎の門人となり渡辺崋山らと親交を深めた。吉田松陰や勝海舟ら多くの人材に砲学を教えた。開国論や公武合体論を説き活躍するが、吉田松陰のアメリカ密航未遂事件に連座し、松代に蟄居を命じられた。その後、徳川14代将軍家茂の命で京都に行ったが、尊王攘夷派により暗殺された。
 長野市の松代小学校では佐久間象山の著書である「省諐録」の一節を取り上げ、二度と帰ってこない、かけがえのない「今」を大切に生きることの重要性を子どもに指導している。

【岐阜県大野町】
所郁太郎
1838(天保9)〜1865(慶応元)年
幕末の志士・医師
 美濃国赤坂宿に生まれる。大阪の適塾に入門し緒方洪庵に学んだ。京都で町医を開業。長州藩士の桂小五郎に勧められ、長州藩の医院総督となった。1864(元治元)年に、長州で刺客に襲われ重傷となった井上馨の治療に当たったことで知られる。
 大野町では、明治維新の立役者の一人である所郁太郎の功績などを広く知らせるため「所郁太郎顕彰会」を設立し、顕彰祭の開催、講演会、地区集会所での学習会、研修会などを実施している。

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至誠・市政
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「先人に学ぶ」
小田原市長 加藤 憲一

 来年1月、「嚶鳴フォーラム」が初めて小田原にて開催されます。加盟自治体持ち回りで開催されるフォーラムに、市長就任以来毎年参加してきましたが、今もなお十分に市政の理念や政策として通用する、各地の先人が遺した訓えに触れるとともに、それらの遺訓を大切に受け継ぎつつ真摯に地域運営に取り組んでおられる首長さんたちと、志を分かち合う交流ができる場として、私にとっても大変貴重な機会となっています。
 実際、私が小田原市長として政策を考えるうえで、先人の訓えは直接のひな形になってきました。その具体的な出会いは、最初に市長選挙に立候補する前にお訪ねした、当時の掛川市長である榛村純一さんからのお話によってもたらされました。「市長を目指すのなら、この3冊を読むべきだ」として、『武士道』『茶の本』『代表的日本人』をお薦めいただいたのです。
 恥ずかしながら、その当時それらのいずれも未読だった私は、直ちに文庫を購入、まず読んだのが『代表的日本人』。この本によって、これまで漠然としか知らなかった、二宮尊徳や上杉鷹山の生きざまと実践に出会いました。まさに目からうろこ、深い感銘を受け、結婚式で二宮神社から頂いていながらほこりをかぶっていた報徳の全集をひも解いたり、米沢に足を運んで鷹山の足跡をたどったりと、現代の政策に活かすための学びを深めたものでした。地域コミュニティ単位のまちづくり、無尽蔵プロジェクト、地産地消や6次産業化、地域力市民力表彰など、さまざまな形でそれは結実しています。
 小田原には尊徳が、米沢には鷹山が、というように、加盟各自治体にはそれぞれ傑出した先人がいます。鷹山の師・細井平洲の東海市、佐久間象山の長野市、佐藤一斎の恵那市、渡辺崋山の田原市、等々。フォーラムの生みの親である作家の童門冬二さんは、「このフォーラムの価値は、この国に脈々と息づく『良心の水脈』を掘り当て、つなぎ、現代に活かすことにある」といったお話をされたことがあります。現代に生きる私たちは、目まぐるしく流動する社会情勢へ的確に対応することが求められる一方で、変わることのない普遍的理念にしっかりと軸足を置くことも肝要。変転の激しい、先行きの見通しが悪い現代こそ、先人の訓えに学び直す意義がありましょう。
 1月のフォーラム、ぜひ多くの皆さんにご来場いただきたいと思います。

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#06 おだわら情報
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あなたの家は巨大地震に耐えられますか
無料耐震相談会開催
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【問】建築指導課 電話 0465-33-1433
 東日本大震災以降、全国各地で地震が頻発しています。小田原でも、巨大地震がいつ起きてもおかしくない状況です。この機会に、無料耐震相談会にご参加ください。

無料耐震相談会
 市では、昭和56年5月31日以前に着工した木造住宅にお住まいの人を対象に、無料耐震相談会を開催します。建築士などが住宅の間取り図を見て簡易耐震診断を行い、巨大地震に耐えられるかどうかを判定します。
 耐震診断・耐震改修の考え方や方法を分かりやすく説明したDVDの上映、耐震補強模型の展示、地震災害写真パネルの展示なども行います。
日時・場所 10月8日水曜日午前10時〜正午/市民会館5階第3会議室
      10月22日水曜日午前10時〜正午/梅の里センター2階大会議室
※11月以降も開催する予定です。

死者の9割が建物倒壊による圧迫死
 平成7年に発生した阪神・淡路大震災では、地震の直接的な被害で約5,500人が亡くなりました。そのうちの約9割が、建物の倒壊などによる圧迫死だったといわれています。

命を守るために耐震改修を!
 巨大地震が起き、住宅が倒壊すると、身動きすることが困難です。地震による木造住宅の倒壊から命を守るために、耐震診断を行い、必要に応じて壁や筋交いを補強したり、金物で柱や梁を固定するなど、耐震改修を行うことが大切です。

※市には、耐震化に係る補助制度があります。詳しくは、建築指導課にお問い合わせください。

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小田原警察署管内 防犯指導員
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【問】地域安全課 電話 0465-33-1396
 防犯指導員は、防犯協会会長と小田原警察署長から委嘱され、地域と警察のパイプ役として、犯罪を防ぐさまざまな活動に取り組んでいます。
 各地区の防犯指導員は次のとおりです。

緑地区/栗田 康宏
新玉地区/稲葉 正亮
万年地区/加藤 俊雄
幸地区/中西 敏夫
十字地区/本多 邦夫
片浦地区/矢子 昇
早川地区/大坪 孝壽
大窪地区/三宅 俊郎
山王網一色地区/奥村 栄
足柄地区/佐藤 豊
芦子地区/植田 昌弘
二川地区/磯崎 俊夫
久野地区/遠藤 富雄
東富水地区/竹縄 博幸
富水地区/香川 敬明
桜井地区/柏崎 誠一
酒匂・小八幡地区/譲原 弘
下府中地区/金井 保江
富士見地区/中山 良雄
豊川地区/栢沼 正行
上府中地区/近藤 幸男
曽我地区/稲毛 竹男
下曽我地区/柏木 政弘
国府津地区/韮山 信
橘南地区/椎野佐智夫
橘北地区/猪股 常夫
(敬省略)

防犯指導員協議会
 防犯指導員は警察や市などと連携し、青色回転灯装備車(青パト)での防犯パトロールや、地域の老人会を対象に防犯教室を開催しています。また、防犯のポイントを まとめたちらしを作るなど、地域でさまざまな活動を行っています。
 10月11日土曜日〜20日月曜日は「安全・安心まちづくり旬間」です。安全・安心なまちづくりを推進し、自転車盗や振り込め詐欺に遭わないよう、啓発活動を重点的に実施します。
 地域の皆さんと力を合わせ、安全・安心な地域の実現を目指します。

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10月18日土曜日
広域避難所開設訓練
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【問】防災対策課 電話 0465-33-1856
 大規模地震の発生を想定し、自主防災組織が主体となった広域避難所開設訓練を行います。
 自分の身は自分で守ることが基本です。ぜひ参加しましょう。

日時 10月18日土曜日午前8時〜正午頃
場所 酒匂川以西の14小学校(三の丸、新玉、片浦、早川、大窪、山王、町田、芦子、足柄、久野、東富水、富水、桜井、報徳)
参加者 酒匂川以西の地区住民
参加協力機関 広域一般廃棄物事業協同組合
内容 避難者カード記入、防災資機材搬出・操作、給食・給水、災害時要援護者の安否確認・避難誘導、応急救護、仮設トイレ設置、市災害対策本部との情報受伝達 など
※訓練当日、酒匂川以西の地区には防災行政無線で訓練の開始をお知らせします。

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10月18日土曜日・19日日曜日
第57回 尊徳祭
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【問】尊徳記念館 電話 0465-36-2381
 「尊徳祭」は、二宮尊徳翁の優れた事績と教えに触れられる催しです。
 尊徳翁の縁でつながる相馬・双葉地方の震災孤児や被災児童を支援する募金箱を、会場内に設置します。
場所 尊徳記念館

《10月18日土曜日》
●実践体験「積小為大」を学ぼう(定員…親子40人)※
 昔の農機具の使い方や縄ないを体験します。
時間 午前9時30分〜午後0時30分
● オープニングコンサート
時間 午後0時10分〜0時50分
出演 栢山混声合唱団
● 開会式
時間 午後1時〜1時40分
●「金次郎とわたし」作文発表会
 市内小学5〜6年生が書いた作文を発表します。
時間 午後1時40分〜2時25分
● 尊徳祭講演会(定員…150人)※
演題 「わたしらしさ、この子らしさ〜二宮金次郎の実践を手がかりに〜」
講師 中桐万里子さん(二宮尊徳7代目子孫、親子をつなぐ学びのスペース・リレイト代表)
時間 午後2時30分〜4時
● こども報徳市
 「報徳楽校」で栽培、収穫した米や野菜類を販売します。
時間 午後0時30分〜3時

《10月19日日曜日》
● 報徳記を読もう(定員…40人)※
 和綴本『報徳記』に触れながら、当時の時代背景を考えます。
時間 午前10時〜11時30分
● 映画「二宮尊徳の少年時代」上映会
 昭和32年に完成した東映教育映画を上映します。(協力…厚木市 長坂自治会)
時間 午後1時〜2時10分
● 尊徳祭アトラクション
時間 午後2時20分〜4時
出演 吟道清泉流城泉会、栢山田植歌保存会、相模人形芝居下中座
● 抹茶サービス(先着100人、100円)
時間 午前11時〜午後2時(なくなり次第終了)
● 報徳市
 実り豊かな栢山の物産などを直売します。
時間 午前10時30分〜午後3時
● 二宮金次郎柴刈りウォーク
(定員…50人、行程約10キロメートル)※
午前8時 大雄山線塚原駅集合
正午 尊徳生家到着予定
● 二宮金次郎柴刈りウォーク歓迎セレモニー
時間 午前11時30分〜午後0時45分
出演 報徳太鼓の会
● 琴演奏
時間 午後1時30分〜2時30分
出演 つぼみの会

《両日開催》
● 尊徳生家いろり燻蒸実演
時間 18日…午前10時〜午後0時30分
   19日…午前9時〜11時30分
● 神奈川県指定重要文化財「二宮尊徳生家」特別公開
● 展示室無料開放
● 二宮尊徳学習事業の成果展示
時間 いずれも午前9時〜午後5時

※は、事前申し込み(先着順)が必要です。電話または直接、尊徳記念館へ。

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10月28日火曜日
第2回ジオパーク関東地区大会
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【問】企画政策課 電話 0465-33-1379

 関東地区のジオパーク認定地域などからガイドや関係者が集まる「ジオパーク関東地区大会」。第2回の今年は、箱根ジオパークで開催します。
 開会セレモニーと基調講演は、どなたでも参加できます。この機会に、ジオパークの活動を知りましょう。

日時 10月28日火曜日午後1時〜3時(午後0時30分開場)
場所 レイクアリーナ箱根 サブアリーナ(箱根町元箱根164-1)
定員 100人(当日受付先着順、無料)
内容 午後1時 開会セレモニー
   午後1時20分〜3時 基調講演「箱根ジオパークの拠点施設としての取り組み」 他
【問】箱根ジオパーク推進協議会(箱根町企画課ジオパーク推進室内) 電話 0460-85-9560

ジオツアー
 箱根ジオパークの魅力を感じられるジオツアーに参加しませんか。

[1]海から見る箱根ジオパークツアー
日時 10月25日土曜日午前9時30分出港〜正午帰港
集合・解散 真鶴半島遊覧船乗り場
定員 65人(小学生以上)
費用 2,000円
行程 真鶴港ー国府津沖ー真鶴港
申込 10月15日水曜日までに、小田原ガイド協会(電話 0465-22-8800)へ電話で。
主催 小田原ガイド協会

[2]秋旅に行こう!バスで巡る箱根ジオパーク
日時 11月18日火曜日午前9時30分〜午後4時(午前9時受付開始)
※荒天の場合は、19日水曜日。
集合・解散 小田原駅西口
定員 40人(応募者多数の場合、抽選)
費用 3,000円(昼食代込み)
行程 長尾峠ー箱根神社ー恩賜箱根公園ー不動滝
申込 10月24日金曜日までに、一般財団法人箱根町観光協会観光交流センター(電話 0460-85-5794)へ電話で。
主催 箱根ジオパーク推進協議会

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おいでよ 片浦小学校
平成27年度の児童を募集
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【問】教育総務課 電話 0465-33-1671
   教育指導課 電話 0465-33-1682
   片浦小学校 電話 0465-29-0250

 「小規模特認校」として、一定の条件のもと、市内全域から児童の入学・転学を認め、少人数ならではのきめ細かい指導や地域と連携した特色ある教育を行っている片浦小学校。平成27年度の児童を募集します。

片浦小学校 4つの約束
● 少人数を生かし、「確かな学力」を育成します。
● 自然環境や伝統などを生かし、「豊かな心」を育みます。
● 地域が一体となって学校を支えます。
● 充実した放課後活動を行います。

入学・転学の条件
● 保護者・児童が、市内に居住している。
● 小規模特認校の教育活動、PTA活動に賛同している。
● 通学は、保護者の責任と負担で行う。
● 卒業まで通学する。
● 小規模特認校での就学、通常級での学習や活動ができる。

募集人員 
1年生12人、5年生3人、6年生1人
※平成27年4月時点の学年。申請者が募集人数を超えた場合は抽選(兄弟姉妹が在学している場合は優先枠あり)。

手続きの流れ
 学校公開日
  10月27日月曜日〜29日水曜日
  ※面談を希望する人は、この期間中に見学してください。日程が合わない場合は、片浦小学校にお問い合わせください。
 学校説明会
  10月29日水曜日午後3時〜4時
  場所 片浦小学校
 面談
  10月30日木曜日〜11月26日水曜日
 申請書の提出
 (面談終了後)
  10月30日木曜日〜12月3日水曜日
  
※教育指導課に直接提出。申請書は教育指導課・片浦小学校で配布、または市ホームページから印刷。
Web トップページ「暮らし」をクリック→「教育」の「小・中学校」→「小規模特認校制度」の「小規模特認校に通いませんか?」

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キャッチコピーとロゴマーク決定!
小田原の魚ブランド化・もっと食べよう!プロジェクト
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【問】水産海浜課(小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会事務局) 電話 0465-22-9227

 小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会では、小田原の魚の素晴らしさを広め、皆が「小田原の魚ブランド化・もっと食べよう!プロジェクト」に親しみを持てるよう、多くの人に分かりやすいキャッチコピーとロゴマークを募集しました。
 全275点の応募があり、「親しみやすさ」「小田原らしさ」を重点に、協議会メンバーが選考した結果、次の作品に決定しました。

 おだわらキャッチコピー「おだわら おさかな おいしいな」 市内在住 矢崎健三さん

 今後、このキャッチコピーと2つのロゴマークを使い、小田原の魚をPRしていきます。

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小田原市消防団第9分団
第49回神奈川県消防操法大会で最優秀賞
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【問】小田原消防署消防課 電話 0465-49-4602

 県内市町村消防団の技術の向上と士気の高揚、活動能力の強化を目的として、2年に1回開催される「神奈川県消防操法大会」。その第49回大会が、7月30日、神奈川県総合防災センター(厚木市)で開催されました。
 本市からは、小田原市消防団第9分団(扇町、田中勉分団長)が出場し、小型ポンプ操法の部で最優秀賞を受賞しました。昭和23年に小田原市消防団が発足してから、初の快挙です。
 また、杉山団員と川瀬団員は、最優秀個人賞を受賞しました。

《消防団員募集》
 地域に密着し、住民の安全と安心を守る消防団。消火や地震・風水害時の活動、日頃の訓練や警戒巡視など、幅広く活躍しています。
 市では、消防団員を募集しています。消防団に関心のある市内在住の18歳以上の人は、消防課にお問い合わせください。

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肝胆膵外科高度技能指導医の認定
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【問】経営管理課 電話 0465-34-3175

 市立病院外科の亀髙尚担当部長と牧野裕庸担当部長が、日本肝胆膵外科学会から肝胆膵外科高度技能指導医に認定されました。
 両担当部長は、主に肝胆膵外科診療に従事。豊富な学識と経験を有し、外科医育成の高い指導能力と強い意志が認められたもので、これまでに指導的立場で高難度の肝胆膵外科手術を100例以上行っています。
 今後も、市立病院では地域医療水準の向上を目指していきます。

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#07 〈連載〉いきいき!障がい者の働く場/〈連載〉小田原のアートシーン
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「かもめの家」
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 「NPO法人 地域活動ホームかもめの家」は、市内3か所で障がい者が働く場を運営しています。
 「かもめの家」と「第二かもめの家」では、割り箸の袋詰めや菓子箱の組み立てなど、地元企業から受注する作業をしています。また、季節に応じた行事などレクリエーション活動を企画し、親睦を深めています。
 「第三かもめの家作業所」では、ボランティアの協力を得て、利用者と職員が一丸となって、クッキーやケーキなどの菓子を作っています。菓子は、「かもめのケーキやさん」と名づけて、販売。小・中学校、高校のバザーや地域のお祭り、市役所やいそしぎ、県立生命の星・地球博物館などで販売しています。
 安藤豊子理事長は「これらの製品の販売を通じて、多くの人に障がいを持つ人の働く力や意欲を感じてほしい。ふれあい・交流を大切に、心を込めて製品を作っています」と話します。
 多くの地域の人に支えられ、かもめの家では今日もたくさんの利用者が働いています。

かもめの家事業所
 かもめの家(板橋102)
 第二かもめの家(小八幡4-12-16)
 ・就労継続支援B型事業所
 第三かもめの家作業所(堀之内144-3)
 
・地域活動支援センター

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演奏を通じて、地域に元気を届けたい
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 昨年度、地域で50回以上演奏。
 小田原総合ビジネス高等学校吹奏楽部は、敬老行事や幼稚園・地域のお祭りなど、依頼があれば可能な限り公演しています。部の公式活動は、吹奏楽コンクールとマーチングコンテストの2回のみ。演奏機会のほとんどを地域から与えてもらっています。
 「小田原を、地域を元気に!」が部の合い言葉。聞く人が音楽に乗って振りつけをまねたり、高齢者や子どもが笑顔になったりするのを見ると、楽しくなります。
 部長になったときは何をすべきか分からず戸惑いましたが、今は部員皆が協力し、自分で考えて動けるような雰囲気づくりを心掛けています。協力して一つのものを作ることに感動があると思うので、目標を共有して演奏したいです。
 昨年は、ジャズバンドが市民会館でコンサートを開いたときに、メンバーに指導していただき、本番では一緒に演奏もしました。Eテレ・スクールライブショーに出演したり東京ディズニーシー・ミュージック・フェスティバル・プログラムに参加したりする機会もありました。演奏の機会があると練習の励みになります。
 イベント会場でお会いしたときは、一緒に音楽を楽しみましょう!

今後の活動予定
 市民文化祭 第62回吹奏楽演奏会
 10月25日土曜日午後1時〜
 マロニエふれあい広場

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#08 〈連載〉みかんちゃんとジョー君の社会科見学
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もの知りで優しいみかんちゃんと、やんちゃなジョー君が、市内地場産業の事業所を訪ねます。

19 大川木工所の巻(小田原漆器)

大川木工所
所在 南板橋2-226-2

大川木工所は、国の伝統的工芸品に指定されている小田原漆器の伝統技術を受け継ぐ木工所です。木目の美しいさまざまな漆器を昔と変わらない技法で製造し販売しています。
今回は、伝統工芸士である三代目の大川肇さんに案内してもらいました。

1(ジョー)木がすごい速さで回っているよ。

 粗挽きといって、木工旋盤に木を固定し、回転させて、おおよその形に削るんだ。

(みかん)木はケヤキを使っているのよ。

2(ジョー)削られた木が積まれているよ。

 粗挽きした木を乾燥させているんだ。乾燥機と自然乾燥で、木に含まれる水分が約13パーセントになるまで乾燥させるんだ。

(みかん)木がゆがんだり、割れたりしないよう、気をつけながら乾燥させるのよ。

3(ジョー)いろいろな刃先の道具があるよ。

 仕上げの工程で使うかんなだよ。作る形によって使い分けているんだ。

(みかん)このかんなは、全て職人さんが自分で作っているのよ。

4(ジョー)お盆の形になってきたよ。

 乾燥が終わった木をろくろに固定して、片面ずつ削るんだ。

(みかん)かんなで削った後にやすりで磨いて仕上げるのよ。

5(ジョー)表面がつるつるになったよ。これで完成なのかな?

 この後に漆を塗るんだ。漆を塗るのは専門の職人さんなんだよ。

(みかん)木を削る「木地挽き」と漆を塗る「塗り」は、それぞれの職人さんが行うのよ。

(ジョー)いろいろな木目があるんだね。

(みかん)小田原漆器の特徴は、木材加工の技術の高さで自然の木目をそのまま生かしていることなのよ。

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#09 〈連載〉おいしいよ!おいしいね!おだわらっこの給食 その6
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 今日の献立は何だろう?
 季節を感じ、地域の恵みをいただく献立・・・
 学校給食をのぞいてみましょう。

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新しい食材に挑戦する
早川小学校
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古くから相模湾西部の漁業の中心地として栄え、新鮮な魚介類に恵まれている小田原。
小田原漁港から近い早川小学校は、「小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会」の食育活動のモデル校に選ばれました。
給食では食育活動の一環として、あまり市場に流通せず、利用されなかった未利用・低利用の魚を、メニューに登場させています。

シイラ
 シイラは、小田原漁港で比較的多く水揚げされる魚です。魚屋さんに並ぶことが少ないため、口にすることも少なく、なじみの薄い食材ですが、あっさりとした白身で油との相性がよく、フライやムニエルなどでおいしく食べられます。
 今日の献立は、「シイラのフライ・クリームソースかけ」です。多くの子どもはシイラを初めて食べるので、たまねぎとコーンを使ったクリームソースをかけ、食べやすいように工夫しました。
 「この魚も小田原で取れたんだ!」
 また一つ、小田原の海の恵みを知ることができました。
 「小田原で水揚げされた魚を給食に取り入れることで、もっと魚を好きになってほしい!」
 これからも、未利用・低利用の魚や旬の地魚を使った給食を作っていきます。
Web 「小田原市立早川小学校」で検索→「今日の給食」をクリック

シイラのフライ・クリームソースかけ (4人分)
初めて食べる魚も、クリームソースと一緒においしく食べられます。

材料
 シイラのフライ
  ●シイラ 4切れ
  ●小麦粉 適量
  ●卵 適量
  ●パン粉 適量
  ●サラダ油 適量
 クリームソース
  ●小麦粉 大さじ1/2
  ●バター 大さじ1/2
  ●牛乳 70シーシー
  ●たまねぎ 中1/8個(みじん切り)
  ●コーン 20グラム
  ●サラダ油 適量
  ●塩・こしょう 少々
作り方
(1)シイラの水気を拭き取り、衣(小麦粉・卵・パン粉の順)をつけ、180〜190度のサラダ油で揚げる。
(2)フライパンでサラダ油を熱し、たまねぎを炒める。
(3)別のフライパンでバターを熱し、小麦粉を入れ、よくなじむまで弱火で混ぜる。
(4)牛乳を少しずつ加えて、よく混ぜ合わせる。
(5)(2)のたまねぎとコーンを入れ、塩・こしょうで味を調整する。
(6)(1)のフライに(5)のソースをかける。

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広報小田原 毎月1日発行 No.1116
発行:小田原市 〒250-8555 小田原市荻窪300番地 市役所総合案内 電話 0465-33-1300
編集:企画部広報広聴課 電話 0465-33-1261 FAX 0465-32-4640 〈C〉小田原市2014・10
広報小田原は、資源保護のため再生紙を使用しています。
9月1日現在 小田原市の人口 195,197人 80,271世帯
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