鴨宮地区基本構想概要

小田原市交通バリアフリー基本構想(鴨宮駅周辺地区構想)の概要

経緯

平成17年11月10日 作成
平成17年11月28日 公表

小田原市の概要(平成17年3月末現在)

【人口】197,644人
【世帯数】76,351世帯
【市域面積】114.06平方キロメートル
【高齢者数】38,846人(19.6%)(全国平均 17.3%)
【身体障害者数】5,510人(2.7%)(全国平均2.9%)

旅客施設及び重点整備地区の概要

  1. 旅客施設(平成15年度)
    JR東海道本線 鴨宮駅(1日平均利用者数:24,112人)
  2. 重点整備地区の面積 約89.3ha
  3. 主な施設
    保健センター・生きがいふれあいセンターいそしぎ、下水道コミュニティホールかるがも、かもめ図書館、川東タウンセンターマロニエ、小田原東
    郵便局、大規模集客施設(ショッピングセンター)など
  4. 重点整備地区の選定理由
    小田原市内には、18の鉄道駅が点在する中で、法における特定旅客施設(1日平均利用者数5,000人以上の駅)の対象が6駅ある。鴨宮駅は、6つの特定旅客施設のうち、小田原駅に次ぎ2番目に乗降客数が多く、駅周辺には多くの公共施設や福祉施設などが点在しており、本市の総合計画においても「副次拠点」と位置付けられている地区である。さらに、鴨宮駅は橋上駅舎であることから、市民や利用者から駅舎と一体となっている自由通路への昇降施設設置の要望が多く、アンケート調査の結果においても小田原駅に次ぎバリアフリー化の要望が多い駅であった。また、「小田原駅周辺地区」を重点整備地区とした交通バリアフリー基本構想策定の取り組みにおいても、鴨宮駅周辺地区の交通バリアフリーの必要性が指摘されていることから、「鴨宮駅周辺地区」を重点整備地区と制定をした。

小田原市交通バリアフリー基本構想(鴨宮駅周辺地区構想)の特徴

  • 基本構想策定協議会へ、高齢者や障害者の方を始めとした住民の方々の参加をいただくとともに、構想策定後の事業が円滑に進められるよう関係機関、関係事業者、市とが協力し協働で活動を行った。
  • 多くの市民の方々の意見が基本構想に反映できるよう、ワークショップによるまちあるき点検を行い、問題点の抽出、課題整理を行い、点検結果発表会を行った。
  • 公共施設や福祉施設とともに大規模集客施設の集積地区といった特色を踏まえ、様々な立場の方の日常的な利用に配慮した構想づくりに努めた。
  • ハード整備のみでは補えないバリアフリー化について、ソフト面の取り組みについてを位置付けた。

事業の概要

基本構想の目標年次 

平成22年までに事業完了

公共交通特定事業

  • 改札口とホームを結ぶエレベーターを設置する。
  • 多機能トイレを設置する。
  • 誰にでも分かりやすく、連続性に配慮したサインの改善に努める。
  • 視覚障害者誘導用ブロックや音響案内設備等の改善に努める。
  • 低床バスの導入を推進する。
  • 路線図や時刻表等の案内情報をわかりやすく提供する。

道路特定事業

  • 歩道の勾配、路面の凸凹等を改善し、平坦性を確保する。
  • 排水溝のふた等は網目や穴の小さいものを採用する。
  • 電柱等の占用物が通行の支障となる場合は、移設等の協力要請をし、出来る限り広い有効幅員の確保に努める。
  • バス停留場の歩道は、高齢者や身体障害者等が低床バスの円滑な利用ができる構造とする。
  • 視覚障害者誘導用ブロックは、利用者の動線を考慮して敷設する。

交通安全特定事業

  • 交通規制を実施する。
  • 標識・標示の視認性を確保する。
  • 音響式信号機等を設置する。
  • 違法駐車の取締りを強化する。
  • 違法駐車防止に対する広報・啓発活動の推進を図る。

その他事業

自由通路

  1. 駅前広場と改札階を結ぶエレベーターを設置する。

南口駅前広場

  • 視覚障害者誘導用ブロックを適切に敷設する。
  • 障害者用の駐車スペースを確保するとともに、歩道については円滑な乗降ができる構造とする。
  • バス乗降場の歩道の段差は、低床バスに対応した構造とする。

北口駅前広場

  • 安全な歩行空間を確保する。
  • 駅周辺案内図を設置する。

ソフト面の取り組み

  • バリアフリー設備の整備(ハード整備)に合わせ、市民の手助けの方法や必要性について、広く普及・広報活動に努める。
  • 市民一人ひとりができることから始めることが重要であるため、バリアの体験・学習の場への参加やボランティア活動等への参加を促すなどして市民参画によるバリアフリーの実現に努める。
  • 鉄道・バス・タクシーなどの公共交通機関や病院・福祉施設・公共施設等の職場において、移動の手助けを実践するための知識や技術を身につける研修といった職員教育の充実を図る。
  • 商業施設が集積していることから、歩道上の商品の陳列や看板の設置等の解消や店員・観光ガイド等による介助体制の整備など利用者の立場に立ったバリアフリー化へ向けた取り組みに努める。
  • バリアフリー化している経路や内容等の情報を積極的に提供する。

利用者の意見の反映

  1. 基本構想策定協議会に高齢者や障害者団体のほか、当地区に居住されている地元自治会の代表にも参画を願い、日常生活の利用にも配慮した構想づくりに努めた。
    ・小田原市老人クラブ連合会
    ・小田原市肢体障害者福祉会
    ・小田原市視覚障害者福祉会
    ・小田原市聴覚障害者福祉会
    ・地元自治会
  2. ワークショップによる「まちあるき点検」を実施する際に、策定協議会に協
    力いただいた団体から複数のメンバーの参画を願うとともに、乳幼児の保護
    者の方々にも協力いただき、現状の問題と課題を整理した。
  3. 反映された主な意見
    ・駅の埒内・外への昇降施設整備が明確に盛り込まれた。
    ・道路整備の整備方針を定める際に、歩行者ルートの現況と課題を整理し、特定経路を位置付けた。さらに、整備要望の強かったルートについて、特定経路を補完し、ネットワークの向上を図る経路として「その他経路」を位置付けた。
    ・移動距離の長い経路についても、商店街を含む日常生活に重要、かつ、経路内での利用頻度が高い経路であるとの意見を踏まえ、特定経路として位置付けた。
    ・バス停留所の歩道は、乗降の介助方法に合わせた構造とすることとした。
    ・商業地域でもあることから、ハード整備のみでは補えないバリアフリー化について、ソフト面の取り組みについてを定めた。

法第6条第4項に定められている関係する機関との協議

公共交通事業者等

  • 東日本旅客鉄道株式会社
    協議成立年月日  平成17年7月29日
  • 箱根登山バス株式会社
    協議成立年月日  平成17年7月27日

道路管理者

  • 神奈川県道路管理者
    協議成立年月日  平成17年7月27日
  • 小田原市道路管理者
    協議成立年月日  平成17年7月19日

公安委員会

  • 神奈川県公安委員会
    協議成立年月日  平成17年10月13日

その他

  1. 本市における最初の重点整備地区である「小田原駅周辺地区」の基本構想策定時に協力いただいた市民の方々へ組織参画を呼びかけ、構想策定の協力を願った。
  2. 協議会に参画いただいた団体のほか、乳幼児の保護者メンバーやガイドヘルパーの方々に協力を願いながら、市民と行政職員協働のワークショップを実施した。
  3. 策定にあたっては、公共交通事業者や道路管理者と特定事業に関する事項について調整を行った。
  4. 策定過程において、タタキ台となる行政案を示し、その案に対する意見を反映させ修正する方法にて策定した。

この情報に関するお問い合わせ先

都市部:まちづくり交通課 交通政策係

電話番号:0465-33-1405

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