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広報小田原 第1092号

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広報小田原 第1092号

平成25年10月1日 発行

#01 特集 育て! たくましく!
#02 市長の現場訪問
#03 おだわら情報
#04 〈連載〉ケアタウンの輪/〈連載〉小田原のアートシーン
#05 〈連載〉梅花ちゃんと黒松おじいさんの社会科見学
#06 〈連載〉私のおススメ☆あなたのおススメ


PDF版

テキスト版

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#01 特集 育て! たくましく!
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小田原の体験学習・遊びの現場から

初めて会う友達
初めての経験

いつもより多くの人と話し
たくさん遊び
自然と触れ合う

勇気を出して挑戦し
達成する喜び
達成できない難しさを知る

子どもたちの汗
笑顔
子どもたちに注がれるまなざしから

子どもたちを育てる小田原の力を
考えていきます

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体験学習 1
あれこれ体験 in 片浦
2013夏
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実施日
[第1回]7月26~28日
[第2回]8月3~5日

場所
旧片浦中学校および片浦地区

参加者
[第1回]小学5・6年生 38人、指導者 22人
[第2回]小学5・6年生 37人、指導者 28人

【問】青少年課 電話0465-33-1723

 「落ーちた落ちた!」
 「なーにが落ちた?」
 初日夜のキャンプファイヤー。
 旧片浦中学校のグラウンドに、にぎやかな笑い声と歌声が響きます。
 「雷」と言われればおへそを隠す「落ちた落ちたゲーム」。
 子どもの発想は豊かで、ロマンチックに「流れ星」が落ちてきて願い事をしたり、「高校受験」に落ちてショックなポーズを取ったり。
 キャンプファイヤーは、火の女神様の登場で始まり、各班や指導者がスタンツ(寸劇、出し物)を順番に発表します。
 初めは恥ずかしくても、指導者が大きな声でリードし、皆で体を動かしながら歌い、スタンツを楽しむうちに、子どもの声も大きくなっていきます。

 「あれこれ体験in片浦」は、片浦地区の自然や資産を生かした体験プログラムを通じて、コミュニケーション力やたくましさを身につける宿泊学習です。市の指導者養成研修事業「おだわら自然楽校」で学んだ指導者が、プログラムの企画から当日の進行までを務めています。

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1日め 仲良くなろうよ!
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 緊張した状態(アイス)を解消(ブレイク)する「アイスブレイク」と、意見を出し合い、団結力を高めていく「グループビルディング」。
 仲間との3日間が始まります。

開会式
「『せーの』と言ったら、私のキャンプネームを呼んでくださいね」
指導者が明るく自己紹介をしますが、まだ、緊張したようすの子もいます。

ゲーム
指導者が、大きな声で真剣に、ルールを説明します。いつの間にか子どもも、真剣な表情になります。真剣だからこそ、楽しいのです。
班の皆で、ゲームがうまくできた理由、できなかった理由を探っていきます。

Being(皆の意見を模造紙に)
3日間大事にしたいこと、班の皆で立てた目標を書きます。3日間でいろいろなことが書き加えられていきます。
「他の人と同じ意見でも、自分で考えたことならいいよ」と指導者が発言を促します。

指導者インタビュー
休憩時間のようすを見て
「みたちゃん」こと、三田恵里さん
 初めて会う子どもの性格を、すぐに理解するのは難しいことです。でも、休憩時間のようすを見ていると、子どものことがよく分かります。
 友達と走り回る子、指導者のそばを離れない子、なかなか集合しない子、「休憩終わりだよ」と皆に 伝えられる子…。ようすを見ながら、子どものことを知り、どうしたら協力して楽しく過ごせるか、自分にはどんなフォローができるかを考えています。

夕食
「豚丼とポトフ」
指導者と青少年課職員 が作りました。班の皆で 「いただきます」をして、黙々と頬張りました。

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2日め さぁ、いろんな体験をしよう!
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 片浦地区の魅力を存分に生かした4コースがあります。
 どの班がどのコースを体験するのか、発表されるのは、当日の朝食後。どのコースになっても、班の仲間と全力で楽しみます。

乗馬コース
「馬の体を押してみよう。もう少しだ、頑張ろう」
指導者が声をかけます。手伝うのは簡単ですが、できるだけ子どもの力でやり遂げられるように。
「最初は馬が怖かったけど、楽しかった」
一つ一つ乗り越えていくからこそ、自信を持ち、世話もうまくできるようになります。

シュノーケリングコース
「足が着かない海は怖かったけど、皆で手をつないで入ることができた」
「いろいろな魚がいて驚いた」
「なまこを触りすぎたら死んでしまい、どんな命も大切にしなければならないと思った」
身近な海の知らない世界を知ることができました。

ヒルトンサービングコース
「おいしくなるように、しっかり仕事をしよう」
午前中は、「きのこ苑・お山のたいしょう」で、代表の川島さんに教わりながら、こんにゃく作り。
かわいい猫が登場し、集中できない子どもに「ちゃんと聞いて」と注意するのも、指導者の役割です。
午後は、「ヒルトン小田原リゾート&スパ」でのサービング体験。接客のプロから学び、練習後は、他の班の仲間にサービング。きらびやかな部屋で、仲間の入場を迎える瞬間は、「とても緊張しました」

マスのつかみ取りコース
「あっ、そこにいる! ホーリー捕まえて!」
皆、ホーリーこと堀吉晴さんとすっかり打ち解けています。
水中メガネを着けて、「せーの」のかけ声で潜った勇敢な子の活躍で、水中に潜むマスを皆で捕まえられました。
一方でマスに触れない子どもには、「持ってあげるから、触ってみよう! 写真撮ろうよ!」と、指導者が、一人一人に合わせて声をかけます。

朝食
「わかめうどん」
指導者から作り方を教わり、キャンプ用品のバーナーとコッヘル(鍋)を使い、自分の分は自分で作ります。

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3日め 仲間とのあれこれを、振り返ろう!
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3日間の思い出を、各班で「ふりかえり新聞」にまとめ、発表します。
あっという間の3日間、思い出がたくさんできました。

3日間の振り返り
どのように模造紙に表現しようか…。発言しない子どもを指導者が見守ります。
やがて、「みんなが意見を言わないと何も進まないよね。たくさん意見を出して選べばいい。どんなことでもいいんだよ」と促します。
一人が意見を言うと、次々に他の子も続きます。

朝食
「カートンドッグ」
アルミホイルで包んだホットドッグを、牛乳パックに入れて焼き上げる「カートンドッグ」。
「火がつかないよ」
「これ、焼き過ぎかな」
「もっと焼いたほうがいいよ」
最終日の朝、休日に朝食を用意する、仲のよい家族のような光景です。

指導者インタビュー
仲間の声を聞く姿勢が…
「まーくん」こと、宮崎正典さん
 なかなか発言できないおとなしい子が、たった3日間で、積極的に自分の意見を言えるようにはなりません。それでも、「どう思う?」と私たちが促すと、1日めより早く意見を言えるようになっていることがあります。そして何よりも、周りの子どもが、その意見を聞こう、理解しようとしています。3日間という短い時間ですが、一緒に過ごした中で、少しでも成長してくれたとうれしく感じました。
 あれこれ体験 in 片浦での約束「マジで、みんなで、安全に、話す、聞く」を、これからも忘れずに実践してほしいと思います。

保護者アンケートから
喜びの声&期待の声
■一人っ子で、自分の思いを通そうとする傾向があり、全く知らない人の中でどう行動したらよいかを考える機会になった。
■中学生になっても、この経験をバネにいろいろなことを乗り越えてほしい。何年か後には逆に、指導する側になってほしい。
■もっとたくさんのプログラムがあってもいい。
■何を体験するのか、事前に決まっていないのがよかった。荷物が多くなるけれども、当日までワクワクしている姿がよかった。
■荷物が重かったようなので、あらかじめ体験の内容が分かっていたほうがよい。

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指導者養成研修事業
おだわら自然楽校
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楽しく学ぶ「楽校」です
 「あれこれ体験in片浦」で活躍する指導者が学ぶ「おだわら自然楽校」は、平成22年度から始まりました。コミュニケーション、野外炊事やキャンプファイヤーなどのキャンプスキル、安全管理などについて、各分野の第一線で活躍している講師を迎え、身につけていきます。

指導者インタビュー
キャンプファイヤーってどんなだったっけ?
「せとっぴ」こと、瀬戸正功さん
 3年前におだわら自然楽校が始まってから、毎年参加しています。幅広い年齢層の、さまざまな職業の仲間がいて、いろいろな考え方があり、新鮮で、刺激的で、楽しく学んでいます。
 初めは、「キャンプファイヤーなんて小学生以来だけど、どんな感じだったかな?」と思いながら参加しました。実際に体験してみて、まずは自分自身が、キャンプなどの楽しさをよく知ることができました。そして、その楽しさを子どもに伝え、一緒に活動し、楽しむことができました。
 自然楽校のことや活動の魅力を、多くの人に知ってもらい、参加してほしいと思います。

指導者派遣事業
指導者たちの活躍
 「おだわら自然楽校」で研修を受けた指導者たちが活躍する場は、「あれこれ体験in片浦」だけではありません。青少年課では、市内の小中学校、子ども会などから依頼があった場合に、指導者を野外学習などに派遣しています。

■指導者と一緒に! おいしいカレーができたよ!
 7月、南足柄市の「ふれあいの村」で行われた、富水小学校5年生の宿泊学習では、各班に指導者が加わり、野外炊事やキャンプファイヤーを行いました。
 はしゃぐ子どもに「早く食べたいよね?」、「役割分担しよう」と、明るく声をかけ、楽しい雰囲気の中で、きちんと作業を進められるように促します。
 「火、ついた?」、「よし、もう少しだ」、「まきをもう少し入れてみよう」と、作業に注意を払いながら、サポートは必要最小限です。それだけに、子どもは皆、真剣になります。カレーができ上がったら、「ご飯の硬さも、ちょうどいいね」など、子どもが頑張った点を話しながら、一緒に味わいます。

校長インタビュー
やがて、大人になって…
富水小学校 校長 穂坂明範さん
 指導者の皆さんに、当日だけでなく、事前の打ち合わせや子どもへの事前指導から関わってもらい、教師も子どもも、安心して宿泊学習に臨めました。
 子どもは、やる気のある指導者が真剣に向き合ってくれる姿に触れ、やがて大人になった時に、自分が人のために何かをする力を、宿します。青少年育成に関わる市民の力がそんなふうに循環したら、とても素晴らしいと感じています。

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体験学習 2
親子で森に親しむ
森と木に包まれる冒険キャンプ
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小田原市は面積の約4割が森林です。
緑豊かな環境であるにもかかわらず、森に足を踏み入れたことのない子どもも少なくありません。
小田原ならではの体験学習で、親子で森について学びます。

【問】農政課 電話0465-33-1491・小田原市森林組合 電話0465-35-2706

森林を身近に感じる
 8月17~18日、いこいの森で、「森と木に包まれる夏まつり」が開かれました。この催しは、小田原市、小田原市森林組合の他、小田原地区木材業協同組合の若手の集まりである「林青会」が主催しています。木工教室、森の探検、野遊びなど、盛りだくさんの内容です。
 中でも、親子で参加する「森と木に包まれる冒険キャンプ」には、本格的なプログラムが組み込まれています。間伐や昆虫採集などを体験することができ、親子の絆が深まります。子ども17人、大人18人の35人が参加しました。

■木を切ってみよう
 間伐は子どもも大人も初めての体験です。のこぎりで幹に切り込みを入れ、ロープを木に引っかけ、皆で引っ張ります。「そうやって倒すのか!」と大人からも感嘆の声が上がります。
 「のこぎりは押すのではなく、力を入れずに引くんだよ」、「人がいない方向に木が倒れるように注意しよう」と森林インストラクターに教わります。
 のこぎりを引いた子が「怖かった」と言いました。のこぎりを使ったことはあっても、こんなに大きな木を切るのは初めてです。自然の大きさを肌で感じました。

■捕まえてみよう
 森にはたくさんの生き物がいます。
 「ママ、とかげだよ」
 捕まえたとかげを腕にはわせた子が、お母さんを呼びます。お母さんは、「かわいいね、しっぽ長いよ」、「ママも昨日、しっぽが紫色のとかげを見たけど捕まえられなかったんだよ」と声をかけ、一緒に夢中になります。
 2日間、同じ場所で同じものを見て、同じ体験をしながら、親子で感動を分かち合っていきます。

お父さん、お母さんだって教えてほしい
 家族3人で参加した内田さんに伺いました。

 森の生態を知らないのは、子どもだけではありません。お父さん、お母さんだって知らないことがたくさんあります。
 息子が「参加したい」と言ったのがきっかけですが、私たちも、森については分からないことばかりなので、家族で参加しました。息子と一緒に散歩していても、木々のことなどについて、詳しく教えることはできません。虫のことは図鑑で調べられますが、実際に見て教わるほうがよく分かります。
 昨年も参加し、食べられる植物などについて聞き、息子はとても興味を持ちました。
 自然の中でのキャンプを通じて「いざ」というときの力を養うこともできます。例えば、子どもは外出先のトイレを嫌がることなどがありますが、災害時にはそのようなことは言っていられません。ふだんの生活と違う環境で過ごす経験が、大切です。
 キャンプやバーベキューを、家族や友達と行おうとすると、道具や材料をそろえるのが難しいことがあります。こういった場で、楽しみながら、教えてほしいことを教わることができるのは、とてもいい機会だと思います。

親子で同じ体験を…
 キャンプを取り仕切る「村長さん」。
 小田原市森林組合職員で、村長を務めた佐藤さんは、「子どもと一緒に体験できたのでよかったという声が多く寄せられました」と言います。
 キャンプが終わってふだんの生活に戻っても、親子で同じ体験をする喜びが、生かされていきます。
 「親子でいろいろな体験をしてもらいたくて、内容を詰め込みすぎてしまいました。来年は、一つ一つの作業を親子でゆっくりできるようにして、森をもっと体感してほしいですね」
 森のプロである佐藤さんが、親子で森に親しみ、森を深く知る場を充実させようと意気込みます。

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遊んで学ぶ場 1
泥んこになったよ
プレイパーク
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子どもが自由に遊ぶ「プレイパーク」。
7月26~28日に、上府中公園で行われたプレイパークには、3日間で1,200人以上が訪れました。
「つくって、あそんで、またこんど」
きらきら輝く子どもの笑顔と、見守る大人の温かいまなざしがありました。

プレイパークってなぁに?
 子どもが自ら工夫し、遊びを創り出す遊び場がプレイパークです。プレイリーダーと呼ばれる大人が、子どもの遊びを見守ります。
 デンマークが発祥の地といわれ、日本では、1979(昭和54)年、東京都世田谷区の「羽根木プレーパーク」で始められました。
 小田原でも昨年、市民団体「pp@seisho(ピーピーアットマークセイショウ)」が中心となり初めて開き、現在は、上府中公園や南鴨宮富士見公園を会場に、月1回程度開催しています。

思い切り遊ぶ
 自分たちで作ったブランコやシーソー、ウォータースライダーで遊ぶ。水や泥にまみれて遊ぶ。火をおこし、パンやウィンナー、マシュマロを焼いて食べる。ドラム缶風呂につかる…。
 子どもは、思い思いに、いつもとは違う公園で、ふだんは体験できない「遊び」を楽しみます。
 「いつもは『危ないからダメ』と言っていることも、今日は『思い切り遊んでいいよ』と言える」
 「たき火の木をどう組み立てるかなど、自分で考えてできるところがいい」
 保護者も、温かい笑顔で過ごしています。

皆で遊ぶから
 「ママ友に教えてもらって、湯河原から来ました」
 市外からプレイパークに参加する親子も多く、初めて出会う子も、皆一緒に遊びます。
 「前回は、年上のお兄ちゃんたちにしり込みしていたけど、今日は同い年くらいの女の子も泥遊びをしていたので、同じように泥んこになった」
 「室内で遊ぶほうが好きな子ですが、外で思い切り遊ぶ姿が見られてよかった」
 一人ではなく、皆がいるから、他の子と一緒になってできることがあります。

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自由に遊ぶ子どもに寄り添い、見守り、
一緒にとことん遊ぶ…
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プレイリーダー
山﨑新さん
 pp@seishoのメンバーとして、昨年小田原でプレイパークを始めた頃から関わっています。
 もともと子どもが好きで、地域のサークル活動でも子どもと関わり、現在は、常設プレイパーク「渋谷はるのおがわプレーパーク」(東京都渋谷区)で、プレイリーダーとして活動しています。
 子どもが自由に遊べる環境が少なくなってきている今、プレイリーダーは子どもを見守り、一緒に遊ぶだけでなく、子どもの遊びの事情を、社会に発信する役目があると思います。
 以前、「縄跳びが終わったら遊んでいいですか」と言った子がいたと聞いたことがあります。縄跳びだって遊びであるはずなのに、「やらされている」と感じてしまえば、遊びではなくなってしまいます。
 本来遊びは、子ども自身のためのもので、自分の責任で主体的に始めて、終えるものです。プレイパークが、小田原にもっとなじんで、常設になることで、子どもがより主体的に遊びやすくなるといいと思います。
 これからも、「大人ぶらない大人」、「子ども目線の大人」でいることを忘れずに、活動していきたいです。

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おだわら21世紀少年
 7月のプレイパークには、小田原市社会福祉協議会の「おだわら21世紀少年」のメンバーも参加しました。
 「おだわら21世紀少年」では、小学生から大学生までの年齢の異なる青少年が、社会性を身につけ、仲間同士の絆を深めることを目的に、さまざまな活動を行っています。毎年テーマを設け、 テーマに添ったプログラムを進めています。
 今年のテーマは「遊び」。プレイパークに参加し、たくさんの子どもと触れ合いました。
 「みんな手伝って!ドラム缶風呂に入りたい子がいるから、火をつけて、お湯を沸かそうよ」
 子どもの声に応えようと、仲間と協力し合います。
 中学1年生のメンバーは、「プレイパークは、火おこし体験などが楽しい」、「『おだわら21世紀少年』は、さまざまな学年の仲間と、いろいろな体験ができる」と言います。学校やふだんの生活だけではできない体験が、少年たちをたくましくします。

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遊んで学ぶ場 2
自分たちの地域の子ども
桜井ひろば土曜クラブ
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地域の子どもと大人が遊ぶ「桜井ひろば土曜クラブ」。
年間延べ1,900人ほどが参加しています。
「自分たちの地域の子ども」という思いで、子どもの成長を見守りながら年齢を重ねる大人の姿があります。

【問】桜井ひろば土曜クラブ事務局 Eメール fstcc909@yahoo.co.jp

小学生の頃から接する機会を
 「桜井ひろば土曜クラブ」の活動は、平成2年に始まり、24年めとなりました。
 「子どもが小学生の頃から地域の大人と接する機会を作り、中学生になっても声をかけやすい関係を築きたい」という大人の思いと、学校週5日制の実践研究校に選ばれたことをきっかけに、地域と学校の協力で始まりました。
 実践研究の期間が終了した後も「せっかくだから続けよう」という声が多くあり、活動が続けられています。

気の向くままに教室へ
 「こんにちは」
 子どもと大人が交わす元気な声が、廊下に響きます。
 毎月第2・第4土曜日の午前中、教室や体育館で、バドミントン、折り紙、工作、囲碁、将棋、こま回し、裁縫などを楽しみます。毎回100人ほどの子どもが校舎内を行き交い、興味のある教室を訪ねます。一つのことに熱中する子もいれば、次から次へと教室を移動し、いろいろな遊びをする子もいます。
 毎回の遊びの内容は、学校でお知らせが配られる他、当日玄関に張り出されます。大人が無理なく見守ることができる範囲で、子どもは自由に楽しんでいます。

子どものためだけではなく大人の居場所でもある
 碁盤を見ながらゆっくり考える子をじっと待つおじいさん。ようやく一手を打つと「そこには置けないよ。そこに置くとね…」と子ども相手でもしっかり説明します。
 こま回しを教えるおじいさんは、「おばあちゃんの家でしかやったことがないからやり方が分からない」という子に「やり方を考えてごらん」と手取り足取り教えるのではなく、自分で考えるように促します。
 頼れるおじいさんたちは、活動発足時は、それぞれ仕事が最も忙しいときでした。それでも、自分の子や地域の子どものために時間を割いて活動してきました。今はおじいさん世代になり、あくせくしない時間の中で、地域の子どもに関わっています。
 土曜クラブは、地域の大人にとっても得意分野で技を発揮できる場所であり、「地域のおじいちゃん、おばあちゃんたちは、みんなのことを大事に思っているんだよ」と伝えられる大切な場所なのです。
 しかし、活動を続けていくために、後継者を探すことが課題となっています。子どもの頃に通っていて、今はスタッフとして活躍している大人もいますが、まだ少ないのが現実です。

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何かあっても、
「おい、どうしたんだ?」って言えるようにね
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桜井ひろば土曜クラブ代表
山本伸一さん
 土曜クラブには、隣の報徳小学校の児童や中学生も参加しています。中学生は小学生の面倒を見ながら遊んでいます。
 桜井小学校に限らず、「地域の子ども」という視点で参加者を受け入れているので、「桜井地区連合自治会」や「桜井地区社会福祉協議会」をはじめ、地域からの認知度も高くなっています。
 小学生の頃から顔見知りになることで、中学生になって、たとえ服装が乱れてしまうようなことがあっても、「おい、どうしたんだ?」って言えるような関係を築きたいと思っています。
 こういった場をもっと広げていきたいと思っていますので、桜井地区の皆さんはもちろん、他の地区のかたも、ぜひ、ようすを見にいらしてください。

スクールコミュニティ事業
 市では、平成22年度から地域総ぐるみで、子どもを見守り育てる「スクールコミュニティ」の理念に基づき、「地域の見守り拠点づくり」を進めています。すでに実施されている地区では、昔遊びをはじめ、いろいろな体験を通じて世代間交流が行われています。
 ※同事業を始める前から、地域が主体となって居場所づくりに取り組んできた「桜井ひろば土曜クラブ」も、永年の実績を基に、今年度スクールコミュニティ事業に位置づけられ、活動の幅を広げています。

久野地区 平成22年度からボランティアを中心に、木曜日の放課後に「久野っ子のあそびば」を開設
下堀地区 平成23年度から自治会を中心に、「ほっと下堀運営委員会」が土曜日の午後公民館で交流の場を開設
早川地区 平成23年度からPTAを中心に、「早川スクールコミュニティ実行委員会」がイベント型の居場所づくりを実施

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座談会
育てる力
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体験学習や遊びの場の子どもと、それを見守る大人の、笑顔と声を届けた特集「育て!たくましく!」。
「小田原の子どもたちに、たくましく育ってほしい」
その思いを、「おだわら自然楽校」講師の高橋さんと、受講者で青少年育成に携わる皆さん、加藤市長が語ります。

藤野茂さん
小田原市青少年育成推進員協議会育成部会
青少年育成推進員協議会は、小学5・6年生を対象にした宿泊キャンプ学習「地域少年リーダー養成講座」の他、「中学生の主張発表」などを行う「青少年と育成者のつどい」、各地区や全市的な街頭指導などに取り組んでいます。
今年の夏は、「東日本大震災被災地スタディツアー」を実施。中学生、高校生40人が、育成推進員とともに、2泊3日で宮城県気仙沼市、石巻市を訪れ、被災者と触れ合い、被災地の今を知りました。

金子彩乃さん
小田原市シニアリーダーズクラブ
シニアリーダーズクラブは、18歳以上の学生や社会人で構成するボランティア団体です。世代間交流をテーマに活動し、世代間のパイプ役となることを目指しています。
ジュニアリーダーズクラブ(中学生・高校生)と一緒に、地域少年リーダー養成講座などのキャンプで子どもを指導する他、近年は、「小田原☆ウォーカー」という、写真を使ったまち歩きを企画。小学生から70歳代までの幅広い世代が参加しています。

石川聡之さん
小田原市子ども会連絡協議会
子ども会連絡協議会では、各地区の子ども会役員を対象とした研修会などを開いています。夏には、青少年交流事業「チャレンジ アンド トライ」を実施。各小学校から6年生の男女1人ずつが参加し、1泊2日の体験学習を通じて交流を図ります。

高橋紀子さん
おだわら自然楽校講師、ルナ・イ・ソル/ライフビジョンネット 代表など
社会福祉士、認定心理士などの資格 を持ち、レクリエーションコーディネーターとして活躍中。高崎健康福祉大学などで、レクリエーション概論などを教えています。「おだわら自然楽校」では、「リーダーシップトレーニング」の研修で、指導者たちに、子どもと接する際の心構え、指導者として必要なリーダーシップを発揮する方法などを伝えました。

「缶切りが使えない」
小田原では、いろいろな経験ができる
市長 指導者の皆さんは、「おだわら自然楽校」で学び、今年も「あれこれ体験in片浦」に参加されています。さらに他の場でも、指導者として活躍されています。小田原には、皆さんのように、青少年育成にご尽力くださる多くのかたがいます。人の力だけでなく、小田原は、自然環境、なりわい、文化の面でも、たくましさを育てる多くの要素に恵まれています。
   しかし一方で、子どもを取り巻く環境が変わり、健全な育成の場の確保が難しくなっています。体験学習の現場を知る皆さんは、子どものようすをどのように感じていますか。
高橋 何しろ経験が少ない子どもが多くなっています。「何でこんなことも知らないの?」と言われてしまうこともありますが、子どものせいではありません。環境が変わってきているからです。では、どうしたらいいのかということを、指導者の皆さんと考えながら、今の仕事に関わっています。
金子 子どもは、携帯電話やゲームのある生活が当たり前で、あれこれ体験では使用を禁止していても、会話がその内容になることがあります。せっかく自然豊かな片浦にいるのだから、その世界を見てほしいと思いました。
   ふだんの生活では、「危ないよ」と止められても、指導者がいるからこそできる体験は、とても貴重です。子どもには、体験学習の中で、自分の意思を伝えてほしいと思いながら接しています。
石川 あれこれ体験には、比較的キャンプに慣れている子どもが集まります。一方、小学校の宿泊研修に行くと、キャンプや班活動が苦手な子どももいます。学校の先生ではなく私たちが入ることで、子どもの反応が変わることもあるので、少しでも力になれたらうれしいです。
藤野 青少年育成に関わる前は、地域で子どもが何をしているのか、日頃どんなふうに遊んでいるのかも分かりませんでした。関わってみて初めて、缶切りが使えない子、マッチがつけられない子、キャンプに持ってきた荷物に何が入っているのかさえ分からない子がいると知りました。そういう基礎的なことも含めて、いろいろな経験ができる機会を増やしたいと感じます。
市長 遊びの面でも生活の面でも、昔は当たり前だったことを、子どもが経験しなくなっています。遊びは、生きる力を身につける重要な入り口です。あれこれ体験などで体験の場を設けていますが、地域のコミュニティで、いろいろな活動ができることが理想です。
   小田原の人、自然、文化には、それを十分に行える可能性があります。

「ドキドキして、楽しい」
指導者を育てる
市長 子どもの健やかな育ちに必要な場を作ると同時に、子どもを育てる大人を育てることが非常に重要なので、「おだわら自然楽校」と「あれこれ体験 in 片浦」を対にして取り組んできました。
藤野 自然楽校は、すぐに実践できることが学べて、とてもありがたいプログラムでした。参加者は積極的で、若いパワーに引っ張られながら研修を受け、いい刺激になりました。
   4年めとなり、助け合える参加者同士のつながりもできました。初めて参加する人が増えるといいですし、私たちも、もっと外の団体やいろいろな事業に関わっていくべきだと思います。
金子 自然楽校とあれこれ体験に参加して、私自身、片浦のこともあまり知らなかったので、ドキドキして素直に楽しいと感じました。子どもにも、ぜひこの気持ちを味わってもらいたいと、指導者として活動を続けています。
石川 自然楽校でいろいろ教わり、とても勉強になりました。子どもの前で、学んだことを実践するのは緊張しましたし、手探りでしたが、子どもが楽しんでくれて、私も徐々に慣れてきました。
   あれこれ体験は、安全面など基本的なポイントは押さえていますが、少し自由な部分もあり、子どもと指導者が一緒に考えながら体験できる場です。
高橋 細かくプログラムを決めるほうが、指導者は楽です。でも、自由な部分があってこそ、子どもの成長にも、指導者の成長にもつながっていきます。他の活動の場も含めて、子どもがいろいろな体験ができるように、指導者が増えるといいですね。

「グループができたと分かる」
人と関わり育つ機会を
市長 あれこれ体験や、地域のコミュニティなどの場に出てきてくれる子は、少なからず、何かを得てくれていると思っています。こういった場の魅力を育てるとともに、多くの人に伝えていくことが課題です。
石川 あれこれ体験でも、子ども会でも、初めて会った子どもが班で活動するようすを見ていると、協力しないとできない課題を与えられて活動する中で、「グループができたんだな」って分かる瞬間があります。多くの子にそういう経験をしてほしいと思います。
金子 シニアリーダーズクラブで行っている「小田原☆ウォーカー」のまち歩きでは、写真に写っている場所をグループで探します。あまりやる気がなくてふらふらしていたような子が、グループの人と交流しながら、だんだん夢中になる姿に、一緒に歩いたという気持ちが芽生えてくれたのを感じることができます。
藤野 キャンプなどに慣れている子が楽しんでくれるのももちろんうれしいですが、親が申し込んだからしかたなく参加した子が、最後に「楽しかった」と言ってくれると、いろいろな人と関わりながら楽しく過ごすことを実感してもらえたんだなぁとうれしくなります。
高橋 指導者の研修では、キャンプが得意な子だけでなく、どんな子がいても、指導できるようになることを目指してほしいと伝えています。いろいろなタイプの子どもが体験できる場が必要です。「おれたちの頃とは違う」などと言わずに、大人が子どもを見守り育ててほしいと思います。

多くの人に加わってほしい
市長 もっと多くの人に、青少年育成の場に加わっていただかないと、子どもの健全な育成の場の確保は難しいです。研修を受け、経験を積んだ皆さんが、学んだことを広げられるよう、ご自分の地域などでも意識して子どもを育てることに関わってほしい。小田原の青少年育成、指導者養成をもっと盛り上げたいと思います。
   これからもよろしくお願いします。皆さん今日は、ありがとうございました。

あなたも、参加してみませんか。
【問】青少年課 電話0465-33-1736

小田原市シニアリーダーズクラブ フォトラリー
小田原☆ウォーカー
歩くだけでは物足りない!
小田原の魅力を再発見する、新感覚フォトラリーです。いろいろな世代の参加者とグループになり、楽しく巡りましょう。
■日時 10月27日日曜日
    午前9時30分~午後3時
■場所 小田原駅集合、小田原城址公園他
■対象 小学5年生以上
■定員 50人(申込先着順)
■費用 500円(小学生以下300円)
    保険料、昼食代を含む
■申込 10月11日金曜日までに電話で

「おだわら自然楽校」特別編
第1回 自然体験学習研修
テレビや雑誌などでおなじみの木風舎の橋谷晃さんとプロナチュラリストの佐々木洋さんを講師に迎え、秋深まる小田原の森をフィールドに、子どもとの自然体験活動に役立つ技術や知識を学びます。
■日時 11月24日日曜日
    午前9時30分~午後4時頃
■場所 小田原市内
■対象 高校生以上
■定員 30人(申込先着順)
■費用 2,000円
    保険料を含む
■申込 11月1日金曜日までに電話で

今回の特集では、体験学習や遊びの場の子どもと、それを見守る大人の姿を取材し、見つめてきました。
「自分も参加してみよう」、「子どもと行ってみよう」、「近所の子にも話してみよう」、「子どもの頃のあんな体験、あんな会話」
一人一人が、行動したり、考えたり、思い出したり…。
子どもたちの健やかな育ちへの思いが生まれ、膨らんで、子どもたちを育てる小田原の力、小田原の子どもたちがたくましく生きる力につながることを願っています。

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#02 市長の現場訪問
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現場で感じる市民の力
皆さんの活動現場にお伺いします

市民団体の活動現場にお伺いし、意見交換などを通じて、活動する皆さんの考えを肌で感じ、今後の市政に生かす「市長の現場訪問」。
今回は、平成25年1~7月の訪問のようすをご紹介します。
※詳しい内容は、市ホームページでも紹介しています。
【問】広報広聴課 電話0465-33-1263

1月26日
高校生ボランティア
パレット
 「パレット」では、高校生が平成19年から、地域の人と交流しながら、自主的、積極的にボランティア活動をしています。
 小八幡海岸での清掃活動に参加しました。長期間活動を続けられる人が少ないなどといった課題はありますが、意欲的に活動の幅を広げ、壁の落書き消しなどにも取り組んでいます。

4月4日
親子で楽しむ体操や手遊び
ぴよぴよくらぶ
 「ぴよぴよくらぶ」は、平成11年から活動しています。毎月1回開く催しには、100組以上の親子が参加します。
 訪問時もとてもにぎやかで、お母さんが子どもと一緒に、体操、手遊び、紙芝居や工作などをしていました。「親子でただ楽しむだけでなく、子育てには、お母さんの教育が大事」という活動方針で、日本の伝統や小田原の歴史、子どものしつけについて伝えています。

7月6日
命あふれる森づくり
小田原山盛の会
 「環境にやさしい山づくり」を目指す「小田原山盛りの会」は、今年で発足10周年。山で働く人からボランティアまでが団結し、作業技術を継承しながら活動しています。講師を招いて自然観察会を行うなど、植生の研究にも熱心です。本市の「ブリの森づくりプロジェクト」にも、尽力されています。
 白銀山の活動現場を訪問しました。同会の活動は、これからの山づくりに欠かせないものとなっています。

7月9日
互いに学び合う
手話サークルたんぽぽ
 平成4年に「障がいの有無に関係なく遠慮のないサークルを作ろう」と活動を始めた「手話サークルたんぽぽ」。
 意見交換では、聞こえないことによる日常の苦労などを伺いました。障がいがあってもなくても、助け合い学び合ってきた皆さん。相手の話を聞き伝えようと、手話で会話する表情は生き生きとしていました。

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#03 おだわら情報
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10月7日月曜日から
女性消防団員を募集
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【問】小田原消防署消防課 電話0465-49-4602

 市消防団では、女性消防団員を募集します。
 消防団活動は、地域の防災にとって、欠かせない活動です。女性の視点を生かした防災活動のためにあなたの力を発揮してみませんか。

応募要件 市内在住で、消防団活動に関心があり、活動できる18歳以上の健康な女性
募集期間 10月7日月曜日~11月22日金曜日
募集人数 20人
選考方法 書類審査および面接
申込 小田原消防署消防課に直接、または郵送で提出してください。
申込書は、小田原消防署消防課で配布しています。市ホームページからもダウンロードできます。

活動内容
■火災予防に関する広報啓発活動
■応急手当の普及活動
■高齢者世帯などの防火指導
■各種訓練や消防団行事への参加
■災害時の情報収集などの後方支援活動

身分・待遇
■非常勤特別職の地方公務員
■条例に基づき、報酬や手当を支給
■円滑に活動できる被服を貸与
■活動中の負傷に対する補償

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10月12日土曜日、13日日曜日
第56回 尊徳祭
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【問】尊徳記念館 電話0465-36-2381

 二宮尊徳翁の優れた事績と教えに触れる催しです。尊徳翁の縁でつながる福島県相 馬地区の復興支援も呼びかけます。

場所 尊徳記念館

◆は事前申し込みが必要です。尊徳記念館まで、電話または直接(先着順)。

10月12日土曜日
◆実践体験「積小為大」を学ぼう(親子40人)
 捨て苗栽培地跡他で、稲刈りや縄ないを体験。
 時間 午前9時30分~午後0時30分
■オープニングコンサート
 時間 午後0時10分~0時50分
 出演 栢山混声合唱団
■開会式
 時間 午後1時~1時40分
■「金次郎とわたし」作文発表会
 市内小学~6年生が書いた作文を発表。
 時間 午後1時45分~2時45分
■こども報徳市
 「報徳楽校」で栽培、収穫した米や野菜などを販売。
 時間 午後0時30分~3時

10月13日日曜日
◆報徳記を読もう(40人)
 和綴本「報徳記」に触れながら、出版当時の時代背景を考える。
 時間 午前10時~11時30分
◆講談で知る二宮尊徳(150人)
 講談師・田辺一邑さんが尊徳翁の事績を語る。
 時間 午後1時~2時30分
■尊徳祭アトラクション
 時間 午後2時40分~4時15分
 出演 吟道清泉流城泉会、栢山田植歌保存会、相模人形芝居下中座
■抹茶サービス(先着100人、100円)
 時間 午前11時~午後2時
■報徳市
 栢山の物産などを販売。
 時間 午前10時30分~午後3時
■尊徳生家で琴演奏
 時間 午後1時30分~2時30分
 出演 つぼみの会
◆二宮金次郎柴刈りウォーク 金次郎の柴刈りの道を歩く(50人)
 午前8時・大雄山線塚原駅集合→矢佐芝公民館→腰掛石→三竹→油菜栽培地跡→正午・尊徳生家到着予定
 ※行程約10キロメートル
■柴刈りウォーク歓迎セレモニー
 時間 午前11時30分~午後0時45分
 出演 報徳太鼓の会

両日
■「小田原の心を届けるプロジェクト」出店
 相馬地区に住む被災者の皆さんが作ったエコたわしなどを販売。
 時間 (12日)午後0時30分~3時
    (13日)午前10時30分~午後3時
■尊徳生家いろり燻蒸実演
 時間 (12日)午前10時~午後0時30分
    (13日)午前9時~11時30分
■神奈川県指定重要文化財「二宮尊徳生家」特別公開
■尊徳記念館展示室無料開放
■二宮尊徳学習事業の成果展示

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小規模特認校 片浦小学校
平成26年度の児童を募集
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【問】教育総務課 電話0465-33-1671
   教育指導課 電話0465-33-1684
   片浦小学校 電話0465-29-0250

 片浦小学校は、平成24年度から「小規模特認校」となっています。
 小規模特認校では、少人数ならではのきめ細かい指導や、地域と連携した特色ある教育活動を行います。希望がある場合、市内全域から、一定の条件のもと、児童の入学、転入学を認めています。

片浦小学校「四つの約束」
■少人数を生かし、「確かな学力」を育成します。
■自然環境や伝統などを生かし、「豊かな心」を育みます。
■地域が一体となって学校を支えます。
■充実した放課後活動を行います。

平成26年度児童募集
次の条件で、募集します。
■保護者および児童が、市内に居住している。
■小規模特認校の教育活動およびPTA活動に賛同している。
■通学は、保護者の責任と負担で行う。
■卒業まで通学する。
■小規模特認校での就学および通常級での学習や活動ができる。

募集期間
10月30日水曜日~12月13日金曜日
募集人数(平成26年4月時点の学年)
1年生13人、4年生2人、5年生2人
学校説明会
10月29日火曜日、11月30日土曜日
[時間] 午後3時~4時
[場所] 片浦小学校
学校公開日
10月28日月曜日~30日水曜日、11月30日土曜日
※学校公開日以外にも、見学は随時受け付けます。
 詳しくは、片浦小学校へお問い合わせください。
申請手続き
事前に学校を見学し、申請書を教育指導課に直接、提出してください。
申請書は、教育指導課、片浦小学校で配布しています。
市ホームページからもダウンロードできます。
※申請者が募集人数を超えた場合は、抽選となります。

HOME PAGE トップページ上のバー「暮らしの情報」をクリック →「子育て/教育」の「小・中学校」→「小規模特認校制度」について

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「納税促進センター」が「市税等納付促進センター」に
市税や国民健康保険料の未納を電話でお知らせ
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【問】市税総務課 電話0465-33-1345
   保険課 電話0465-33-1832

 市では、平成24年10月に「納税促進センター」を開設し、納期限までに市税(市県民税、固定資産税・都市計画税、軽自動車税、法人市民税)が納付 されていない場合、オペレーターが電話をかけ、未納であることをお知らせしています。
 これまでの「納税促進センター」は、市税のみを対象としていましたが、10月からは、国民健康保険料も対象とし、名称も「市税等納付促進センター」となります。
 なお、市税総務課と保険課では、各課が持つ未納者に関する情報を相互に利用し、効率的に徴収事務を進めていきます。

「滞納処分」の取り組み
 市では、市税や国民健康保険料の未納について、電話や文書でお知らせし、早期の納付を促しています。
 未納が続く場合、財産を調査し、差し押さえなどの「滞納処分」を行います。滞納処分は、納付している人との公平性を保つために、やむを得ず行うものであり、差し押さえる財産は、預貯金や給料、生命保険、不動産に至ることもあります。

納付に困ったらまず相談
 「どうしても納期限までに納められない」など、特別な事情により納付が困難な場合は、まず、担当課にご相談ください。
 毎週火曜日は、窓口の業務時間を午後7時まで延長し、納付相談を受け付けています。

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自宅の耐震化を進めましょう
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【問】建築指導課 電話0465-33-1433

 地震の揺れによる被害を少なくするためには、住宅などの耐震化を進め、倒壊を防ぐことが重要です。
 特に、昭和56年5月31日以前に着工した建築物は、古い耐震基準で設計されているため、過去の地震で大きな被害を受けています。
 市では、「昭和56年5月31日以前に着工した建築物」の耐震化を支援していますので、これを機に、耐震化を進めましょう。

木造住宅
(1)無料耐震相談会
 建築士などが、住宅の平面図を見て行う簡易な診断です。各地区の公民館などで、無料で相談できます。対象者には、1~2週間前までに、はがきでお知らせします。

(2)一般耐震診断費用の助成
 平面図による診断だけでなく、建築士が現地で建築物を確認し、耐震性を診断する場合に、その費用の一部を助成します。
 ■診断費用の2分の1(上限4万円)を助成

(3)耐震改修工事費用の助成
 一般耐震診断で、「やや危険、倒壊の危険」と診断され、改修工事を行う場合に、その費用の一部を助成します。
 ■工事費用の2分の1(上限50万円)を助成

分譲マンション
耐震診断費用の助成
 管理組合が建築士に依頼し、耐震診断を行う場合に、その費用の一部を助成します。
 ■診断費用の2分の1、または1戸当たり4万円のいずれか低い額(上限120万円)を助成

緊急輸送路沿いの建築物
 大規模災害時、支援物資などを運ぶための緊急輸送路沿いの建築物が倒壊し、輸送路をふさいでしまうことがないよう、緊急輸送路沿いの建築物の耐震化も重要です。
耐震診断費用の助成
 対象となる建築物の耐震診断を行う場合に、その費用の一部を助成します。
 ■診断費用の2分の1、または建築物の規模により算定した額のいずれか低い額(上限120万円)を助成

※各助成を受けるには、申請が必要です。また、助成には条件がありますので、必ず事前に建築指導課までお問い合わせください。

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10月は、違法駐車追放強化月間
放置自転車クリーンキャンペーン実施中
「ちょっとだけ 甘えが招く 迷惑駐車」
「困ります! 自転車置きざり 知らんぷり」
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【問】地域安全課 電話0465-33-1396

 放置自転車とは、利用者が自転車から離れ、すぐに動かせない自転車のことで、買い物などのため、道路や歩道に短時間止めた自転車も、放置自転車となります。
 放置自転車は、高齢者や体の不自由な人などの通行を妨げ、交通事故や災害時には、避難や救助の障害になります。
 人を思いやり、放置自転車をなくしましょう。

自転車を利用する人へ
■自転車や原動機付自転車の盗難被害が増えています。盗難防止のため、2か所に施錠してください。
■自転車を購入したら、忘れずに防犯登録をしてください。
■安全(点検・整備)・安心(付帯保険)な自転車であることを示す、TSマークを貼ってください。

10月11日金曜日~20日日曜日は、安全・安心まちづくり旬間
 市では、警察や防犯指導員と連携し、安全・安心なまちづくりを推進しています。安全・安心まちづくり旬間には、防犯パトロール、自転車の盗難や振り込め詐欺を防止するための啓発活動を、重点的に行います。

振り込め詐欺に遭わないために
■電話でお金を要求されたら、振り込め詐欺を疑いましょう。
■携帯電話の番号が変わったと言われたら、必ず前の番号に電話して、確認しましょう。

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#04 〈連載〉ケアタウンの輪/〈連載〉小田原のアートシーン
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地域全体で支え合うケアタウンおだわら。
各地区の皆さんの声をお届けします。
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はやか輪みんなでささえ隊
相原淳男さん
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 4月に発足した「早川地区地域福祉コーディネーター会」が、「はやか輪みんなでささえ隊」を結成しました。全国的に少子高齢化が進む中で、市内でも高齢者の単身世帯や高齢者のみの世帯が多くなっています。その人たちが、「ちょっと困ったなぁ」と思うことを解決する生活支援サービスを、「はやか輪みんなでささえ隊」が行っています。
 9月から中組自治会と向口自治会をモデル地区とし、市社会福祉協議会の協力を得て、13人のボランティアと一緒に活動を始めました。
 相原さんは、「すでに生活支援サービスに取り組んでいる東富水地区を参考に、何度も打ち合わせをしました。自治会、地区社会福祉協議会、民生委員、老人クラブなどの地域の団体と協力し、支え合いの輪を広げていきたい」と話します。
 今後は、モデル地区での活動を検証し、ボランティアの募集や住民への周知などに取り組み、来年4月には、早川地区全域で、生活支援サービスを展開する予定です。
 誰もが安心して暮らせる「住みよいまち・早川」を目指したまちづくりが、着実に進んでいます。

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すどう美術館館長 須藤一郎さん
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世界のアートを小田原に
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 6年前に小田原に移り住み、心豊かに生きるために必要なアートの素晴らしさを伝えたいと「すどう美術館」を開きました。
 国内外から招待したアーティストが宿泊しながら交流し、小田原の皆さんも作品制作の段階から鑑賞を楽しむ「西湘地区アーティスト・イン・レジデンス」。今回は、ヨーロッパ5か国から5人、国内から5人が参加します。尊徳記念館で制作し、完成作品を清閑亭や、すどう美術館で展示。皆で広く交流できるよう、コンサートやワークショップなども行いますので、アートを楽しんでください。
 この事業には、アーティストの育成・支援、市民との交流、芸術振興など、さまざまな意味があります。海外からの参加アーティストが帰国後に、風光明美で歴史と文化が豊かな小田原を、PRしてくれることも期待できます。

第2回 西湘地区アーティスト・イン・レジデンス
[制作公開・展示]
■制作 尊徳記念館 10月17日木曜日~22日火曜日
          午後2時~5時
■展示(1)清閑亭 10月24日木曜日~31日木曜日
          午前11時~午後4時 ※火曜日休館
■展示(2)すどう美術館 11月2日土曜日~10日日曜日
             午前11時~午後7時 ※月曜日休館
[関連イベント]尊徳記念館
■コンサート 10月19日土曜日午後6時~
■ワークショップ 10月20日日曜日午前10時~
■映画会 10月20日日曜日午前10時~、午後1時~
■シンポジウム 10月22日火曜日午後2時~

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#05 〈連載〉梅花ちゃんと黒松おじいさんの社会科見学
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好奇心旺盛な梅花ちゃんと、優しくて物知りな黒松おじいさん。
二人が市内の事業所や工場を訪ねます。

7 しいの食品の巻

株式会社しいの食品
所在:小田原市成田939

株式会社しいの食品は、1894(明治27)年に国府津で創業した、農産品・水産品の製造加工・卸売りを主軸とする会社です。11の事業所で約210人が働いています。カツオの塩辛「酒盗」は、全国シェア1位を誇ります。
今回は、農産加工係の村山敦史さんに案内してもらいました。

1 昔の写真だね
創業時の写真だよ。来年で創業120周年を迎えるんだ。現在の主力製品は水産加工品と農産加工品だけど、創業時はみかん問屋でもあったんだよ。

歴史のある会社なんじゃな。
今はどんな商品を作っとるのかな?

2 手が冷たそう!
作る製品は曜日ごとに違うんだ。今日は「蛍いか沖漬」を 作っているよ。取ったホタルイカを船の上で急速冷凍した際、交ざってしまった魚などを、水を流しながら選別しているんだ。

手作業で、ホタルイカの形が崩れないように丁寧に選別しているのじゃな。

3 手作業で重さを量っているの!?
選別したホタルイカを3日間浅漬けした後、さらに3日間本漬けしたものを計量しているんだ。機械で瓶に詰める商品も多いけれど、ホタルイカは丁寧に手作業で計量しているよ。

おいしいだけでなく、形を崩さないために、こんなに大切に扱っていたとは知らなかったのう。

4 きれいな包装だね
ここでは、「牛すじとろ煮」を包装しているよ。しいの食品では、毎年約20の新商品を開発し、さまざまな商品を取りそろえているんだ。

多くの人の目を引くように、包装も研究しているんじゃな。
自社内にデザイン部門もあるそうじゃ。

みかんや漬物、近海のカツオを使った酒盗など、身近な素材を扱っているんじゃなあ。

素材に手を加えて、素材の魅力を高めているね。

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#06 〈連載〉私のおススメ☆あなたのおススメ
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ぜひ伝えたい「私のおススメ」、知ってうれしい「あなたのおススメ」。
皆さんからの投稿をもとに、小田原の「おススメ」情報をお届けします。

★★★★★★★★★★
投稿をお待ちしています!
採用された人には粗品をプレゼント!

[投稿方法]
(1)募集テーマ
(2)あなたのおススメとその理由
(3)氏名
(4)住所またはお住まいの地区
(5)電話番号を書き、可能であれば写真を添えて、郵送、ファクスまたはホームページから。
〒250-8555小田原市広報広聴課
「私のおススメ☆あなたのおススメ」係
電話0465-33-1261 FAX0465-32-4640

[募集テーマ]
■小田原珍風景
■ハイキングコース
■大好きな小田原の味
■小田原から見る富士山
★★★★★★★★★★

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小田原から見る富士山2
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 テーマは、先月に引き続き「小田原から見る富士山」です。
 多くの皆さんから投稿をいただき、富士山の人気が高いこと、富士山を望む小田原に住んでいることの喜びを、改めて知ることができます。
 今回は、お寄せいただいた投稿の中から、同じ場所から見た、違う表情、違う魅力の富士山の写真を紹介します。

自宅近くから 夕方の富士山
同じ夕方の富士山でも、季節によって、これだけ違って見えます。
どちらの富士山もすてきです。(下堀のM・Sさん)

栢山にある踏切から 春と夏の富士山
人が一人しか通れないような面白い踏切から見る、春と夏の富士山です。
季節が一つ違うだけで、富士山の表情も、全く違うように見えます。(小台のY・Aさん)

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広報小田原
毎月1日発行
No. 1092
発行:小田原市 〒250-8555 小田原市荻窪300番地 市役所総合案内 電話0465-33-1300
編集:企画部広報広聴課 電話0465-33-1261 FAX0465-32-4640 〈C〉小田原市2013・10
広報小田原は、資源保護のため再生紙を使用しています。
9月1日現在 小田原市の人口196,132人 79,628世帯
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