新・北条五代記

天守閣復興瓦一枚運動

天守閣復興瓦一枚運動

小田原城天守閣復興へ動き出したのは、終戦後まもなくのことです。市制施行10周年にあたる1950年、長い間崩壊したままになっていた天守台の復興に向け、市内の町内会が、「天守閣石一積運動」を始めました。この活動による24万円の募金も活用し1953年12月に天守台の石垣が復興しました。
一方、小田原商工会議所は1956年10月に「小田原城天守閣復興促進会」を設立し、天守閣復興に関わる募金活動を開始しました。翌年には市も本格的に天守閣復興に取り組み、その年の10月には天守閣復興資金のための起債の許可が自治庁からおり、さらに県からの補助金も認められました。
小田原城天守閣復興促進会では1957年5月から募金活動を行い、1959年に市が「小田原城天守閣復興期成会」を設立し、この活動を引き継ぎました。こうした募金で集められた金額は2千万円以上に上りました。
これと並行して進められたのが「天守閣復興瓦一枚運動」です。1959年12月から、市役所商工観光課、城址公園本丸広場で受付が開始され、その後、小田原駅前広場、各支所、星崎記念館、銀座通りなどにも窓口が開設されました。金額にして約240万円、瓦の枚数2万1,366枚が寄せられました。今も天守閣に葺かれた瓦の約3分の1には、この運動に参加された人々の名前が記されています。

識別子 ODA20120113
年代 1959(昭和34)年
地域 不明
撮影場所
カテゴリ 産業・観光
建物・施設
関連キーワード 小田原城小田原城天守閣

この情報に関するお問い合わせ先

広報広聴室

電話番号:0465-33-1261
FAX番号:0465-32-4640

パソコンからのお問い合わせは次のリンクから

広報広聴室へのお問い合わせフォーム

広報広聴室のページはこちら

ページトップ