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広報小田原 第1146号

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広報小田原 第1146号

平成28年1月1日 発行

#01 明けましておめでとうございます 2016 新春挨拶
#02 いつまでも、住み慣れた地域で 自分らしく暮らしていこう
#03 江戸城の石垣を切り出した 早川石丁場群が国指定史跡に
#04 ますます盛り上がる 小田原の魚
#05 〈連載〉小田原四季の代表魚
#06 小田原は文化の宝箱 文化で「ひと」と「まち」を紡ぐ
#07 おだわら情報
#08 〈連載〉あふれる 魅力 ハルネ情報 1月/〈連載〉いきいき!障がい者の働く場
#09 〈連載〉知りたい! 広めたい! 地域自慢[9]
#10 〈連載〉いいね!がいっぱいmy中学校 その9


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#01 明けましておめでとうございます 2016 新春挨拶
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2016年の幕開け。
「市民の力で未来を拓く希望のまち」の実現に向け、市を代表する二人が、その思いを語ります。

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課題が山積する「時代の峠」を、皆で乗り越えていく覚悟で
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小田原市長 加藤憲一

未来につなぐ
 昨年は、箱根・大涌谷の火山活動が大いに案じられた1年でした。市では、早期に「小田原市箱根火山対策会議」を設置し、対応に当たりました。噴火警戒レベルは下がりましたが、引き続き火山の動向を注視し、箱根町をはじめとする関係団体と連携しながら、小田原も含めた地域経済の復興に力を入れていきます。
 一方スポーツでは、ラグビー日本代表の活躍が勇気と感動を与えました。市でも、日本代表の合宿に関する基本合意書を締結し、城山陸上競技場で日本代表の合宿が行われる予定です。さらに、エリトリア国と2020年東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプに関する協定書も締結し、これらの機会を捉え、スポーツ振興や地域活性化につなげていきます。
 また、昨年は戦後70年の節目として、次代を担う中学生を広島に派遣し、学びを皆で共有することで、市全体で平和を考える機会を持ちました。中学生の思いが、同世代の仲間、後輩の世代、地域の大人へと伝わり、平和を守り創る取り組みへと広がっていくことを願っています。

三大事業への期待
 小田原地下街「ハルネ小田原」は開業から1年が経過し、小田原ならではの新しい価値を生み出そうと、官民が一体となった取り組みが行われています。
 お城通りでは、おだわら市民交流センター「UMECO」を開設しました。「つながる」を基本コンセプトとするUMECOは、「市民が主役の小田原」の実現に向け、裾野の広い市民活動が展開され、魅力と活力にあふれるまちづくりに大いに貢献できるものと期待しています。
 芸術文化創造センターは、建設工事の入札が不調という結果を受け、今後は、皆さんとともに作り上げた基本計画をベースに民間事業者から新たな提案を求める事業手法を軸に、整備の可能性を探っていく方針です。

魅力を感じるまちへ
 全国で地方創生の取り組みが活発化する中、市としても急速に進行する人口減少・少子高齢化に対応するため、「人口ビジョン」と「総合戦略」を策定しました。これにより、超高齢社会への対応を的確に図りつつ、若い世代が集いとどまり、子どもを産み育てやすい環境で住み続けることに魅力を感じるまちの実現を目指して、官民が連携した取り組みを進めていきます。
 また、本市でも「ふるさと応援寄附金」が好評です。多くの市外の人が本市の特産品に魅力を感じていることから、本市の持つ可能性が示されていると受け止めています。
 一方、「小田原ふるさと大使」として、さまざまな形で小田原の活性化やにぎわい作りなどに尽力いただいていた阿藤快さんの訃報は、誠に残念でした。阿藤さんが愛された小田原の魅力を守り育て伝えていくことが、私たちの務めではないかと感じています。

厳しい情勢に向き合う覚悟
 全国同様、本市も人口減少・少子高齢化による厳しい財政状況が見込まれます。この厳しい情勢に本質から向き合うには、どこに注力するかを見極める「不易」と「流行」の視点に立った行政運営が必要です。
 そのために、第5次小田原市総合計画「おだわらTRYプラン」の後期基本計画の本格的な策定作業に入ります。また、引き続き中核市移行など基礎自治体の権能強化に向けた検討を進めていきます。
 小田原に住む全ての人たちの未来のため、今、私たちは何をすべきなのか。互いを信頼し、支え合い、「時代の峠」ともいわれる課題山積の状況を皆で乗り越えていく「未来を拓く希望のまち」の姿を、しっかりと描いていきます。

 本年も皆さんにとって明るく健康で、幸せな年であるよう、心からお祈りします。

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28議員それぞれの視点で、リスクを恐れず一歩前へ
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小田原市議会議長 武松 忠

スピード感を持った、新たな議会へ
 小田原市議会は、昨年4月に行われた統一地方選挙を経て、6人の初当選議員を含む新たな体制でスタートしました。
 昨年の統一地方選挙は、各地で過去最低の投票率を記録し、本市の投票率も約40パーセントという状況でした。「選挙に行って、何か変わるのだろうか」という市政に対する不透明感を抱いている人が少なからずいたものと、この結果を真摯に受け止め、新年を迎えるに当たり、市議会の運営を預かる議長として、皆さんの負託にしっかりと応えていく決意を新たにしたところです。
 皆さんに市政のようすをより丁寧に伝え、また皆さんの声をしっかりと行政に届けるため、行政とは違う視点で積極的な情報の収集・発信を行うとともに、「リスクを恐れず一歩前へ」をモットーに、スピード感を持って議会活動に取り組んでいきます。

確かな方向性を示して
 TPP協定、2019年ラグビーワールドカップや2020年東京オリンピック・パラリンピックによる経済の動向、発生が懸念される大規模地震や年々激しさを増す風水害への対策、少子高齢化への対応など、現在、我が国にはさまざまな課題が山積し、まさに時代の潮流の激しいうねりの中にあるといえます。
 前途多難な状況にあって、市として進むべき道を見失わないためには、確かな方向性を示す指針が必要不可欠です。その指針の役割を果たす第5次小田原市総合計画「おだわらTRYプラン」は、平成28年度で前期基本計画を終え、29年度から後期基本計画がスタートします。
 前期基本計画の成果を見極め、後期基本計画に確実にバトンタッチしていくためにも、市議会は市政のチェック機関としての機能を、より一層高めていかなければなりません。行政と市議会がオール小田原となり、総合計画が目指す目標をしっかり見据えながら、時には協調し、時には相対しながら議論を尽くすことで、着実によりよい方向へ進んでいけるよう、議員28人がそれぞれの視点とさまざまな切り口で、積極的に提言していきます。

真の事業完遂を目指して
 一昨年の小田原地下街「ハルネ小田原」に続き、昨年は、小田原駅東口駐車場とおだわら市民交流センター「UMECO」がオープンしました。三大事業は永年にわたる数々の議論を経て、多くの人のさまざまな思いが詰まった魅力あふれる施設として、その形を現しつつあります。事業の推進に尽力された人々に深く敬意を表するとともに、事業の実現を大変喜ばしく思っています。
 しかし、ここで原点に立ち返り、気持ちを新たにしなければなりません。これらの事業の目的は、施設の整備自体ではなく、市民福祉の向上に寄与することです。ハルネやUMECOが効果的に運営され、小田原のまちににぎわいをもたらす拠点として機能するよう、真の事業完遂を目指し、今後も三大事業の動向を注視していきます。

 小田原市議会は、本年も市民の皆さんの幸せを第一に考え、市政の発展に努めていきますので、今後ともご理解とご協力をお願いします。
 2016年が皆さんにとって明るくよい年であるよう、皆さんのご健勝とご多幸を心より祈念します。

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#02 いつまでも、住み慣れた地域で 自分らしく暮らしていこう
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【問】高齢介護課 電話 0465-33-1825

誰もが歳を重ねても、生き生きとした生活を送りたいものです。
どうすれば、私たちはいつまでも自分らしく暮らしていけるのでしょうか。
高齢者を支援する仕組みや制度から考えてみましょう。

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介護保険制度
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増え続ける介護保険料
 介護が必要になったときに、費用の一部を負担することでサービスを利用できる介護保険制度。制度運用の費用の一部は、40歳以上の加入者が納めている介護保険料によりまかなわれています。
 本市は、平成25年1月以降、市民の4人に1人以上が高齢者という状況が続いています。高齢化に伴い、「要支援・要介護認定者(※)」が増え続けると、一人一人が納める介護保険料も増えることが見込まれます。
※要支援・要介護認定者…支援や介護が必要であると「認定」を受けた人。

1か月当たりの介護保険料(全国平均)の推移と見込み
H12~14年/2,911円
H15~17年/3,293円
H18~20年/4,090円
H21~23年/4,160円
H24~26年/4,972円
H27~29年/5,514円
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H36~38年/約8,200円

市の高齢化率と要支援・要介護認定者数の推移と見込み

年/高齢化率(パーセント)/認定者数(人)
H25/25.6/7,940
H26/26.6/8,282
H27/27.5/8,579
H28/28.1/9,022
H29/28.7/9,418
……………………………
H37/30.5/11,890

介護が必要な度合い(要支援1・2、要介護1~5)に応じて、利用できるサービスなどが異なります。

健康な生活と、負担軽減のために
 介護保険サービスを一か月利用した場合、利用者の負担額の平均は1万5,000円です。平均寿命と健康寿命との差を、介護が必要な期間として推計すると、男性は約164万円、女性は約228万円の負担額になります。

平均寿命と健康寿命(平成22年度)
性別/平均寿命(歳)/健康寿命(歳)/平均寿命と健康寿命の差(年)
男性/79.55/70.42/9.13
女性/86.30/73.62/12.68
健康寿命…日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる期間のこと。

 より長い期間、生き生きとした生活を送るためには、日頃の介護予防が大切です。予防すると、介護保険サービスにかかる負担額や、介護保険料を抑えられます。

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介護予防のために
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介護予防教室
 市では、65歳以上の人を対象に、体操教室や認知症予防教室など、さまざまな介護予防教室を開催しています。
 参加者は年々増加し、平成26年度は、約2,000人が参加しました。

市が開催する介護予防教室は、「広報小田原15日号 おだわらいふ」などで、参加者を募集しています。

家にいるより楽しい!人との交流がないと、どんどん年を取ってしまいます。
年齢が近い、親しい友人ができました。
頭と体を同時に使う運動は、難しいけれど、皆と盛り上がれるのでよいですね。

脳と体の若返り塾
 簡単なストレッチや、テーマに合わせた旅の計画など、さまざまな体験をすることで脳を刺激し、認知症の予防につなげています。平成27年度は、全12回の教室を市内7か所で開催しました。

社会参加も介護予防
 地域活動は、体を動かし、友達が増え、心身の健康につながります。多くの人が、地域での活動に参加しています。
酒匂囲碁同好会
 会員88人、平均年齢76歳。和気あいあいと活動しています。一番大切なことは、「みんなで楽しく碁を打つこと」。初心者でも、碁を打てばすぐに打ち解け、自然と会話が生まれます。
 会員有志は、近隣の小学校の児童や、介護施設の利用者と対局するボランティア活動もしています。
【問】酒匂囲碁同好会 会長 太田 電話 0465-43-8065

小田原市老人クラブ連合会(愛称 小田原創友クラブ)
 おおむね60歳以上の人が、生活を豊かにするため、ボランティア活動や健康づくり、レクリエーションなどをしています。
 参加を希望し、近くの老人クラブについて分からない人は、小田原市老人クラブ連合会事務局(電話 0465-32-5800)へお問い合わせください。

アクティブシニア応援ポイント事業
 市内在住の60歳以上の人が、市指定の介護保険施設などでボランティアをするとポイントがつく事業です。翌年度、ポイントに応じて小田原産の干物やかまぼこなどの商品と交換することができます。
【申込・問】小田原市社会福祉協議会 電話 0465-35-4000

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支援が必要な人を支えるまちに
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広がるケアタウン
市では、平成22年度から、高齢者、障がい者、子育て世帯など、支援が必要な人を地域一体で支える「ケアタウン構想」を進めてきました。

おひさま広場
【問】子育て政策課 電話 0465-33-1874
 新玉地区の「おひさま広場」は、親子で参加できる地域の交流・憩いの場です。毎月第3火曜日に第11区公民館で、民生委員をはじめ、地域の皆さんの協力のもと運営されています。
 布で作った絵本やおもちゃで遊んだり、エプロンシアターやベビーマッサージを行ったりしています。また、年に数回、保健師による身体測定や歯の健康についての講話などを行っています。
 昨年秋には、新玉小学校の農園の一部を借り、さつまいもを育て、芋掘りを行いました。芋掘りは、子どもでも掘り起こせるよう、事前に「新玉地区まちづくり委員会」に協力してもらいました。

あしがらスマイルの会
【問】ふらっと城山 電話 0465-22-0127
 「あしがらスマイルの会」は、足柄地区の社会福祉協議会のメンバーが中心となり、平成26年度に発足しました。いつも笑顔が絶えないこと、積極的に若手を起用し、担い手育成に力を入れていることが自慢です。
 昨年12月から、日常生活のちょっとした困り事を地域住民が解決する「生活応援隊事業」を開始。ごみ出しや草むしりなどを手伝っています。

小田原市シルバー人材センター
【問】小田原市シルバー人材センター 電話 0465-49-2333
 「小田原市シルバー人材センター」は、元気な60歳以上の人の就業を支援する公益社団法人です。民間企業、家庭、公共団体などから依頼された仕事を行っています。仕事は、植木の剪定、スーパーのカート整理、駐車場案内など、多岐にわたります。
 昨年4月から、日頃のちょっとした困り事を短時間で解決する生活支援サービスを開始。電球の交換、買い物代行などをしています。料金は30分以内500円、1時間以内1,000円です。

介護予防・日常生活支援総合事業
介護予防+介護サービス
高齢者が生活支援サービスなどの提供者になることで、自身の介護予防につながる。
介護予防+社会参加
趣味活動への参加や交流頻度の増加が、介護予防につながる。
介護サービス+社会参加
高齢者などが、介護や生活支援サービスの新たな担い手となり、将来的な担い手不足に備える。

介護予防・日常生活支援総合事業
 今後、さらに進む高齢化に、医療・介護・予防・住まい・生活支援の面で対応できるよう、「介護予防・日常生活支援総合事業」を、今月から始めました。
 「介護予防・日常生活支援総合事業」では、「介護サービスの充実」「介護予防への積極的な取り組み」「社会参加の促進」の3つを一体的に捉え、それぞれの領域が重なるような取り組みを進めます。
●介護サービスの充実
 要支援1・2の人に、これまでの「介護予防訪問介護」や「介護予防通所介護」に相当するサービスに加えて、NPOや住民の皆さんが「できること」を持ち寄った、市独自のサービスを実施。要支援1・2の人の選択肢が増えます。
●介護予防への積極的な取り組み
 介護予防は、健康寿命を延ばすことにつながります。健康に不安がなくても、取り組みましょう。
 皆さんがこれまで以上に、介護予防に取り組める機会を設けていきます。
●社会参加の促進
 ゴミ出しや掃除などのちょっとした手伝いは、介護予防につながるだけではなく、誰かの役に立ちます。
 社会参加の裾野を広げ、皆さんが広く地域や人に関わる環境作りを進めます。
新しい支え合いの形を作る
 市では、これまで以上に、高齢者の「健康づくり」と「生きがいづくり」を応援していきます。
 さまざまな仕組みや制度を活用し、新たな支え合いの形を、市全体で作っていきましょう。

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#03 江戸城の石垣を切り出した 早川石丁場群が国指定史跡に
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【問】文化財課 電話 0465-33-1715

昨年11月、「早川石丁場群関白沢支群」(以下、早川石丁場群)が 静岡県熱海市と伊東市の石丁場とともに「江戸城石垣石丁場跡」として、国の史跡に指定されることになりました。
早川石丁場群には、江戸城の石垣石を調達した跡が残っています。

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早川石丁場群
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今に残る、採掘現場
 伊豆半島とその周辺には、1604(慶長9)~1636(寛永13)年の江戸城改修に使われた石垣の石材を採石・加工した石丁場が、数多く残されています。
 市内には、久野から江之浦にかけて、19か所の石丁場が確認・記録され、早川石丁場群もその一つです。
 早川石丁場群では、石材を割るための「矢穴」、採石・加工段階で刻印が彫られた石材、運び出せるように加工された石材などが確認されています。また、採石場から石材を運ぶための「石曳道」も残り、江戸城の石垣に使う石を切り出して運び出す一連の作業工程が観察できます。
 こうしたことから、「江戸城石垣石丁場跡」として、国の史跡に指定されることになりました。

江戸城石垣石丁場跡の概要
年代 江戸時代
場所 早川字梅ヶ窪1384-1外
指定面積 25万4,127.39平方メートル

市内3つめの国指定史跡
 市内では、「小田原城跡」「石垣山」が、国の史跡に指定されています。
 今回の「江戸城石垣石丁場跡」の指定により、市内の国の史跡は、3つになりました。

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石を切り出し、江戸に運ぶ
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採石・加工
 石に矢(鉄製のクサビ)を入れる矢穴を一列に彫り、矢を打ち込んで割った後、石を直方体に整え、集めておきました。
 早川石丁場群の石材の大きさは、縦横0.9~1.2メートル、長さ2.4~2.7メートルと大きなものが主なので、石垣が直角に曲がるところに使う「角石」や「角脇石」を調達したと考えられます。

石丁場での作業工程
(1)矢穴
   6~8センチの穴をノミで彫る
(2)矢穴にクサビを打ち込む
(3)石が割れる
(4)割った石を直方体に整形する

港への運び出し
 石材を運び出すときに通った「石曳道」。荷車(フタツハマ)のわだちの跡が残っていることから、石曳道を使って早川の河口付近の港まで運び出したと考えられます。

江戸城へ
 早川の河口付近の港まで運ばれた石材は、「石船」という船で、江戸へ運ばれました。
 市郷土文化館で所蔵する、「石切図」と呼ばれる江戸時代終わり頃の絵画には、山から石を切り出し、船で江戸に運ぶようすが描かれています。また、三浦半島の海岸には、難破した石船から打ち上げられた石材が残っています。
 こうした資料から、当時のようすを知ることができます。

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足を運んでみよう
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 早川石丁場群は、入生田の早川に架かる「太閤橋」から坂道を1.9キロ上った場所(箕ヶ窪橋下)で見ることができます。他の大部分の土地は民有地なので、立ち入りはご遠慮ください。
 平成28年度には、早川石丁場群に関するシンポジウムや現地見学会の開催を計画しているので、ご期待ください。

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#04 ますます盛り上がる 小田原の魚
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【問】水産海浜課 電話 0465-22-9227

漁業関係者などと市で構成する「小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会」。
これまで協議会が進めてきた、小田原の魚にまつわる取り組みが、さまざまな形で広がりを見せています。

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商品拡大中!
「小田原城前魚」
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 「簡単・便利・短時間で、手軽に食べられる」をコンセプトに、小田原の地魚で作った加工品「小田原城前魚」。
 17商品から始まった「小田原城前魚」は、30商品に増えました。新商品を紹介します。
 各店舗の他、ハルネ小田原でも販売しています。ぜひお試しを!

地魚揚(土岩商店) 地魚蒲鉾(丸う田代) 地魚揚 地魚蒲鉾 地魚揚カマス5枚入 地魚伊達巻(籠清) いさき蒲鉾(山上蒲鉾店) いさきマヨネーズ かつおサラミ(COTE) 地魚さつま揚げ(鈴松) カタクチイワシのパテ かたくちいわしの煮付け(鮑屋) 地あじ雑魚竹輪(杉兼)

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大ブレイク中!
「かます棒」
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 「未利用・低利用」の魚であったカマスを、さまざまな食の場面や需要に合った加工用素材に有効活用するため、カマスの中骨を一瞬で引き抜くことができる専用器具を開発。その器具を使って商品化したものが、「北条一本ぬきカマス(通称:かます棒)」です。
 昨年11月、テレビ番組で取り上げられたことで、「かます棒はどこで買えるのか」など、問い合わせが増えています。
 「かます棒」は、ハルネ小田原「田中屋本店」、市内スーパーマーケット「ヤオマサ」で販売しています。

「フード・アクション・ニッポン アワード 2015」
販売活動部門優秀賞 受賞
 国産農林水産物の消費拡大に寄与する事業者・団体などの優れた取り組みを表彰する「フード・アクション・ニッポン アワード」。
 「小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会」が進めてきた「小田原城前魚」や「かます棒」などの取り組みが評価され、昨年、「販売活動部門優秀賞」を受賞しました。

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#05 〈連載〉小田原四季の代表魚
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【問】水産海浜課 電話 0465-22-9227

四季の魚 冬編

日々相模湾の大海原に乗り出し、魚を獲る小田原の漁師。
その漁師でさえも食した瞬間に感動し、思わずうなる、おいしい魚があるという・・・
海を知り、魚を知り尽くした漁師が、自信を持ってお薦めする、季節ごとの特別な魚。
それが、「小田原四季の代表魚」です。

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ヒラメ
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 「寒ビラメ」という言葉があるように、ヒラメは冬が旬で、脂が乗っているため、おいしく食べられます。
 小田原では「栽培漁業」が行われ、おいしく食べられる12~4月頃にまとめて漁獲します。資源管理のため、35センチ以下の小さいヒラメは、漁獲しても海に放流。また、夏から秋は禁漁となっています。
 漁師が大切に育てているため、小田原は関東有数のヒラメの産地です。

 食べ方 さしみ、ムニエル、昆布じめ など

「栽培漁業」とは…
 魚を人為的な設備や環境で育成し保護した後、稚魚になると自然の海へ戻して漁業の促進を図るシステム。 また、栽培漁業で稚魚を育てることを「種苗生産」、育てた稚魚を海に放すことを「種苗放流」といいます。

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イシダイ
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 イシダイは、冬から春にかけて脂をたっぷり蓄えるので、この時季おいしく食べられます。
 身の締まった白身で、加熱すると「キッチリ」とした強い歯ごたえが特徴です。
 定置網でまとめて漁獲する方法は全国でも珍しく、小田原は全国有数のイシダイの産地です。

 食べ方 さしみ、煮つけ、塩焼き など

全国でも認められた小田原のイシダイ
 小田原のイシダイは、全国漁業協同組合連合会で定めている「漁師が選んだ、本当においしい魚 PRIDE FISH」の、神奈川県の冬を代表する魚に選出。小田原にとどまらない、全国を代表する冬の代表魚です。

詳しくは、「PRIDE FISH」のホームページで。
web http://www.pride-fish.jp/

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#06 小田原は文化の宝箱 文化で「ひと」と「まち」を紡ぐ
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【問】文化政策課 電話 0465-33-1707

文化には、社会を豊かにする力があります。
市では、平成24年3月に『小田原市文化振興ビジョン』を策定。
本市に受け継がれている豊かな文化を守りながら、さらに担い手を育て、創造する歓びを分かち合い、希望あふれる未来へとつながるよう、市民の皆さんと「希望と幸福感を持って暮らせるまち」を目指しています。
これからも、文化を守り、育て、未来につなげていきます。

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文化の裾野を広げる
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 プロの演奏家を小学校や病院、養護学校などに招き、目の前で演奏を聴く「アウトリーチ」。
 子どもが商店街を探検し、お店の人から話を聞いて、まち歩きマップを作る「マップづくり」などの「ワークショップ」。
 市では、こうした子どもを対象にした活動の他、幅広い年齢の人を対象に、市内で歌舞伎などを見る「鑑賞事業」や、地域に根づく民俗芸能の後継者育成に取り組む「民俗芸能の保存」を進めています。

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人をつなぐ活動
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 「小田原囃子」「鹿島踊り」「外郎売の口上」といった、小田原の歴史に育まれた伝統芸能に市民が取り組み、引き継がれています。
 子どもから大人まで、障がいのあるなしにかかわらず、皆が文化を通じて地域や社会とつながっていくことで、小田原が心豊かに暮らせるまちになるよう、「小田原市文化振興ビジョン推進委員会」では、文化に関わる条例の制定について検討しています。

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文化シンポジウム
~文化で「ひと」と「まち」を紡ぐ~
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日時 1月31日日曜日午後2時~4時30分
場所 おだわら市民交流センターUMECO 会議室1~3
講演 文化発信に活かすコミュニケーション力~つながりを大切に~
講師 大島武さん(東京工芸大学教授)

パネルディスカッション
 パネリスト
 大島武さん
 鬼木和浩さん(横浜市文化振興課主任調査員)
 萩原美由紀さん(小田原市教育委員・NPO法人アール・ド・ヴィーヴル理事長)

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#07 おだわら情報
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平成27年度 市民功労賞が決定
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【問】地域政策課 電話 0465-33-1457

 市民功労賞は、学術・文化・教育・福祉など、さまざまな分野で功績のあった人や団体に贈呈しています。
 今年度の受賞者は、次の皆さんに決まりました。
 贈呈式は、1月10日日曜日に市民会館で行います。
※この賞は、市民の皆さんからの寄附金を基に設置した「小田原市ほう賞基金」で運営しています。

故 阿藤 快 さん
 小田原出身の俳優として活躍し、「小田原・城下町大使」就任以降、「小田原ふるさと大使」としても小田原のPRに貢献。また、「小田原映画祭」では、第2回から実行委員長を務めるなど、市民への芸術文化の普及に尽力しました。

金指 勝悦 さん
 箱根寄木細工の卓越した技術を持つ伝統工芸士として、技術の向上や継承に尽力し、展示会出品における入選作品などを通じて、箱根寄木細工の普及に貢献。また、平成7年から、一般社団法人箱根物産連合会理事を務めています。

鈴木 智惠子 さん
 平成20年から7年間にわたり、小田原市観光協会の会長を務め、本市の観光事業や観光産業の充実・発展に尽力。平成26年には、観光協会の一般社団法人化を行い、組織の強化とさらなる発展に寄与しました。

小田原市自治会総連合
 自治会相互の協調に努めるとともに、さまざまな活動を通じて地域活動の活性化や、安心して住みやすい地域づくりに貢献。平成27年10月には、「第50回自治会長大会」を開催しました。

小田原市幼年消防クラブ
 昭和59年に市内保育園で最初の幼年消防クラブが結成されて以降、平成27年にはクラブ数は31になり、幼少期における防火思想の育成と地域の防火啓発に寄与。年間を通じて火災予防活動を行い、住民の防火意識の高揚と火災被害の減少に貢献しています。

小田原市老人クラブ連合会(愛称 小田原創友クラブ)
 高齢者の生きがいづくりや健康増進など高齢者福祉の向上に努め、明るい長寿社会の実現と保健福祉の向上に貢献。また、高齢者世帯の定期訪問など、本市のケアタウン構想の推進にも寄与しています。平成27年11月には、「創立50周年記念大会」を開催しました。

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ホームページの検索がしやすくなりました
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webIDがある記事については、市ホームページの「サイト内検索」に、「P○○○○○(5ケタの数字)」を入力し検索すると、そのページが表示されます。

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#08 〈連載〉あふれる 魅力 ハルネ情報 1月/〈連載〉いきいき!障がい者の働く場
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ハルネ小田原新春イベント
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問 FM小田原株式会社 電話 0465-35-5150

・外郎売の口上&新春福々つり
 日時 1月2日土曜日午前11時~午後4時
 内容 ・外郎売の口上披露
    ・福々つり(雑貨やお菓子を釣り上げます)
    ・お正月の紙芝居 など

・曽我別所寿獅子舞
 日時 1月3日日曜日正午~
 出演 曽我別所寿獅子舞保存会

・昔遊びを体験してみよう!
 日時 1月10日日曜日、11日祝日午前11時~午後3時30分
 内容 ・小田原じんだ組によるべえごま、羽子板などの昔ながらの遊び
    ・駄菓子の販売 など

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からくりパズルマーケット
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主催・問 小田原・箱根「からくりパズル」を広める会 電話 0465-32-3631((有)からくり企画内)
日時 1月9日土曜日午前10時~午後4時
内容 ・からくりパズルの展示・販売 
   ・からくりパズル遊びの名人による実演

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農産物品評会
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主催・問 JAかながわ西湘 農産物直売所 朝ドレファ~ミ 電話 0465-23-3100
日時 1月15日金曜日
   展示:午後1時~2時30分
   販売:午後2時~5時
   ※なくなり次第終了
内容 ・みかん、キウイ、いちごの品評会と販売

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ハルネギャラリー
展示予定
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小田原の海史~昭和30年代~…~1月25日月曜日
小田原の街なみパネル展~景観計画施行から10年を迎えて~…1月26日火曜日~2月15日月曜日
小田原城のあゆみ 第3期「天守閣再建から現在」…~3月31日木曜日

webトップページ 小田原地下街「ハルネ小田原」ホームページ http://www.harune-odawara.com/

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ほうあん第一しおん
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 相模湾を見渡せる、根府川の小高い場所にある「ほうあん第一しおん」。約60人の障がい者が電車やバスを利用し、毎日元気に通所しています。
 利用者一人一人の満足度を高めようと、利用者に「満足度アンケート」を実施し、サービスの向上に生かしています。
 日々の作業は、地元企業から発注される自動車部品の梱包や鋳物製品の分別、内職、清掃請負などさまざまです。また、企業に出向いて作業する「施設外就労」にも取り組み、持続性や社会性を向上させ、働く意欲を高めています。
 昨年は、「菓子工房」を新設。企業からの委託で「でんぷんカステラ」や「片浦レモンクッキー」などを作る他、パンや焼き菓子も製造しています。地域で収穫された食材を使った菓子パンなどは、市役所でも定期的に販売しています。
 「『全員が高い満足度で、生きがいを感じるために!!』を事業所の使命とし、利用者と職員全員が一丸となって、日々活動しています」と、近藤秀樹所長は話します。

ほうあん第一しおん(根府川389)
・就労移行支援事業所
・就労継続支援B型事業所
・生活介護事業所
・放課後等デイサービス事業所

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#09 〈連載〉知りたい! 広めたい! 地域自慢[9]
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みんなが「知りたい!」「広めたい!」地域の自慢を紹介します。

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万年地区
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小田原駅の南東1キロに位置し、相模湾に面した漁師まちの風情が残る万年地区。
海沿いの地域は「古新宿町」「鍋町」「萬町」「高梨町」と呼ばれ、かまぼこなどの水産加工品の店舗が多く、観光客が訪れます。
国道1号周辺は「唐人町」「一丁田町」「青物町」と呼ばれ、商店街として栄えました。

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地域に定着する行事
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 元旦には、地域の人が海岸に集まって初日の出参拝を行い、無病息災を祈願します。
 3月には、第16区自治会で「おしんこ祭り」を開催。この祭りは江戸時代、伊勢原の神社に上新粉と黒砂糖のあんで作った菓子と神酒を持参し、疫病退散を祈願したのが始まりといわれています。戦後途絶えた時期もありましたが、現在は上新粉によもぎを加えた草餅をお供えする、地域に欠かせない行事となっています。
 5月の「松原神社」の祭礼では、多くの神輿や山車が地域内を回り、にぎわいます。
 その他にも、海岸や公園、神社の境内の清掃など、地域の行事として定着しているものが数多くあります。
 また、親睦を深めるための体育祭や納涼大会、防災防犯意識の高揚を図るための防災訓練や防犯パトロールなど、住民の交流を通じ、連帯意識の向上を図っています。

第16区自治会会長 岩本 辰男さん
 「おしんこ祭り」は、自治会、老人会、自治会女性部、青少年会、子ども会など、地域の皆が協力して行われます。餅をつくのは重労働なので、若い人に手伝ってもらわないといけません。草餅ができ上がると神社にお供えし、女性部の人が、自治会内の全世帯に配って回ります。
 伝統を守りながら、自治会内の絆を強める大切な行事となっています。

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漁業で栄えたまち
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 「古新宿町」の漁業は、豊臣秀吉の「小田原攻め」の際に、長宗我部氏などの水軍から技術を得たといわれています。その後、明治時代までまぐろ漁業の基地として有名になりました。
 かつては浜辺から魚を水揚げした後、海岸近くの工場でかまぼこや干物を製造したため、現在も多くのかまぼこ店、干物店が残ります。

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言い伝えられる神社の歴史
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 戦国時代の小田原城大外郭東端の出入口「山王口」にある「北條稲荷」。
 「小田原城内の川の流れが集まる場所に、東方の守護神として社を建立した」「城内で死んだきつねの霊に北条氏康が殺されたと考えた氏政が、きつねを祀り、その後この場所に移された」という2説が伝えられています。
 境内には「蛙石」と呼ばれる石があり、小田原に異変があるときは鳴いて予告したといわれています。小田原城落城や江戸時代の大地震の前にも、かえるの鳴き声が聞こえたという言い伝えもあります。

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#10 〈連載〉いいね!がいっぱいmy中学校 その9
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地域の特色を生かし、さまざまな活動に取り組む小田原の中学校。
そんな各中学校の「いいね!」を紹介します。

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城南中学校
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住所 板橋875-1
創立 昭和22年4月1日
校訓 自学・友愛・大志
校長 田中 修
生徒数 1年58人 2年62人 3年65人 特別支援6人 計191人

豊かな緑に囲まれた城南中学校では、「一年生は、学校の宝」「二年生は、学校の柱」「三年生は、学校の顔」を合い言葉に、毎日生き生きと学校生活を送っています。

あせふけ運動
 「元気よくあいさつをする(あ:挨拶)」「しっかり掃除する(せ:清掃)」「きちんと身だしなみを整える(ふ:服装)」「生活にけじめをつける(け:けじめ)」を身につけるための「あせふけ運動」。地域の小学校と連携し、小学1年生から中学3年生まで9年間取り組む活動です。
 生徒会が、毎月各クラスにチェックシートを配って取り組み状況を確認し、達成度が低い項目を翌月の重点テーマにしています。自ら考え行動する「あせふけ運動」は、城南中学校の伝統として、これからも続けていきたいです。

城南ふれあいフェスティバル
 毎年夏休み、地域の人が私たちに、ふだん体験できない場を提供してくれる「城南ふれあいフェスティバル」。昨年度は生徒23人が富士山に登り、今年度は「JAXA筑波宇宙センター」などを訪問して、宇宙開発の現状を学びました。
 このような機会を設けてくれる地域の人に感謝し、これらの体験を日々の生活に生かしていきたいと思います。

学校と地域 ~行ったり来たり~
 城南中学校では、地域の人を「ゲストティーチャー」として招き、ものづくり、俳句、書道、雅楽、剣道など、体験中心の特別な授業を実施しています。
 今年度は、「お世話になっている地域の人のために、何かできることはないか」と考え、災害が起きた際に少しでも役に立てるよう、南町分署の消防士に来てもらい、三角巾を使った応急処置の講習を受けました。
 この講習の成果を生かすため、昨年10月の「いっせい防災訓練」には2年生全員が、地域の一員として参加しました。
 地域のために力を発揮できるよう、頑張っていきます。

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広報小田原
毎月1日発行
No.1146
発行:小田原市 〒250-8555 小田原市荻窪300番地 市役所総合案内 電話 0465-33-1300
編集:企画部広報広聴課 電話 0465-33-1261 FAX 0465-32-4640 〈C〉小田原市2016・1
広報小田原は、資源保護のため再生紙を使用しています。
9月1日現在 小田原市の人口 194,190人 80,830世帯 (平成27年 国勢調査結果を集計中のため)
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