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広報小田原 第1148号

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広報小田原 第1148号

平成28年2月1日 発行

#01 子どもの成長に合わせて 地域で支えるあなたの子育て
#02 「景観計画」「景観条例」施行から10年 美しい街なみを目指して
#03 小さなことが、皆のために 市民活動を始めてみませんか
#04 地域の力・市民の力、育てます! おだわら地域力市民力表彰
#05 安心して、楽しめる空間を目指して 小田原城 改修が進んでいます
#06 目指せ! エコスクール! おだわらっこ☆エコアワード
#07 おだわら情報
#08 〈連載〉あふれる 魅力 ハルネ情報 2月/〈連載〉小田原のアートシーン
#09 〈連載〉知りたい! 広めたい! 地域自慢[10]
#10 〈連載〉いいね!がいっぱいmy中学校 その10


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#01 子どもの成長に合わせて 地域で支えるあなたの子育て
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初めてしゃべった言葉。
初めてできた友達。
初めて背負ったランドセル。
子どもの成長には、さまざまな場面があります。
小田原では、地域で子育てを支援し、子どもを見守る取り組みが広がっています。

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乳幼児と親をサポート
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【問】子育て政策課 電話 0465-33-1874
webID P01995

 あなたの身近な場所に、地域の子育て仲間が集まる場所があります。
 子育ての悩みや不安を仲間と話すと、ヒントが見つかるかもしれません。

地域子育てひろば
 月に1・2回、公民館など市内23か所で、乳幼児とその親が気軽に立ち寄ることができる「地域子育てひろば」が開かれています。
 ひろばは、地区民生委員児童委員協議会や地区社会福祉協議会が中心となって運営。子育て仲間と交流したり、子育ての先輩に悩みや不安を聞いてもらったり、過ごし方はさまざまです。
 節分、雛祭り、こどもの日など、季節の行事に合わせ、親子で楽しめる催しや、子育てに役立つ講座を開催しているひろばもあります。
 開催日や場所については、子育て政策課にお問い合わせください。

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地域と関わり、豊かな心を育てる
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【問】保育課 電話 0465-33-1451

 乳児期を過ぎると、家族以外の人との関わりも増えてきます。友達や地域の人との触れ合いの中で、思いやりや感謝の心、豊かな感受性を育んでいきます。
 保育園では、1年を通じて地域の人の協力を得ながら、活動しています。

曽我保育園
実りの秋を感じて
 園の隣にある柿畑の管理者の厚意で、園児は柿もぎを体験しています。おいしい柿の見分け方やもぎ方を教わり、自分たちで選んでもぎます。もいだ柿は皆で食べ、甘くておいしい柿に大喜びです。
 実りの秋を感じながら食べ物の大切さやありがたさを実感し、生産者への感謝の気持ちを育むことで、食育にもつながっています。

上府中保育園
伝統を学び、遊ぶ
 毎年1月に地域の人との「ふれあい会」を開き、正月遊びを教わっています。地域の人は、福笑い、こま回し、お手玉など伝統的な遊びのおもしろさやコツを、丁寧に教えてくれます。最初はうまくできなかった園児も徐々にできるようになり、互いに教え合う姿も見られるようになります。
 正月遊びをする家庭は少なくなりましたが、これがきっかけとなり、家庭でも遊ぶようになった園児が増えました。

桜井保育園
地域の人と一緒に餅つき
 毎年、「金次郎のふる里を守る会」からもち米をいただき、同会指導のもと、餅つき大会を開催。
 餅をつくところを初めて見る園児もいます。子ども用のきねを使って楽しく餅をつき、ついた餅は皆でおいしくいただきます。
 また、同会は菜種油を使って火をともし、勉強に励んだといわれる二宮金次郎にゆかりのある菜の花を、園の花壇に植えてくれています。金次郎の教えを守り、次世代に伝える活動が、園児にも引き継がれています。

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子どもが集うスクールコミュニティ
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【問】青少年課 電話 0465-33-1723
webID P12253

 小学生などが集まる場所で、地域ぐるみで子どもを見守り育てていく「スクールコミュニティ」。市では、スクールコミュニティを推進するため、「地域の見守り拠点づくり事業」と「地域の子ども活動情報発信支援事業」に取り組んでいます。

地域の見守り拠点づくり事業
 地域の昔遊びやさまざまな体験を通じて、世代間交流を図ります。現在、久野・早川・桜井・下府中の4地区で、公民館や学校を利用し、地域の特色を生かしながら、活動しています。

早川地区
海の資源を活用して
 「早川スクールコミュニティ」は、早川漁港などを活用したイベントを、2か月に1回程度開催しています。
 「プランクトン観察会」では、顕微鏡で海水をのぞき、子どもはふだん目にすることができない生物に興味津々でした。

早川スクールコミュニティ実行委員会 委員長 鈴木健一郎さん
 子どもが小学校を卒業した後も続けている発足時のメンバーと、在学中の保護者が一緒に活動。無理なく子どものために、「自分たちでできること」を考え、企画しています。
 今後も早川地区の子どもの笑顔のために頑張っていきます。

下府中地区(下堀)
子どもも大人も楽しめる
 「ほっと下堀運営委員会」は、毎週土曜日午後、下堀公民館を開放し、地域の子どもと大人が交流しています。
 子どもは、「友達も来るし、おじさんも優しいので楽しい」「近所のおじさんと顔見知りになれた」と、話します。また車椅子で来ていた男性は、「唯一、人の手を借りずに来れる憩いの場。毎週楽しみにしているよ」と、喜んでいます。ここには、大人も子どもも触れ合いを楽しめる空間があります。

地域の子ども活動情報発信支援事業
 現在、久野・早川・富水・東富水の4地区で、PTAや子ども会などの子どもに関わる情報を知ってもらうため、定期的に情報紙を発行しています。

富水地区まちづくり委員会 文化・教育分科会分科会長 立山和也さん
 富水地区では、主に中学生以下の子どもに関連する「いずみふれあい通信」を、2か月に1回発行しています。発行当初は、回覧と掲示板での掲示でしたが、子どもの活動が分かりやすいと地域で評判になり、今では富水地区の自治会に加入している全世帯に配布しています。
 地域の人に情報発信することで世代間の交流や話題が生まれ、子どもが多くの人に見守られています。

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中学校と地域の協力で
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【問】子育て政策課 電話 0465-33-1874

 学校と地域が力を合わせて、子育てを応援する取り組みを紹介します。
 中学生にも地域の一員として、お互いを助け合う心が育まれることを期待しています。

幼児ふれあい交流学習
 泉中学校では、3年生の家庭科の授業で、幼児と触れ合う交流学習を実施。今年度で5回めになります。
 生徒は、夏休みに幼児用の絵本や遊び道具の企画書を作成し、授業や休み時間に準備を進めました。

家庭科の吉田先生
生徒には、読み聞かせや一緒に遊ぶことで、幼児の発達段階や特徴を理解し、生活における遊びの大切さに気づいてほしいです。

工夫と努力 試行錯誤しながら
 絵本は、幼児が興味を持ち、楽しめるような物語。毛糸やフェルトなどを使い、動物が飛び出す仕掛けを作るなど、工夫しています。また、読み聞かせの読む速さや間の取り方などについて、お互いにアドバイスしながら練習を重ねました。
 遊び道具は、幼い頃を振り返り、段ボールや新聞紙、ペットボトルなどを使って、釣り堀や新聞紙のプール、乗り物などを製作しました。
 多くの幼児に遊びに来てもらうため、地域子育てひろば「育ちっこ」や「ミッキーの会」の民生委員・児童委員と協力したり、参加者から意見を聞いたりしています。

触れ合いを通じて
水口さん親子
「今の中学生ってどんな感じ?」という関心から参加しました。生徒が一生懸命子どもに向き合っている姿に、感心しました。2歳の娘も喜んで遊んでいます。

民生委員 髙橋しのぶさん
生徒は、世界に一冊しかない絵本を作って、子どもと触れ合います。温かく優しい表情をしている生徒を見ると、よい体験になっていると思います。

3年1組 繁田篤人さん
幼児が安全に楽しめるような工夫を考えていると、自分の家でも机の角がカバーされていることに気づきました。僕も小さい頃、たくさんの工夫で守られていたのだと思いました。

主任児童委員の皆さん
ここでの遊びは、「地域子育てひろば」のヒントになります。とてもよい取り組みなので、他の中学校や地域にも広がるといいですね。

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地域でつながる子育て支援の輪
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 近年、核家族化の進行や地域のつながりの弱まりから、子育ての負担や不安は大きくなっています。
 子どもは、未来を担う大切な社会の宝です。子どもが健やかに成長するために、地域の役割はますます重要になっています。
 このような中、市では、子どもの成長や子育ての感動を地域全体で分かち合えるような、まちづくりを進めています。あなたの身近な場所には、子育ての味方がたくさんいます。

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#02 「景観計画」「景観条例」施行から10年 美しい街なみを目指して
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【問】都市計画課 電話 0465-33-1573
webID P01754

全国に先駆け、平成18年2月に「景観計画」と「景観条例」を施行してから10年。
建築物などの色彩制限や積極的な緑化の推進など、皆さんの自主的な景観づくりにより、小田原の街なみは徐々に、潤いと安らぎ、落ち着きと風格のある、快適で魅力的な景観になっています。
今後もこの計画と条例を基に、美しいまちを目指しましょう。

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小田原らしい景観を求めて
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 「景観計画」は、小田原の恵まれた特性を守り育て、生かすことを目的に、市内全域を対象とし、さらに5つの重点区域を定めています。
 市内全域では大規模な建築物(高さ12メートル、または延べ面積1,000平方メートル以上)、重点区域では原則全ての建築物などの新築や外壁塗り替えなどに対し、景観法に基づく事前の届け出が必要です。また、区域に応じて、外観の色彩や建築設備の制限、緑の確保などを定めています。
 よりよい景観を目指すため、設計などの際に配慮してほしいこととして「景観形成の方針」も定めています。

5つの重点区域

小田原駅周辺地区
小田原城周辺地区
国道1号本町・南町地区

対象区域(大字、一部含む)
城内、栄町(1・2丁目)、南町(1〜4丁目)、本町(1〜4丁目)、浜町(1・3丁目)

小田原大井線沿道地区
穴部国府津線沿道地区

対象区域(大字、一部含む)
鬼柳、桑原、蓮正寺、成田、延清、飯泉、矢作、千代、下堀、別堀、高田、田島、国府津

区域の詳細は、市ホームページにある「Navi-O」の「都市計画図」で確認できます。

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景観を美しくする色彩
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 色彩は、平成17年度に市が行った「環境色彩調査」に基づき、ベージュ系を街なみの基調色としています。周辺の樹木の緑が映える色を使うことで、小田原の豊かな自然、歴史的・文化的資源の存在感を引き立たせています。
 重点区域では、景観に大きな影響を与える店舗などの看板(屋外広告物)や自動販売機などの色彩も制限しています。

 市では、望ましい色彩やデザインについて、「色彩景観のてびき」や「景観チェックシート」などを作成。都市計画課窓口で配布している他、市ホームページにも掲載しています。
 また、専門家がアドバイスする「デザイン相談」も実施しています(設計などは行いません)。
 新築や外壁塗り替えなどの際に、利用してください。

事例1
昨年11月にオープンした「小田原駅東口駐車場・おだわら市民交流センターUMECO」。小田原駅前広場から天守閣への眺望を確保した高さにし、外観の色彩や壁面の緑化など、景観に配慮した建築物としている

事例2
小田原駅周辺の看板。店舗などの看板を、落ち着いた色彩にしている

事例3
小田原城周辺の自動販売機。建築物などの外観に比べ自動販売機の色彩をベージュ系に変えるのは取り組みやすく、短期間に効果が出ている

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景観づくりは身近なところから
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 景観は、住宅、門や塀、道路、公園などの緑地、工業施設や商業施設など、さまざまなものが重なり合って創られます。
 よりよい景観づくりを進めるためには、一人一人の取り組みが必要です。庭に花を植える。家の前を掃除する。身近な景観づくりが、小田原のよりよい景観につながります。

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日本建築学会「学生と地域との連携によるシャレットワークショップ」
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 昨年8月28日〜9月1日、建築や都市づくりを学ぶ全国の学生が、小田原のまちを歩き、議論し、景観も含めた小田原の中心市街地の将来像を発表しました。

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小田原の街なみパネル展
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 景観計画・景観条例施行10周年を記念し、パネル展を実施中。この10年間の景観の変化を、街なみの写真を中心に展示しています。ぜひご覧ください。
◦ハルネ小田原 ハルネギャラリー
日程 2月15日月曜日まで
◦マロニエ1階 エントランス
日程 2月16日火曜日〜25日木曜日

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#03 小さなことが、皆のために 市民活動を始めてみませんか
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【問】地域政策課 電話 0465-33-1458

誰かの手助けをしたり、地域の課題を解決したり、社会のために自ら進んで行う市民活動。
小さな活動でも、きっと誰かのためになっています。
あなたもできることから始めてみましょう。

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市民活動の新たな拠点
おだわら市民交流センターUMECOが力になります
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 市民活動を始めるには、ボランティア活動に参加する、興味のある団体に入る、団体を設立するなど、さまざまな方法があります。
 昨年11月28日、小田原駅東口駐車場1階にオープンした「UMECO」では、市民活動団体やボランティアの情報の収集・発信や、「何か始めたい」という人の相談も受け付けています。

開館時間 午前9時〜午後10時
休館日  毎週月曜日(祝・休日は除く)、祝・休日の翌日(土・日曜日、祝・休日は除く)、年末年始(12月29日〜1月3日)
電話 0465-24-6611
FAX 0465-24-6633
メール odawara@umeco.info
web http://umeco.info/

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UMECOの事業
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 誰でも参加できる事業を紹介します。市民活動を始めるきっかけになるかもしれません。ぜひ、お越しください。
○ティーサロン(毎月第2土曜日)
 カフェのようなくつろげる空間でコーヒーを飲みながら、市民活動に関するテーマなどについて語り合い、楽しく交流しています。
○子育てほっとサロン(毎月第3水曜日)
 UMECOで親子の楽しい時間を過ごしてもらうため、季節の飾り作りや読み聞かせなどを行っています。
○活動発表の場
 UMECOでの市民活動に関する展示や、商業施設での企業と協働のコンサートなどを開催しています。
※UMECOでは、市民活動入門講座やNPO法人に関する相談なども実施しています。また、市民活動プラザや会議室などの他、誰でも自由に使えるスペースもあるので、気軽にお立ち寄りください。

フォトモザイクアートが完成!
 オープンを記念して、皆さんから集まった写真でUMECOのロゴマークなどを形づくった「フォトモザイクアート」が完成しました。多目的コーナーに展示しています。

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市民活動への支援制度を活用しましょう
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ボランティア活動補償制度
 ボランティア活動中に起こった事故に関する補償制度。対象にならないこともあるので、まず相談してください。

市民活動応援補助金
 市民活動を資金面で支援する制度。「スタートアップコース」と「ステップアップコース(プランA・B)」があり、書類 審査と公開プレゼンテーションにより、補助団体を決定します。今年度は、9事業に補助金を交付しています。

事業紹介
平成27年度 市民活動応援補助金
ステップアップコース プランA
「小田原子育て支援ポータルサイト『ぴんたっこ』運営事業」
 多くの人に「小田原で子育てしたい!」と思ってもらうため、子育て世帯に役立つ地域に密着した情報を、市民参加型のポータルサイトで発信しています。昨年度から、親子や親同士のつながりを深める場として、月1回「ぴんたっこカフェ」を実施。ベビーマッサージやフラダンスなどを企画し、多くの親子が参加しています。
web http://www.pintacco.net/

市民提案型協働事業
 市民活動団体が市に事業を提案し、協働で取り組むことで、地域の課題解決や新たな市民サービスの創出を目指す制度。今年度は、6事業を実施しています。

事業紹介
平成27年度 市民提案型協働事業
「安全安心コミュニティ事業」
【問】地域安全課 電話 0465-33-1396
 防犯パトロールなどを行う「NPO法人日本犯罪防止事業団神奈川県本部小田原支部(JCPA)」と地域安全課が協働で、自治会や学校などからの依頼を受け、「地域安全安心コミュニティ講習会」を実施。手軽に取り組める防犯対策や見守り活動のノウハウなどを伝えています。

指定NPO法人制度
 NPO法人への寄附を促進し、活動を支援する制度。県や市の条例で指定されたNPO法人に寄附すると、個人住民税の税額控除が受けられます。

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市指定NPO法人
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●小田原市障害者福祉協議会
障がいがある人の自立支援や、障がい者福祉団体の活動支援などを行っています。
●小田原なぎさ会
精神に障がいがある人の自立支援として、施設の運営、啓発、関係先との連携を推進しています。

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至誠・市政
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「五代後の北条を訪ねて」
小田原市長 加藤 憲一

 北条氏といえば「五代百年」、多くの人たちは五代・氏直で途絶えたと思っていることでしょう。私自身も、そこから先の北条氏をあまり意識したことがなかったのですが、昨秋、幕末まで北条氏が存続していた現在の大阪狭山市とのご縁が、職員間の交流からつながり、11月下旬に同市を訪ねました。
 高野山に追放された氏直は、小田原攻めの1年後に秀吉から赦免され所領を与えられたものの、30歳で無念の死を遂げます。ここで北条氏の嫡流は途絶えますが、その後を三代・氏康の五男氏規が継いで藩祖となり、さらに氏規の長男である氏盛が狭山藩1万1千石の藩主となって、以後12代にわたり幕末まで存続したのです。
 現在の同市内には、北条氏ゆかりの建造物などは残念ながらほとんど見られませんが、藩邸のあった辺りに「下屋敷」「陣屋跡」などの呼称が残っている他、同市の東小学校の校章が北条の家紋である「三つ鱗」であったり、ゆかりの社寺の建物や墓石にも「三つ鱗」が多く見られるなど、北条氏の名残を見いだすことができます。大阪狭山市の古川照人市長をはじめ幹部職員の皆さんに市内をご案内いただき、交流を深める貴重な機会となりました。
 またこの機会にと、氏直が追放された高野山を訪ね、「荒れている」との話を聞いて気になっていた、高野山奥の院に祀られている北条家の墓所を、大阪狭山市の職員の皆さんとともにお参りしました。他の戦国大名らの巨大な墓石や供養塔の奥にひっそりと祀られている、こけむした、いずれも小さな墓石群は、そのうちの一体の一部に「氏政」と読めたのみで、あとはどなたの供養塔か判別ができず、倒壊などで崩れたままのものも。それでも、氏直の蟄居先であった宿坊・高室院のご住職らが管理していただいているようすに安堵、私たちは散り敷いていた枯れ葉や落枝の掃除をさせていただきました。故郷を遠く離れた高野の地まで氏直に連れ添った家臣団や、その末裔の人たちの想いが、風雪を経た墓所の佇まいから伝わってくるようでした。
 五代後の北条氏のご縁がつながり、それが地域間交流として蘇ることは、北条氏が興した町を受け継ぎ現代を生きる私たちにとって大変意義深いことです。先人たちが抱いたであろう想いや志を、しっかりとくんでゆかねばと感じた訪問でした。

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#04 地域の力・市民の力、育てます! おだわら地域力市民力表彰
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【問】地域政策課 電話 0465-33-1457

地域に貢献している人や団体を表彰し、その活動を紹介することで、地域の発展や活性化に貢献したいという気持ちを皆に育んでもらうことを目的とする「おだわら地域力市民力表彰」。
1月23日の表彰式では、各地区の自治会連合会から推薦を受けた、9個人・7団体が表彰されました。

新玉地区
受賞者(団体)名(敬称略)/小川 宜廣
受賞理由/平成16年から毎朝、交差点で児童・生徒の登校時に安全指導と挨拶を行い、地域に貢献している。

幸地区
受賞者(団体)名(敬称略)/安藤 美茂
受賞理由/平成17年から27区自治会の防災リーダーとして、防災訓練、防災研修、各種機材の取り扱い指導、防災関係の資料配布など、地域住民の安全を守るため、先頭に立って活動している。

早川地区
受賞者(団体)名(敬称略)/鈴木 健一郎
受賞理由/平成15年から子ども会会長、平成18年から早川青少年健全育成連絡協議会役員およびスクールコミュニティ代表を務め、地域の青少年育成に貢献している。

足柄地区
受賞者(団体)名(敬称略)/髙橋 昭子
受賞理由/中町第2公園の植栽管理や清掃を続けている。また、公民館長として、公民館の利用管理や広報活動に積極的に取り組んでいる。
二川地区
受賞者(団体)名(敬称略)/二川地区子ども見守り隊
受賞理由/平成16年から、足柄小学校児童、白山中学校生徒の登下校時の交通安全を確保している。また、児童・生徒だけでなく、通勤者や住民にも挨拶を欠かさず、地域を明るくしている。

久野地区
受賞者(団体)名(敬称略)/廣川 和江
受賞理由/平成13年から子育て支援事業として、さつまいも畑に親子を招待し、収穫体験と料理の提供をしている。また、環境活動を率先して行うなど、地域住民の模範となっている。

東富水地区
受賞者(団体)名(敬称略)/東富水地区ボランティア協議会
受賞理由/昭和53年から地域福祉の担い手として、民生委員児童委員と連携した福祉活動をはじめ、高齢者や障がい者の施設訪問、作業交流、アルミ缶やプルタブの収集など、その活動は多岐にわたる。

富水地区
受賞者(団体)名(敬称略)/富水地区青少年育成会
受賞理由/年1回の社会を明るくする運動、中学生との交流事業、狩川清掃、ミニ集会、毎月2回の街頭パトロール、地域事業への参加などにより、青少年の育成に尽力している。

桜井地区
受賞者(団体)名(敬称略)/桜井地区体育振興会
受賞理由/創立以来57年間、地域の体育振興に努め、近年は「スポーツフェスティバル」を開催。地域住民の健康づくりとコミュニティの活性化に貢献している。

酒匂・小八幡地区
受賞者(団体)名(敬称略)/三廻部 洋次郎
受賞理由/酒匂8区自治会長、酒匂・小八幡地区自治会連合会長を歴任。サロン活動の一員として福祉活動を行う他、環境美化、富士見小学校スクールボランティアなど幅広く活動し、地域に貢献している。

下府中地区
受賞者(団体)名(敬称略)/岡部 和章
受賞理由/平成18年から毎朝、かながわ西湘農業協同組合本店前の歩道清掃と、子どもの通学時に、交通安全指導を行っている。

富士見地区
受賞者(団体)名(敬称略)/穗谷野 勝
受賞理由/平成17年から10年間、小田原少年補導員として朝の挨拶運動、ゲームセンターなどの非行防止パトロール、大型店舗での万引きパトロールなど、学校と地域の連携、犯罪の抑止に向けて尽力した。

豊川地区
受賞者(団体)名(敬称略)/豊川連合ソフト
受賞理由/豊川小学校区で子ども会に属する児童を、ソフトボールを通じて育成。練習や試合では、勝敗だけでなく、体力増進や忍耐力、学年を超えた思いやりの心を育てている。

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#05 安心して、楽しめる空間を目指して 小田原城 改修が進んでいます
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【問】観光課 電話 0465-23-1373

私たちのまちのシンボル・小田原城。
現在は、耐震改修などのため休館し、工事が行われています。
5月1日(予定)にリニューアルオープンする「新しい小田原城」を紹介します。

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改修内容
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 小田原城天守閣は、1960(昭和35)年に再建されてから、今年で56年めを迎えます。
 平成24年度に実施した耐震診断で「耐震補強が必要」とされたことから、来館者の安全確保を最優先に考え、昨年7月から耐震改修と空調設備の整備や展示のリニューアルなど、各種工事を行っています。

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展示内容を一新
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 再建以来、初めて大幅に展示をリニューアルします。楽しく分かりやすい展示を目指し、小田原城を中心とした歴史的魅力を、映像演出も使って伝えます。

摩利支天像
 最新の研究で、最上階に武家の守護神である「摩利支天像」が祭られていたことが判明したことから、今回の改修では、地域の職人が地域産材を使い、摩利支天像の空間を部分的に再現します。
 小田原城天守の摩利支天像は、3つの顔と6本の腕を持ち、いのししに乗っています。

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見学会を開催
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 耐震改修工事や、最上階の摩利支天像空間を再現する作業を見学します。
 また、親子見学会では、小田原の木が加工され、1本の柱になるまでを、ビデオ鑑賞や実際の体験を通じて学べる木育体験も行います。

日時 3月6日日曜日
 (1)親子見学会 午前10時〜
 (2)一般見学会 午後2時〜
対象・募集人数
 (1)市内小学生とその保護者(2人1組) 20組
 (2)市内在住、在勤の人 50人
応募方法 
往復はがきに、住所・氏名・電話番号・希望する見学会の番号を書き、2月22日月曜日までに郵送(当日必着)で。結果は、返信はがきでお知らせします。
〒250-0014 城内3-22「小田原城天守閣・見学イベント」係

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こども遊園地 臨時休園
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 小田原城址公園こども遊園地は、耐震改修工事に伴う電気設備の改修のため、臨時休園します。
臨時休園日 2月16日火曜日

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#06 目指せ! エコスクール! おだわらっこ☆エコアワード
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【問】環境政策課 電話 0465-33-1472

市内の小学校では、身近な環境を改善する活動に取り組んでいます。
市では、その活動を小学校版・地域環境認証事業「おだわらっこ☆エコアワード」として認証することで、児童の励みとし、活動の輪が広がることを目指しています。

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前羽小学校
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〜郷土を愛し、豊かな心を持ち、共に学び合う児童の育成〜

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家庭・地域とともに
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 国道1号とJR東海道本線の間にある前羽小学校。校舎の南には相模湾、北には緑豊かな坊山があります。
 恵まれた自然や地域の人との触れ合いを通じ、豊かな人間性の育成に努めています。

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学習を生かして地域へ
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 5年生は昨年度、「総合的な学習」の時間に「省エネ生活調査隊」を結成し、自分の生活を見直しました。省エネ・節電は、工夫次第で簡単にでき、多くの人が取り組むことが大切だということが分かりました。
 そこで、節電・節水を呼びかけるステッカーを作り、校内に掲示。交流している幼稚園にも届けました。
 また、省エネやごみの分別を呼びかけるちらしとポスターも作成。ちらしは、夏に育てたゴーヤの種を添えて地域の人に配り、「分別しよう!」と書いたポスターは、地域のごみステーションに貼りました。

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エコ活動(牛乳パックのリサイクル)
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 毎月、当番の学年が全校の給食用牛乳パックを回収し、段ボールに詰めてリサイクルしています。

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ごみを減らすために
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 4年生は社会の時間に、市の職員を招いてごみの現状について学習。ごみを減らさなければならない理由を知り、紙ごみの分別や段ボールコンポストに挑戦しています。
 また、ごみを減らすために「自分たちにできること」を話し合い、アイデアを出し合いました。ごみの分別だけでなく、ものを大切に使うことなども意識していきたいです。

秋山 瑠生さん(4年)
 市の職員さんに教えてもらった「生ごみは、水を切ってから捨てるとよい」ことなどを、家族に話しました。段ボールコンポストは、生ごみをそのまま捨てるよりごみが減り、肥料にもなるので、よい取り組みだと思います。

石塚 和真さん(4年)
 ごみについて学び、生ごみを減らすために自分でもできることを考えました。食べ物は残さず食べる。家で残った野菜は、学校で飼っているうさぎの餌にする。これらをしていきたいです。

渡邉 六花さん(4年)
 市の職員さんから「その他紙」回収紙袋をもらったので、家でレシートや菓子の空き箱などを入れて、「燃せるごみ」と分別しました。ごみが減るよう、少しでも協力したいです。これからも、紙ごみの分別を続けていきます。

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#07 おだわら情報
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小田原セレクション2016
『女性が選んだ小田原のおすすめ品』 募集
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【問】産業政策課 電話 0465-33-1515

小田原セレクション
 小田原を連想させる「おすすめ品」を市民が選び、市内外に広くPRして、地域産業の活性化を図るのが「小田原セレクション」です。

推薦商品の募集
 女性が「この商品を食べてもらいたい」「使ってもらいたい」と思う商品を募集します。
応募資格 女性(在住・在勤でなくても可) 
応募内容 推薦商品を作っている会社の主な営業拠点が小田原にあり、小田原を連想させる商品。
※具体的な商品名で推薦してください。

応募方法
応募期間 3月18日金曜日午後5時まで
応募方法 応募用紙に必要事項を書き、産業政策課に郵送(当日必着)、ファクス、メール、または、ハルネ小田原街か ど案内所にある投票箱に投函。
詳しい応募条件は、応募要領をご覧ください。応募用紙・応募要領は、市役所4階・産業政策課、支所・連絡所、ハルネ小田原、観光案内所で配布しています。
〒250-8555 荻窪300 産業政策課
FAX 0465-33-1286
メール sangyo@city.odawara.kanagawa.jp

最終選考会の選考委員を同時募集!
 4月23日土曜日に、ハルネ小田原で開催する最終選考会の選考委員を募集します。
 住所・氏名・連絡先(居住地が市外の人は会社名・学校名も)を、右記「応募方法」にある産業政策課のファクスまたはメール宛てに送信してください。
参加条件・市内在住、在勤、在学(高校生以下除く)の女性
    ・本事業の主旨を理解し、公正な審査ができること

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街かど博物館が20館になりました
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【問】産業政策課 電話 0465-33-1511

 店舗や工房の一角を利用し、古くから小田原で栄えた産業文化を現代に伝える「街かど博物館」。
 このたび、「ちん里う本店」(栄町1-2-1)が「小田原駅前梅干博物館」として、20館めの街かど博物館に認定されました。

小田原駅前梅干博物館
 1871(明治4)年創業。江戸末期から明治にかけて製造・修復した巨大な梅干し用漬けだるの他、100年以上前から毎年作っている梅干しを展示しています。見て、食べて楽しめる「梅干クイズ」を通じて、日本の食文化を代表する梅干しについて学べます。

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小田原文化財団 江之浦測候所
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【問】文化政策課 電話 0465-33-1709

 平成29年秋のオープンを目指し、建設が進められている芸術文化施設「江之浦測候所/Odawara Art Foundation Enoura Observatory」。小田原ふるさと大使を務める現代美術作家・杉本博司さんが設立した「公益財団法人小田原文化財団」が整備しています。
 現代建築でありながら古代遺跡のようで、文化施設の概念を覆す新しいランドマークとして期待されています。

第9回文化セミナー「小田原文化財団とODAWARA」
 小田原文化財団や江之浦測候所、杉本博司さんの作品を紹介し、小田原の文化や産業とどのように関わっていくか、話していただきます。
日時 2月11日祝日午後2時〜4時30分
場所 市民会館6階 第7会議室
講師 小田原文化財団 プロデューサー 足立寛さん
※入場無料、申し込み不要。

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#08 〈連載〉あふれる 魅力 ハルネ情報 2月/〈連載〉小田原のアートシーン
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小田原箱根産品フェア
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問  街かど案内所 電話 0465-23-1150
日時 2月5日金曜日〜7日日曜日、11日祝日〜14日日曜日午前10時〜午後8時
内容 地方創生交付金事業「ふるさと割」により、小田原・箱根の対象商品を3割引で販売

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小田原の地魚「夕市」
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問  小田原市産地協議会 電話 0465-22-9227(水産海浜課内)
日時 2月18日木曜日午後4時〜6時(なくなり次第終了)
内容 一本釣りにより漁獲された鮮魚の販売

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おだわら・コドモ・アート
春のカラーテープアート@ハルネ小田原
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問  文化政策課 電話 0465-33-1706
日時 2月27日土曜日午前9時30分〜午後0時30分
内容 「動物園」をテーマに、ハルネ小田原の壁をカラーテープで装飾
対象 小学生以上(4年生以下は保護者同伴)
定員 20組程度(申込順)
参加費 無料
申込 2月26日金曜日までに電話で。
講師 三ツ山一志さん(造形家・横浜市民ギャラリー主席エデュケーター)
持ち物 脚立(持参できる人)

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菓子祭り2016&小田原スイーツプレミアム認証式
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日時 2月27日土曜日・28日日曜日午前10時〜午後5時
内容・菓子の展示・販売
  ・和菓子作りの体験教室
  ・小田原スイーツプレミアムの認証式と販売会(27日のみ)(認証式 午後2時〜2時20分予定)
主催・問 小田原梅まつり菓子展示会開催協議会 電話 0465-33-1511(産業政策課内)
     おだわらスイーツプレミアム提供店連絡会 電話 0465-23-1811(商工会議所内)

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ハルネギャラリー
展示予定
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小田原の街なみパネル展〜景観計画施行から10年を迎えて〜…〜2月15日月曜日
ハルネ小田原「贈る言葉展」…2月16日火曜日〜3月31日木曜日
小田原城のあゆみ 第Ⅲ期「天守閣再建から現在」…〜3月31日木曜日

webトップページ 小田原地下街「ハルネ小田原」ホームページ http://www.harune-odawara.com/

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西湘地区アーティスト イン レジデンス
交流と普及
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 国内外のアーティストが、小田原に滞在して作品を作ることで経験を豊かにし、地域の人との交流でアートの普及につなげる「西湘地区アーティスト イン レジデンス」。
 昨年11月、国内6人、海外5人のアーティストが10日間滞在。市内を散策して歴史や文化に触れたり、市民と交流したりしながら、小田原ならではの芸術作品を生み出しました。作品は、市民会館とすどう美術館に展示。文化レポーターのMOKOさんが取材し、レポートします。

 展示作品は50点ほど。作品からそれぞれの小田原が感じられました。
 参加アーティストの一人、村上健太さんは、電力王・松永安左ヱ門(耳庵)の老欅荘の間取りからひらめきを受け、直角の日本の畳文化を柔らかい色調で描いていました。キャンパスを正方形にくりぬいた作風は、まるで茶人「耳庵」の遊び心を見るようでした。   
 実行委員会の代表で、すどう美術館館長の須藤一郎さんは、「アートは『心の糧』であり、人間が豊かに生きていくうえでなくてはならないもの」という理念に基づき、絵画の素晴らしさをたくさんの人に伝えるため、すどう美術館、通称「世界一小さな美術館」を開館しました。
 若いアーティストの展覧会はもちろん、子ども向けワークショップなども開催され、美術を身近に感じられる場所となっています。

 文化レポーターは、小田原の文化を多くの人に知ってもらい、楽しんでもらいたいという思いから、心に触れた小田原のさまざまな文化活動を取材・体験し、レポートしています。

webID P14975

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#09 〈連載〉知りたい! 広めたい! 地域自慢[10]
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みんなが「知りたい!」「広めたい!」地域の自慢を紹介します。

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早川地区
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市の西部に位置し、西は箱根山、北は早川、東は相模湾に面した早川地区。
一夜城からは、市内や相模湾を一望でき、晴れた日には大島や房総半島も見ることができます。

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世代を超えた地域のつながり
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 早川の豊かな自然を守るため、毎年10月に、地区の「青少年健全育成連絡協議会」が中心となり、河川清掃「早川クリーン作戦」を実施。子どもから高齢者まで、地域の皆で環境美化に取り組んでいます。
 平成24年度には、「早川地区防災会議」を設立。自主防災組織防災計画の見直しや初動対応に重点を置いた訓練を計画し、一人一人の災害に対する意識を高め、地域防災の強化を図っています。
 また、「地域のおやじになろう!」を合い言葉に集まった早川の「おやじ」たちは、「早川おやじの会・一寸奉仕」を結成。学校農園の整備や屋外トイレの改修、夏祭りなど、多くの活動を通じて地域の子どもの成長を支えています。

早川おやじの会・一寸奉仕 前多 敏幸さん
 一寸奉仕を結成して13年がたち、私は4代目の会長になります。メンバーは、PTAや子ども会を卒業した、父母約30人です。
 昔は、どこにでもいた「かみなりおやじ」。しかし、今は、他人の子どもに無関心な大人が増えています。「それではいけない」「地域の子どもを地域で育てよう」と、一寸奉仕は結成されました。
 地域のおやじになるため、早川小学校などでのボランティア活動を通じて、ふだんから顔が分かる関係を作っています。
 早川地区は、お父さんの活動がとても盛んな地域です。「できる人ができる分だけ」をモットーに活動しているので、入り込みやすく、地域活動を始めるきっかけとなっています。
 子どもの笑顔のため、楽しく、無理せずに続けていきたいと思います。

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地域愛が盛り上げる伝統行事
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 早川の氏神である「紀伊神社」。地元では親しみを込めて、「木の宮さん」と呼ばれています。木地挽職人が、祖神の惟喬親王を祭った神社で、室町時代の木製のお椀が神宝として伝えられています。4月末の大祭では、神社の神輿を中心に、早川地区の山車が早川駅前に集まり、そのようすは圧巻です。
 毎年10月に行われる「石垣山一夜城まつり」では、自治会、農協女性部などが協力し、観光客に合戦鍋をふるまいます。当日は朝早くから、丹精込めて具だくさんの温かい鍋を作ります。用意する800人分は、2杯めを食べにきてくれる人も多く、あっという間になくなってしまうほど好評です。

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#10 〈連載〉いいね!がいっぱいmy中学校 その10
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地域の特色を生かし、さまざまな活動に取り組む小田原の中学校。
そんな各中学校の「いいね!」を紹介します。

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白山中学校
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住所 扇町5-7-17
創立 昭和22年4月1日
校訓 正義と自主
校長 西村 泰和
生徒数 1年190人 2年194人 3年179人 特別支援9人 計572人

白山中学校では、校歌にもある「正義を守り、自主に立つ」を、生徒一人一人が目指しています。
「明るく元気な挨拶」「意欲的な授業への参加」「まじめに取り組む掃除」を、積極的に実践しています。

気持ちのよい学校・地域を作る
 生徒会は、学校生活の充実に向け、さまざまな活動を実施。生徒の要望により、昨年から始めたテスト期間中の自習室の開放は、とても好評です。
 傘の貸し出し活動では、全校生徒から使っていない傘を集め、貸し出しています。借りた生徒は、責任を持って返しています。
 毎月実施している「あいさつ運動」には、多くの生徒が参加。全市一斉のあいさつ運動には保護者も加わり、足柄駅前で地域の人と爽やかな挨拶を交わします。
 これからも、校内だけでなく地域全体をよくする活動に、全校生徒で取り組んでいきたいです。

児童・生徒交流会
 中学校区の3小学校(足柄小・芦子小・久野小)と白山中学校では、児童・生徒会活動の活性化を目指し、年2回、交流会を実施しています。
 交流会では、毎年テーマを決め、議論を交わしています。今年度のテーマは、「いじめをどうやってなくしていくか」でした。各学校の活動を紹介し合い、参考となった取り組みは、自分の学校の活動に生かします。
 私たちとは違う視点で考える小学生との意見交換で、今まで見えていなかった課題や新しい発想が生まれるなど、毎回よい刺激を受けます。
 この交流会は、私たちにとって貴重な機会なので、これからも大切にしていきます。

全校生徒に最高の思い出を
 今年度、「全校生徒が交流できる行事を作りたい!」という生徒会長の思いから、会長の名にちなんだ「キヨノミクス杯(全クラス対抗のドッジボール大会)」を昼休みに開催。皆に協力を呼びかけ、ルール作り、掲示物の用意など、議論と準備を重ねました。
 学年を超えた協力の機会が多い白山中学校。日々の生活が皆の最高の思い出になることを目指し、一丸となって取り組んでいます。

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広報小田原 
毎月1日発行
No.1148
発行:小田原市 〒250-8555 小田原市荻窪300番地 市役所総合案内 電話 0465-33-1300
編集:企画部広報広聴課 電話 0465-33-1261 FAX 0465-32-4640 〈C〉小田原市2016・2
広報小田原は、資源保護のため再生紙を使用しています。
9月1日現在 小田原市の人口 194,190人 80,830世帯 (平成27年 国勢調査結果を集計中のため)
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