史跡 ・石橋山古戦場のうち与一塚及び文三堂　2箇所
（いしばしやまこせんじょうのうちよいちづかおよびぶんぞうどう）

石橋山古戦場は、治承4年（1180）、以仁王（もちひとおう）の令旨に呼応して挙兵した源頼朝が、8月23日に平家方の大庭景親（おおばかげちか）、伊東祐親（いとうすけちか）らと戦ったところです。
頼朝は戦いに敗れましたが、箱根外輪山の複雑な地形と、土肥一族や源氏方の人々のおかげで九死に一生を得て、その後、ついに武家政権樹立に成功しました。

与一塚・文三堂は、頼朝方の先陣として戦い、戦死した佐奈田与一義忠（さなだよいちよしただ）とその郎等の文三家康（ぶんぞういえやす）を祀ったところです。
『吾妻鏡』には、建久元年（1190）に頼朝が、伊豆山権現参詣の帰りに佐奈田与一と文三の墳墓を訪れたと記されているので、頼朝在世の頃から二人が祀られていたことが分かります。

早川駅から 箱根登山バス「石名坂」行乗車「石橋」バス停下車　徒歩約15分（与一塚・文三堂とも）
　※史跡の近くは道が狭いため、大型バスは通れませんのでご注意ください。