「せり」ってなに?

活発なせりの様子

「せり」とは、魚市場で取引する魚の値段を決める方法です。

 

仲卸の人、スーパーや店舗などで魚を販売する人、ホテルや旅館、料理店のシェフなど、毎朝たくさんの人が魚を求めて、まだ日も昇らない内から小田原の市場にやってきます。

誰もが皆、「良い魚を少しでも安く買いたい」と考えていますが、全員満足できる値段や量の魚が毎日あるとは限りません。

そのため、特別な許可を与えられた「せり人」と呼ばれる人が、「この魚をいくらで買うか」と皆に呼びかけ、一番高い値段を言った人が買うことができます。

欲しいと思う人がたくさんいれば、それだけ値段は上がっていきます。

「せり」ってどうやってるの?

せりは不正のないよう公平に取り扱うことが決められているなど、小田原市が定めた条例と規則で細かく決められています。

  1. まず、せりの始まりを知らせます。市場内で放送したりベルを鳴らします。
    せり人が「始まるよー!」と大声を出すこともあります。
    公平に行うため、せりを行う順番は市場に運び込まれた順番です。
    せり人とは、卸売業者を代表して売買取引を行う者で、県知事への登録制となっています。
     
  2. せり人は、せりにかける品物の種類・産地・量や他に必要な事項を呼び上げます。
    (例)朝、小田原で獲れたアジ100㎏の場合
    種類:ジアジ(地元産のアジという意味)
    産地:米神漁場(小田原にある漁場の一つ)
    量 :100キロ
     
  3. せりをします。このとき魚を買いたい人は言葉や「手やり」と呼ばれる方法で値段をせり人に示します。せり人はそのときの最も高い値段を呼び上げ、買う値段を競わせます。
    競わせることから、「競(せ)り」と呼ばれています。
     
  4. せり人がそのときの最も高い値段を3回呼び上げて、他に買い手が居ない場合は、その最も高い値段を付けた人に売り渡すことを約束します。
     
  5. このようにして、魚の値段は次々に決まっていきます。
    また、その他に「相対取引(あいたいとりひき)」といって、最初から値段が決まっているものもあります。
     

この情報に関するお問い合わせ先

経済部:水産海浜課

電話番号:0465-22-9227

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