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広報小田原 1220

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広報小田原 1220

令和2年12月1日 発行

広報小田原第1220号
令和2年12月1日発行

#01 〈特集〉未来につなぐ 小田原市制80周年
#02 小田原物語
#03 今昔物語「小田原蒲鉾の伝統を未来へつなぐ」
#04 豊かな自然を次世代に伝えていくために
#05 移住者から見た 私たちの小田原暮らし
#06 80周年を迎えて… ふるさと大使からメッセージ
#07 未来に残したい 小田原の「景色」ランキング!
#08 10年先も100年先もずっと笑顔でいられるように
#09 〈連載〉小田原市の「働く場」。 これが小田原と歩んだ「わが社」です
#10 〈連載〉市民力
#11 市制80周年記念被表彰者が決定
#12 12月4日グランドオープン ミナカ小田原
#13 〈連載〉世界が憧れるまち“小田原”
#14 あすの暮らしと出会う おだわらいふ「お知らせ」
#15 あすの暮らしと出会う おだわらいふ「募集」
#16 あすの暮らしと出会う おだわらいふ「相談」
#17 あすの暮らしと出会う おだわらいふ「イベント」
#18 あすの暮らしと出会う おだわらいふ「こども」
#19 あすの暮らしと出会う おだわらいふ「スポーツ」
#20 あすの暮らしと出会う おだわらいふ「健康」

【お詫びと訂正】
10ページ「これが小田原と歩んだ「わが社」です」の富士フイルム株式会社の記事の中(本文冒頭)で、内容に誤りがありました。
(誤)当社は、映画用フイルム製造の国際化を目的として、~
(正)当社は、映画用フイルム製造の国産化を目的として、~

別冊3ページ「年末年始の市役所業務 表(×が休み)」の小田原文学館
(誤)小田原文学館 1月4日(月) ×
(正)小田原文学館 1月4日(月)

お詫びして訂正します。
*PDFデータは、訂正を反映し、掲載しています。


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#01 〈特集〉未来につなぐ 小田原市制80周年
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発行 小田原市 〒250-8555 小田原市荻窪300番地 市役所総合案内 電話 0465-33-1300 編集 企画部広報広聴課 電話 0465-33-1261  FAX 0465-32-4640

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#02 小田原物語
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小田原市誕生から80年。これまで数えきれない多くの人がかかわり、数えきれない多くの出来事が今の小田原市を作り上げてきました。皆さんと歩んできた、かけがえのない「小田原」の物語。ほんの少しだけ振り返ります。

1940年 小田原市制施行
      小田原町、足柄町、大窪村、早川村、酒匂村の一部が合併。12月20日、小田原市が誕生した。
      市制施行を祝う幼稚園児の鼓笛隊
      市制記念事業の演芸会も行われた
1948年 下府中村が小田原市と合併
1949年 小田原競輪が始まる
1950年 小田原こども文化博覧会開催
      小田原城址公園にこども遊園地・動物園が開園。
      平和の使者としてタイから呼ばれたゾウのウメ子
1950年 桜井村が小田原市と合併
1954年 豊川村、酒匂町、国府津町、上府中村、下曽我村、片浦村が小田原市と合併
1955年 郷土文化館、城山庭球場、城山陸上競技場が完成
      「グラウンドは自分たちの手で」と、自発的な体育関係者の勤労奉仕によって建設が進められた城山陸上競技場。その後、国際大会も含めさまざまな大会が開催され、改修されてきた。2019年には世界的なラグビーの強豪、オーストラリア代表チーム「ワラビーズ」のキャンプが実施された。
     第10回国民体育大会と同時に、マスゲーム大会が開催された。城山陸上競技場では、入場行進が行われた。
1956年 曽我村の一部が小田原市と合併
1958年 市立病院開業
      建設中の市立病院
1960年 小田原城天守閣が完成
      契機となったのは市民の運動。市民からの寄附も多くあった。
      建設中の天守閣
      現在の天守閣
1962年 小田原市連合自治会が組織される
      1965年に小田原市自治会総連合に名称を改称。
       自治会総連合が設立された時代と現在を比較すると、人々の生活や社会情勢は大きく変化してきています。自治会総連合は「住みよいまちは自治会から」をスローガンに、今後も行政と連携を図りながら、誰もが明るく暮らしやすい安全安心なまちづくりの推進に向けた取り組みを、一層強化していきます。 小田原市自治会総連合会長 木村秀昭さん
1962年 小田原市民会館開館
       市民会館ができたことで、市で本格的な演劇ができるようになりました。市民劇団として、その理想を追い求め、それを実践し、市の後押しもあり、地域への文化貢献をしてきました。これからも、さらなる貢献をしていきたいです。 小田原市民劇団こゆるぎ座代表 関口秀夫さん
1968年 魚市場操業開始
      1972年に公設水産地方卸売市場と改称。
1969年 高田浄水場操業開始
1970年 御幸の浜プール オープン
1971年 橘町が小田原市と合併
      現在の小田原市の姿になる。
1976年 現市役所庁舎完成
1976年 小田原駅東口広場と地下街完成
      当時の小田原駅東口広場
1980年 中央公民館(現生涯学習センターけやき)完成
1982年 いこいの森 オープン
1988年 尊徳記念館、保健センター完成
1990年 「ときめき小田原夢まつり」開催 梅丸誕生小田原球場完成
1994年 かもめ図書館(現中央図書館) オープン
1995年 小田原フラワーガーデン オープン
1995年 人口が20万人を突破
1996年 川東タウンセンターマロニエ オープン
1997年 小田原アリーナ、小田原テニスガーデン オープン
      翌年の「第53回国民体育大会」でバスケットボールの会場になった小田原アリーナ
       「第53回国民体育大会」では、小田原市でバスケットボール、ソフトテニス、ソフトボールの3競技が開催され、施設の整備と合わせ、市民のスポーツへの関心が大いに盛り上がりました。これからも「する」「みる」「支える」の3つの視点からスポーツで小田原を盛り上げます。 小田原市体育協会会長 江島紘さん
2000年 小田原こどもの森公園わんぱくらんどオープン
2003年 小田原駅東西自由連絡通路アークロード開通
      市民の長年の夢、駅東西の行き来が可能に。
      アークロード
2005年 城北タウンセンターいずみ オープン
2007年 橘タウンセンターこゆるぎ オープン
2014年 小田原地下街ハルネ小田原 オープン
2015年 おだわら市民交流センターUMECO オープン
2016年 小田原城天守閣 リニューアルオープン
        子どもの頃からごく普通の身近な存在としてあったお城。天守閣リニューアルに携わり、その存在が小田原、日本、さらに世界的にとても特別な存在だったということに気づかされました。天守閣の業務では、多くの市民の皆さんに関わってもらい、その感動を分かち合えたことが私の一番の誇りです。今後も城を持つ小田原が、愛され、日本の文化の誇りの象徴としてあり続けてくれることを願っています。株式会社せりざわたけし工務店 棟梁 芹澤毅さん
2019年 漁港の駅 TOTOCO小田原 オープン
2020年 小田原駅東口図書館 オープン

物語をもう少し詳しく知りたい皆さんへ
小田原市制80周年記念事業パネル展 開催中
 パネル展では、各時代をより詳しく解説。「あの時、小田原はどんなだったのだろう」「自分の学生時代は……」。あなたの記憶の中の小田原をよみがえらせてみませんか。
【期間】 令和3年1月4日月曜日まで
【場所】 小田原地下街「ハルネ小田原」ハルネギャラリー

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#03 今昔物語「小田原蒲鉾の伝統を未来へつなぐ」
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小田原の名産品「蒲鉾」。今から230年以上前、小田原はたくさんの魚が取れ、東海道の宿場町としてもにぎわい、旅人や職人、料理人の出入りも多かったことから、蒲鉾作りの技が伝わったとされています。
そして今も、その伝統を未来に継承するため、製造方法にこだわり、新たな個性の価値づけを重ねる職人の姿があります。

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「蒲鉾屋なんて誰でもできる」
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小田原蒲鉾の特徴は何ですか。
 原料にグチを使用し、扇の字形の山高の形、そして板づけにして蒸す製法が特徴です。関西の主流は焼きで、蒸すのは関東式です。「小田原蒲鉾十か条」というものがあって、品質の維持や技術の継承を、みんなで守っていこうという思いでやっています。(杉兼 株式会社杉兼商店 杉山さん)
 もともとは、相模湾で漁獲していた魚が原料でしたが、今は取れないものも多くあります。魚種や配合する調味料の調合、タイミングなどは店ごとに違います。小田原蒲鉾のよさを生かしながら、いかに続けていくかが重要です。(土岩 株式会社土岩商店 土屋さん)
 それぞれの店で守り続けたいことはあると思います。中でも「食感」は、店の個性を決める重要なポイントで、小田原蒲鉾の特徴であるアシ(弾力)の強さは、継承していかなければならないと考えています。(鈴松)
 継承というところでは、若い世代との交流を深める「十日会」も独特な文化のひとつです。先々代の時代から続くこの会では、毎月10日にみんなで集まって、業界の話をしながらご飯を食べたり、手づけ※を学んだり、50年以上続く、これもある種の伝統でもあります。(杉兼)
※手づけ:機械ではなく、すべての工程を昔ながらの手作業で製造すること。

印象に残っている先代の言葉はありますか。
 「蒲鉾屋なんて誰でもできる」。これは、今も印象に残る先代の言葉です。理系の義父らしいこの言葉には、しっかりとした製造工程、技術を身につけていれば、その味を受け継いでいけるという思いが込められています。逆に言えば、着実にやっていかないといけない、という身が引き締まる言葉でもあります。(鈴松 株式会社鈴松蒲鉾店 増井さん)
 おやじさんの背中を見ながらなんとかここまでやってきました。主原料の配合は、理由がないと教えてくれないような、職人かたぎなところもありましたが、だからこそ、目で見て覚えて、自分がやっていかなきゃな、というモチベーションにもなりました。(杉兼)

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新しい価値~若い世代にも選ばれるために~
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小田原蒲鉾の将来についての考えはありますか。
 今の購買層の中心は、60、70歳代。昔から練り物を食べていて、練り物になじみが多かった世代です。当時に比べて、今は食べるものがたくさんあります。原材料費の高騰もあり、商売の面では難しいと感じる部分もあります。(籠淸 株式会社籠淸 石黒さん)
 確かに、これまで蒲鉾を食べていなかった若い世代が60歳代になって急に食べるようになるのか、というような蒲鉾屋としての危機感はあります。若い世代は、Instagraメートル など見た目重視の“映える”ものを好む。こうした時代の変化に対応する事例で、鈴廣さんが発売した、ドラゴンクエストの「キャラかま」は、発売日に100人以上の列ができるなど、大きな反響があったそうです。見た目の要素をうまく取り入れるような、コラボレーションも必要だと感じています。(鈴松)
 本店には、ありがたいことに昔から通ってくださるかたが多いです。蒲鉾をより身近なものにするために、ECサイトの活用などもひとつの案と考えています。(土岩)
 若い人にも着目してほしいのは、かまぼこの栄養素の部分。小田原蒲鉾は水のばし※の工程が独特で、他の地域に比べて、必須アミノ酸の含有量が多いんです。低脂質高たんぱくなので、ダイエットにも美肌づくりにもおすすめです。(杉兼)
 塩分などマイナス要素を気にする人もいますが、医学と栄養学の面は異なる解釈もあります。高血圧の人は蒲鉾を敬遠しがちですが、食べ過ぎなければ体にもいい。息子は筋トレが趣味で、“ちくわでたんぱく質を摂取しているのは自分だけ“と自負しているくらいです(笑)。(鈴松)
※水のばし:すり身に水分を加えていく作業。

蒲鉾屋を続けてきて、よかったと思うことは何ですか。
やっぱりお客さんの“ おいしい” の一言。20歳代の若者が「ここのさつま揚げが一番うまいんだよ」って買いに来てくれたときは、また頑張ろうって気持ちになります。注文を受けてから揚げたてを提供する、食べ歩きも楽しめる店を出したのも、やっぱりその一番うまい瞬間を手軽にみんなに食べてほしかったからですし。(杉清 有限会社杉清商店 杉山さん)

毎年この味を楽しみにしている人がいます。伝統の味をこれからも守っていきたい、とメンバーは口をそろえて言っていたことが印象的でした。伝統をつないで、新しい価値づけを日々重ねて、未来への道は続いていきます。

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#04 豊かな自然を次世代に伝えていくために
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小田原の豊かな自然
 森・里・川・海。この「豊かな自然」は、数ある小田原の魅力の一つです。しかし、何も手入れをしない森が廃れてしまうことがあるように、この自然もただ漠然と残されてきたわけではありません。たくさんの人々の努力があったからこそ、豊かな自然が受け継がれてきました。
 小田原にもそうした活動をしている人たちがいます。

おだわら環境志民ネットワーク
 環境団体・企業・個人の連携・協働を支援し、環境との共生に向けた市民活動の活性化を目指す「おだわら環境志民ネットワーク」が、平成28年に設立されました。これまでに、大学と連携した共同研究や、定例的な意見交換会など、さまざまな活動を行っています。
 会長である辻村百樹さんに自然を未来へ伝えていくために大切なことは何か、話を聞きました。

“当たり前になっていて気づかない”
 海や川、森、山がある。それは小田原市民にとって、当たり前の光景かもしれません。しかし、都心であれば、富士山や海が見えるマンションは、その分値段が上がったりもします。小田原で生まれ育った人は、就学や就職などで都心や他の地域で生活をして、外から小田原を見る機会がない限り、森・里・川・海のすべてがあることが当たり前で、その貴重さに気づかないのです。
 自然の豊かさに気づけるのは、とても幸せなことです。小田原の皆さんや次世代の子どもにも、「貴重なものを貴重と思える」その感覚を持っていてほしいです。

“折り合いをつける、長期的な視点を持つ”
 建物などが新たに開発されることを、やみくもに反対することが自然を守ることとは限りません。人の営み、経済、自然、うまく折り合いをつけていくことが大切です。
 また、地震や台風などの災害も含めて、自然に対しては「人間ではあらがえないこともある」といった視点もないと、うまく向き合えないことも多いものです。実際に建物であれば50年程度で修繕や建て替えの検討も必要になってきますが、山林の場合は50~300年程度のスパンで考える必要があります。問題が起きたときには、どうしても目先のことにとらわれがちですが、長期的な視点を持つことも大切です。

“次世代に伝えていくために”
 日本には自然豊かな地域が他にもたくさんあります。しかし、新幹線を降りて、そこから車で10分ほどで海にも山にも行ける地域はまれです。小田原では、自然と人の営みが、うまく共存しています。 この自然の豊かさをもう一度認識し、これから生まれてくる次世代の子どもにも残し、そして伝えていきましょう。

おだわら環境志民ネットワーク会長辻村百樹さん
おだわら環境志民ネットワークについてはこちら

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#05 移住者から見た 私たちの小田原暮らし
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ふだん生活していると当たり前で、気がつきにくい小田原の魅力を、移住者3組の暮らしから、それぞれの視点でご紹介します。

その他の移住者のレポート[オダワラボ]

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移住1年め
トータルバランスがよいまち
長久保ファミリー
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 静岡方面に通う夫と都内勤務の私が共働きできる中間距離をとって、小田原に決めました。子育てのことも考えて、自然と触れ合えるようなところを探していた私と、仕事を軸にする夫に小田原がぴったりはまったんです。物件探しで知った「清閑亭」からの景色は、ずっと眺めていたいお気に入りです。何度も転勤を経験して、都内にも地方にも住みましたが、トータルバランスは小田原が一番だと思います。名産があって、朝市で農家さんとも会えて、都内までのアクセスも住環境もよくて。どこかで誰かに会える距離感も好きです。
 徒歩で海まで行けるので、朝のウォーキングで足を水につけるのがほっとできる大切な時間です。夫は帰宅後、城ランを楽しんでいます。
 妊娠中も地の野菜や魚など新鮮なものを食べていたらトラブルなく過ごせたので、子どもにも地や旬の添加物のないものを食べてもらいたいです。あとは、海も山も駆け回って、五感を使って自然の中でたくさん学んでくれるとうれしいです。(妻)
地場で取れた無農薬野菜

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移住4年め
つながりが自然にできるまち
熊田夫妻
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 小田原に引っ越してきた後も、地元のかたや同じ移住をしてきたかたがまちのことをやさしく教えてくれたり、人と人とのつながりが自然にできて、「このまちに暮らしている」という実感が深まった気がします。ただの“ 住むだけ” のまちから、小田原では“ 暮らしている” 実感がわくまちというイメージを持てています。(夫)
 小田原は、自然に囲まれていて寒暖差も少なく、体に優しいまちだと思います。まちなかには個性のあるお店が多く、雑貨店やカフェ巡りなどを楽しんでいます。また、8月に小田原駅に設置されている巨大ちょうちんが復活しましたが、台風で壊れてしまった際には、修復を待ち望んでいるかたがたくさんいらっしゃいました。こうしたシンボルがあることが、市民の心の拠りどころになっているのだなと感じています。
 海や山の風景もよいですが、小田急線沿線の田んぼや菜の花畑の風景ものどかで大好きです。こうした素晴らしい景色が生活に溶け込んでいて、リフレッシュできます。(妻)
栢山周辺の田園風景

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移住13年め
人も文化も程よく触れ合えるまち
堀ファミリー
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 横浜から移住して、都内に通勤していますが、小田原にいると「風がふく」のを感じます。ビル風ではなく自然が出す季節の風です。四季の移り変わりを肌で感じられる、自然が豊かにある環境が気に入っています。この環境でテレワークをすると、オンとオフが本当にはっきり分かれて仕事もはかどるんです。仕事が終わって部屋から出ればすぐ山なので(笑)。
 あとは、「祭り」が印象的でした。都会にいたら神輿を担ぐ機会はあまりないですが、小田原はどこに住んでいても神輿と祭りは切り離せない。ふだん知り合うことのない人ともつながれる神輿の特別感は、とても貴重だと感じます。(夫)
 地域で育つことを重視していたので、ここに住んで地域ぐるみで、という印象を強く感じられるようになりました。顔を合わせると「運動会どうだった?」「最近見てなかったから気になってたよ」など、家族以外の人が娘の成長を見てくれているという安心感があります。
 娘には学校でも、人との付き合い方や土に触れる機会など、地に根差した活動をする中で、いいものも、悪いと思うものも自分の感覚を大切にして、人と違うことにも自信が持てる子になってほしいと考えています。あとは、箱根の温泉だったり、演劇など都内の一流のものだったり、子育てをしていても、日帰りでいろいろな文化に触れられる環境はとてもありがたいです。(妻)
バラ満開のフラワーガーデン

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#06 80周年を迎えて… ふるさと大使からメッセージ
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小和田 哲男〈大学名誉教授〉
 戦国大名北条氏によって城下町の礎が築かれた小田原は、その後、江戸時代にも小田原藩の城下町として発展してきました。小田原は全国屈指の歴史のまちです。その小田原が市制80周年を迎えるとのこと、まことにおめでとうございます。史跡保存に力をいれ、未来に繋ぐご努力を続けられていることに敬意を表し、これからも応援して参ります。

合田 雅吏〈俳優〉
 市制施行80周年にあたり、心からお祝いを申し上げます。
 北条早雲からはじまる小田原の壮大な歴史においては短いように思えますが、小田原市のために市民の皆さんが激動の時代を駆け抜けてきたかけがえのない80年です。その郷土を愛する心とパワーは、これからどのような未来も切り開いていけることと思います。

小宮 孝泰〈俳優〉
 戦前からの喜劇人であった私の師匠の杉平助は、戦中の混乱期に遊郭の女性と小田原まで駆け落ちをしたという。恋がそこで終わっただけに印象深かったらしい。ある場所が個人の記憶に刻印される。一方、建物やまち並みは変化しながらも大勢の人に愛されて形として残る。恋の町なのか、城の町なのか、未来へつながるのは小田原のどんな心象風景だろう。

白井 貴子〈ミュージシャン〉
 小田原市制施行80周年おめでとうございます!
 小田原は京都や鎌倉と並んで、大昔から戦国時代、近代から現在に至るまで幾重にも壮大な歴史物語がありいつも興味津々。
 中でも音楽家の私にとっては、かつて北原白秋さんが世界に誇る名曲を生み出した地であり、私自身、短大時代に「めだかの学校」を作曲された中田喜直先生の授業を受けていたこともあり、その中田先生も北原白秋さんをこよなく尊敬し、小田原にたどり着いていたことを知った日から小田原の大ファンになりました。今では「この道」は私のアカペラ十八番!(笑)
 そんな名曲を生み出させてくれる想像力を駆り立てる、日本の古き良き原風景溢れる小田原が、これからもますます大切に守られてゆくことを心よりお祈りしています。

杉本 博司〈現代美術作家〉
 小田原文化財団 江之浦測候所を開館して3年になりました。つくづく思うのですが、この片浦地区は東京大阪間の大動脈の中にあって、唯一豊かな自然が残された土地です。私は日本のガラパゴスだと思っています。箱根外輪山が海へと落ちる急峻な斜面に蜜柑栽培以外できなかったからです。広重の見た風景を今でも見ることができる唯一の場所、それが小田原です。

林 英哲〈太鼓奏者〉
 祝80周年! 私が指導した北條太鼓も「ときめき小田原夢まつり」から30年、しっかりと地域に根付きました。
 にぎわう街と、海、山、川が至近距離という絶好の自然環境の小田原で、太鼓の音が明るい小田原の未来への希望の響きとなるよう、今後も応援していきます。

柳家 三三〈落語家(真打)〉
 人生80年時代、けれど小田原市に年齢は関係なし。街に、お住まいの皆さんに活気があればいつまでも「元気な働き盛り」です。
 末長く市民にとっても訪れる人にとっても魅力的な小田原でありますように。

夢枕 獏〈作家〉
 市制80周年おめでとうございます。私は小田原に生まれて、来年で70年になりますがこれほど住みやすい街というのはなかなか見つかりません。海、山、川という3つの自然がそろっていて、東京へのアクセスもよい。この東京への絶妙なる距離感と自然とのバランス。小田原に生まれ、住むことの至福を噛みしめています。

柳沢 慎吾〈俳優〉
 小田原市制80周年おめでとうございます。
 「ふるさと大使」として、皆さんと一緒に節目の年を迎えられた事を大変嬉しく思っております。
 時代の開発を取り込みながらも、変わらない風情を大切に、住みやすい小田原を皆さんと一緒に盛り上げていけたら嬉しいです。
 いつも変わらない皆さんの声援が自分のエネルギーの源です。
 生まれ育った小田原の街が今も大好きです。
これからもいい夢見ろよ!
また会える日まで、、、あばよ!

鎧塚 俊彦〈パティシエ〉
 小田原の地にご縁あり出店させて頂き地元の皆さんにとても可愛がって頂いています事、恐悦至極にございます。小田原と言えばまず思いうかべるのが北条家。私が店を構える一夜城は北条家を攻める為の城跡では無く、共に新しい時代を切り拓く為の場所だったと勝手に解釈しております。市制80周年誠におめでとうございます。

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#07 未来に残したい 小田原の「景色」ランキング!
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森・里・川・海。小田原には未来にずっと残したくなる素晴らしい景色があります。市制80周年の節目に、「未来にずっと残したい」小田原の景色をランキング!
多くの皆さんに、市ホームページとTwitterで投票をいただきました。自分の子どもにも、その子どもにも、ずっとずっと残していきたい……あなたはどの景色を選びましたか?

1位
海へと続くトンネル
・あの夏を感じられる今でも大好きな場所なので。(こーへい) 
・この道を通って、いつでも海に出られて、小田原は海が身近だということを未来の人たちにも感じてもらいたい。(サチ)
・このトンネルの往復でリフレッシュできる!体験してほしい。(ともぼこ)

2位
お堀に映る小田原城
・小田原といえば小田原城。何十年と変わらぬこの景色を、これからも残していきたいです。(みき)
・水面に映る小田原城、是正に幽玄の趣。(by胡座)

3位
小峯御鐘ノ台大堀切
・城下町小田原の歴史感じる自然な姿はぜひとも未来に残したい。(白飯大盛りで!)
・小田原の始まり(さくら)

4位
小田原漁港と漁船
・古くからの伝統を受け継ぐ小田原の漁業。その景色はいつまでも残したいです。(sasabom)

5位
曽我梅林と富士山
・小田原にお嫁に来て30年。いつも家からも通学路からも通勤路からも富士山を見ながら元気づけられてました。(マロン)

6位
西海子小路と桜

7位
国府津の山から眺める二色の海

8位
田園風景と夕焼け

ランキングのすべては市ホームページ 【WEBID】 P30373 をご覧ください。

365日小田原の魅力発信
小田原市公式Instagramアカウント@odawalabでは、毎日小田原の景色や魅力を発信しています。

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#08 10年先も100年先もずっと笑顔でいられるように
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SDGsは2030年までに達成すべき17の目標に向かうための世界共通の道しるべ。昨年、国の「SDGs未来都市」に選定されている小田原市では、続々と民主体のSDGs活動が生まれてきています。身近なところからSDGsの「自分ごと化」を進め、持続可能な社会に向けて、一歩を踏み出してみましょう。
【問】企画政策課 電話 0465-33-1239  【WEBID】 P27508

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SDGsを体感 おだちん
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おだちんって??
スマートフォンなどで「まちのコイン」というアプリを使って、SDGsにつながる取り組みに
参加すると「おだちん(小田原のポイント単位)」を「もらったり」「つかったり」できます。
「人と人」「地域と人」「地域を良くしたい想い」がつながることを目指しています。
supported by まちのコイン

おだちんを体験!
1 アプリ「まちのコイン」をダウンロード!   Androidの人  iPhoneの人

2 SDGsに関するイベントへ参加or行動

3 おだちんゲット!!

4 おだちんを使う
こんなことに使えます
家の包丁研ぎます。
賞味期限の迫ったパンあげます。
オリジナルカクテルつくります。

「スポット」こんなことしています
フードロスイベント(ノンブランド小田原×洞)
今年8月、フードロスになりそうなブルーベリーを使ったアイスティーとカップケーキを市内飲食店「彩酒亭 洞」の協力のもと、販売するイベントを実施。参加した皆さんに、おだちんを配布しました。

スポットの声 ノンブランド小田原
 初めは慣れないおだちんを使ったイベントに不安を感じていましたが、おだちんをきっかけに話が弾んだこともありました。もっと認知度が高まってみんなが有効に使えたらいいなと思います!
小田原の活性化と地域の問題解決を目指す「ノンブランド小田原」

彩酒亭洞 二見 洋一さん
 一次産業のフードロスに焦点を当てた「ノンブランド小田原」を支援することが、SDGsにつながると思い、今回の協力に至りました。フードロスや環境問題などについて、どう取り組めばいいのか分からない人にとって、おだちんは一歩を踏み出すきっかけの1つになると思います。

ビーチクリーンイベント(ケントスコーヒー×早瀬ひもの)
 袖ヶ浜付近のスポットがタッグを組み、11月7日に行った今年4回めのイベントでは、市内外から多くの皆さんが集まりました。スポットの協力により、清掃活動後はひものバーベキューも行われ、新たなつながりが生まれています。

参加者の声
「おだちんは、イベントに参加するとポイントをもらえるというところがいいですね。レベルアップとかもあって、ゲーム感覚でこういった社会的なイベントに参加するきっかけになります」「アプリを使う前は、少し手間がかかるかなと思ったのですが、簡単な操作で使えます」「海をきれいにするという身近なことが、SDGsという目標につながっていると実感できました」

スポット募集中!
市内で展開・活動する店舗・団体またはプロジェクトを、スポットとして募集しています。
希望される場合は、こちらから

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新しい動き地域でのSDGsに向けた取り組み
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竹垣海漬けプロジェクト(あきさわ園 Natural Farm Akisawa)
 昔は竹でモノサシや提灯など、さまざまなものが作られていましたが、今では使われなくなった竹が、みかんなどの畑を侵食するなど山を荒らしています。また、光を遮りイノシシなどの隠れ家になったり、枯れた竹の影響で土砂崩れの可能性が高くなったりします。この地域課題を解決するための一歩として、プロジェクトが始動。有志の皆さんが集まり、これまであまり手を入れられなかった竹林で伐採した竹を3?の長さに切り、小田原漁港に運び海に沈め塩漬けにしました。塩漬けにした竹は腐りにくく、長持ちするので街の竹垣として使用します。また、伐採した竹を使った商品の販売やワークショップも行いました。
斜面での抜竹作業

セトケン×ガールスカウト87 
SDGs企画(瀬戸建設株式会社)
建設現場での見学会のようす
 女性が安心して働くことができる環境整備を目指している瀬戸建設㈱。地元のガールスカウトと自分たちの未来や、住む地域の未来、小田原の未来をともに考えていくことを目的に、会社の取り組みや建設現場の見学会が行われました。
ガールスカウトの感想
 現場では、建材の多くがゴミになると知りびっくりしましたが、リサイクルを進めていると聞いて安心しました。この取り組みが今後も続き、持続可能な建物が増えればいいなと感じました。

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次世代が考えるSDGs
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FMおだわら(87.9MHz)で放送されている特別番組「Think MIRAI-おだわらSDGsユース・レイディオ-」(毎週金曜 22時00分~)では、理想の2030年を次世代の視点で考えていく番組を放送しています。すでに、目標に向かって歩き出している次世代の若者2人に、SDGsについてインタビューしました。

●ももかさん
市内在住の高校3年生。小田原の活性化と地域の問題解決を目指す学生団体「ノンブランド小田原」で、フードロス解消や歴史の継承などの取り組みに挑戦中。

●さとしさん 
小田原出身の大学4年生。SDGsが目指す「誰一人取り残さない」世界の実現のため、「協力者カミングアウト」を進める「EMPOWER Project」を立ち上げるなど、さまざな活動を展開している。

教科書から実践へ
- SDGsとの出会いを教えてください-
ももか  初めて知ったのは、中学1年の道徳の授業でした。当時は、グローバルな考え方があるというくらいで、あまり覚えていません。1年くらい前に、母から「小田原がSDGsに力を入れている」と聞いて、「あっ、そういえば昔授業で習ったな」って思い出してSDGsに関連した活動を始めました。
さとし  私は大学の授業で知りました。最初は、国際的なもので、自分から離れていることとして学ぶものだと思ってました。しかし、学びながら「誰一人取り残さない」というビジョンを持つということが、SDGsであると気づき始めたんです。そういった考え方を持ったら、教科書上で学ぶものから、実際に行動するものになっていました。自分でやりたいこと、できることがあるんじゃないかと。

身近なことから
- SDGsを知ることから行動に移すことは大事ですが、一歩を踏み出すことはなかなか難しいことだと思います。一歩を踏み出せたきっかけを教えてください-
ももか  きっかけは、市がSDGsに力を入れていると知って、自分の中で、視点がちょっと変わったことだと思います。例えば、エコ活動を高校の授業で学んでいるとき、「これSDGsに分類できる」って気づくようになりました。それからだんだんとSDGsを身近に感じられるようになっていきました。でも、そこまで特別に捉えず、関連する活動はしているけど、身近なことでやりたいことをやった結果がSDGsにつながっていると思っています。
さとし  何か社会的な活動をするということは、押しつけられて始めることではないと思います。何か活動を始めるには、身近なところから始めることが重要で、その時に必要なのは、ある種の課題感。そういった中で、SDGsがあることで、自分が行動を起こすことが間違いではないというか、国際的なムーブメントにつながるいいこととして実感できて、後ろ盾みたいになる。自分がこれをやるということは、「誰かのためになる」と実感できるものとなったことが、大きな一歩だと思います。

SDGsは情報のアンテナ
-同世代の人たちに、伝えたいことはありますか-
ももか  気にする意識を持ってもらえたらと思います。SDGsって、「世界共通の目印」みたいなもので、ふだんからやっていることが、「誰一人取り残さない」ための目標につながっている。それを改めて認識するものだと思う。でも、「誰一人取り残さない」って、本当に難しいです。例えば「飢餓をゼロに」ってあるけど、ふだん生活していたら、飢餓って気づかない。実は小田原にも苦しんでいる人はいるのに、意識しないと気づけないのかなと思います。SDGsを知って、ふだんの行動を意識する感覚が広がっていくことで、SDGsが身近になっていくんだと思います。
さとし  最初はSDGsと、その根幹にある「誰一人取り残さない」という考え方を知ることが大切だと思います。SDGsを知ることで、情報のアンテナができ、キャッチできる情報が増えていく。単に自分の興味があることや取り組んでいることをSDGsに結びつけるだけでなく、「この世界で誰が取り残されているか」ということに目を向け、考えたり、行動していくことがSDGsの本質だと感じています。自分と近いところで「取り残されている」対象を認識して、何ができるかを多くの人が考えられるようになれば、世界はきっと、もっとよくなると思います。

 「協力が必要な時は、お声を」という気持ちを可視化した「マゼンタ・スター」。
 さとしさんが共同代表を務める「EMPOWER Project」が考案し、世界からも注目されている。(empowerproject.jp)

エッセンシャルな存在に
おだわらSDGs実行委員会※会長 原正樹さん
 人類がこのまま「欲望の資本主義」のもとでアクセルを踏み続け、環境を汚し、勝者が総取りし、敗者には何もない……。こうした状態が続けば、人間社会はもう持たない。そのことに気づかせてくれるのがSDGsです。
 若い皆さんにはこれまでの枠組みを超え、共生社会という新しい時代の新しい価値を創造してほしい。歴史的大変革期の、ど真ん中に立っているのですから。
 世界を、地域を、そして時代をつなぐ「エッセンシャル」な(欠くことのできない)存在として、輝くことを願っています。
※2019年10月に設立されたSDGsの普及啓発活動を展開する民間主体の組織

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SDGsパートナー募集中!
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 持続可能なまちづくりと、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け、市とともに取り組むパー
トナーを募集しています。
【対象】 SDGsの理念に賛同し、関連する取り組みを行う企業・大学・法人・団体
【申込】 令和3年1月15日金曜日までに、登録申請書に必要事項を書いて、メールなどで企画政策課に提出。
※詳しくは、市ホームページをご覧ください。
おだわらSDGsパートナー制度  検 索

今までの取り組み
令和元年度は92の団体が登録。官民協働でSDGsの理念の普及、推進に取り組みました。
・次世代との関係づくりをテーマに、高校生によるパートナーの職場訪問・体験活動を実施
・普及啓発冊子や小田原地下街「ハルネ小田原」のハルネギャラリーで実施した、SDGsを紹介する企画展においてパートナーの取り組みを掲載

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#09 〈連載〉小田原市の「働く場」。 これが小田原と歩んだ「わが社」です
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市制80周年記念特別編
市内にある事業所の持つ魅力に、迫ります。

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株式会社ミクニ 小田原事業所
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設立 1944年
事業内容 自動車関連製品などの開発
所在地 久野2480
今回紹介してもらうのは、
株式会社ミクニ 取締役 常務執行役員 CTO(最高技術責任者)
小田原事業所長 橋本徹さんです。

わが社と小田原
当社は1923年に創立、1944年に小田原工場(現小田原事業所)を稼働、小田原市とともに成長してきました。現在、小田原事業所では環境に配慮した自動車関連製品の開発を進めています。100年に一度の変革期といわれる自動車産業で進むCASE(コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化)を見据えて、優れた人材とともに日々新しいテーマに取り組んでいます。
「私たちは地球的視野にたち、人と技術を活かし豊かな社会づくりに貢献します」を企業理念とし、すべての活動において企業の社会的責任を重視しています。多様な人材が活躍する環境づくりに努め、2018年には女性活躍推進法に基づく「えるぼし」に認定されました。地域社会とも積極的にかかわり、小田原事業所ではラグビースクールにグラウンドを開放しています。2019年にラグビーW杯が日本で開催されたときには、豪州代表チーム「ワラビーズ」のキャンプ誘致にも協力させていただきました。
テストコースを備えた、1967年の小田原事業所

市制80周年に寄せて
小田原市制80周年おめでとうございます。
3四半世紀以上をともに歩んできた小田原市は、当社の大事なパートナーであるとの思いから、ともに持続可能なまちづくりを目指す「おだわらSDGsパートナー」に登録しています。当社が企業理念に忠実に活動することで、小田原市の目指すSDGs未来都市の実現を支援できるものと考えています。今後も豊かな社会づくりに貢献してまいります。

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富士フイルム株式会社 神奈川事業場 小田原サイト
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設立 1938年
事業内容 記録メディア、ファインケミカル、ディスプレイ材料などの製造
所在地 扇町2-12-1

今回紹介してもらうのは、
富士フイルム株式会社 材料生産本部長
鈴木直明さんです。

わが社と小田原
当社は、映画用フイルム製造の国際化を目的として、1934年に神奈川県南足柄にて操業を開始し、事業の拡大を図るため、1938年に旧小田原紡績の跡地に小田原工場(現神奈川事業場小田原サイト)を設立しました。小田原駅に近く、交通至便で、工場用水も豊富な好適地でした。
以来、主力製品の原料に加えて、光学機器など精密機械や光学ガラス・レンズなど、次々に新たな製品を生み出してまいりました。小田原サイトは、ビッグデータ・IoT時代を支える大容量データテープをはじめ、液晶テレビに欠かすことのできないディスプレイ用フィルムなど、多様な製品を生み出す先進工場として今日に至っております。
1944年当時

市制80周年に寄せて
小田原市制の80周年を心からお祝い申し上げます。貴市誕生から80年、今日までの歩みを振り返るとき、多くの諸先輩方のご苦労に深甚なる敬意を表します。
当社は、企業としての成長を追い求めるだけではなく、社会課題の解決をその存在意義とし、変化を恐れず、先進・独自の技術でよりよい製品やサービスを提供し続けてまいりました。これからも小田原市とともに、高い技術と安全を基盤としたモノづくりを通じて、人々の生活の質のさらなる向上に貢献してまいります。

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#10 〈連載〉市民力
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ものづくりで地域と連携 
小田原城北工業高等学校デザイン科
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小田原市が市制80周年を迎えるにあたり、記念のロゴマークをデザインしたのが、小田原城北工業高等学校3年生の佐野彩菜さんです。同校のデザイン科では、実習を中心とした専門科目の授業があることや、コンテストへ参加することなどの特色があります。さらに、地域イベントのポスターを制作するなど、地域と連携したものづくりの取り組みを積極的に行っています。佐野さんと同じ3年生の石田さんとエモンボンさんも、地元のお祭りのうちわを制作するなど活躍しています。
3人はもともとデザインに興味があったことや、絵が好きだったことがきっかけで同校に入学。器具の使い方や配色のバランス、構成など、デザインについて基礎から学び、技術や知識を応用して自らの課題に取り組むなど、ステップアップしてきました。「中学生の頃は、バランスや構成についてはあまり気にせず、自己流でやっていた部分もありました。高校に入学して基礎から学び、多くの課題をこなすことで、より深く考えられるようになりました」と、振り返ります。現在は、卒業制作展の課題に向けて奮闘中です。
3年生の3人にとっては、学校での生活も残すところ数か月となりました。自身の将来については、「さらに技術を身につけて、キャラクターのデザインをしたり、オリジナルのゲームを作ったりしたい」「今まで学んできたことを生かし、デザインに携わる仕事に就きたい」と話し、それぞれの夢や目標に向かって日々研鑽しています。
小田原について尋ねると、「歴史的建造物を今後も大切にして残していけるといいですね。もっとアピールしてもいいのではと思います」「梅の紅色、海の青色、山の緑色など、文化や自然にさまざまな色があります。これからもその彩りが失われないような小田原であってほしいし、そうなるように取り組みたいですね」と、デザイン科の生徒らしく、思いを表現してくれました。
3人を含めたデザイン科の生徒は、市のごみ収集車のデザイン塗装にも携わっています。一人ひとりの活躍はもちろん、学んだことを生かして、さまざまな分野で小田原を彩り、盛り上げてくれる小田原城北工業高等学校に、これからも注目です。

作業に熱中する3人
まちなかを彩るロゴマークフラッグ
(左)石田ももさん、(中央)佐野彩菜さん、(右)エモンボン オサメデ ジュディさん

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#11 市制80周年記念被表彰者が決定
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【WEBID】 P30590  【問】総務課   電話 0465-33-1298
小田原市制80周年記念事業実行委員会で協議した結果、以下のとおり被表彰者を決定しました(敬称略・順不同)。
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特別功労
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加藤憲一
加藤仁司

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自治功労
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安野裕子
桝井達也
山口弘之
成本喜代子
田村泰俊
加藤仁美
藤田由紀子
黒栁昭平
窪田寛
市川勇
青木富雄
吉葉茂樹
木村秀昭
駿河寛
川口眞弘
小岩幸雄
新鹿勲
飯田和男
桑原義樹
大野速雄
加部裕彦
時田光章
前田輝男
栢沼行雄
石川信雄
特定非営利活動法人市民活動を支える会
柏木政弘

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消防功労
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遠藤和幸
栢沼光義
中村和久

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教育文化功労
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学校法人
聖公会聖十字学園
花園幼稚園
奥津裕
櫻木齊
一寸木肇
本多茂
穗坂明範
石塚靖夫
佐藤和久
廣井弘義
佐宗雅幸
武井良雄
戦時下の小田原地方を記録する会
西相美術協会
小田原華道協会
小田原三曲会
小田原吟剣詩舞道連盟
神奈川県西写真連盟
小田原俳句協会
小田原史談会
小田原書道連盟
おだわららっこの会
小田原報徳実践会
報徳福運社
小田原民俗芸能保存協会
「おはなしたんぽぽ」
読み聞かせグループ「ピーターパン」
小田原の図書館を考える会
鈴木秀雄
松本健一
三橋博
芦川晋也
石川和子
飯田博茂
吉田和枝
川久保孝行
神保泰夫
天野四郎
髙橋卓保
小林清美
瀬戸昭彦
柳下良巳
片山美代子
小泉幸子
大竹幸子
香川敬明
小田原ペタンク協会
小田原市インディアカ協会
小田原市ゲートボール協会

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社会福祉功労
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榮研三
石川邦雄
小田原市母子寡婦福祉会
杉山隆一
大場得道
加藤智子
天利静子
瀬戸昌子
髙瀨敏明
長谷川好雄
富田幸治
小澤治枝
泰田幸枝
市川初江
市川昭維子
窪田きみ
三宅恵鐘
寺島美枝子
齊藤義博
酒口松男
二見健一
安藤豊子

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保健衛生功労
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横田俊一郎
河野力
夏目芳夫
相田邦彦
加藤孝
常盤孝司
秋山道江
一般社団法人小田原医師会
一般社団法人小田原歯科医師会
公益社団法人小田原薬剤師会
西島摩瑳顕

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産業経済功労
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戸谷光成
鈴木悌介
佐藤文昭
露木英治
故 山﨑勇
石田武
小泉清隆
山口昌男
沼田照義
眞壁秀男
関雅夫
公益財団法人相模湾水産振興事業団
小田原さかな普及の会

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土木建設功労
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小田原市土木建設協同組合
小田原市管工事協同組合

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産業経済・消防功労
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久保田源太郎

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産業経済・自治・教育文化功労
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故 川島光太郎

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#12 12月4日グランドオープン ミナカ小田原
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「みらいの宿場町小田原づくり」をコンセプトに、オープンに向けて準備が進められてきた、小田原駅東口お城通り地区再開発事業の広域交流施設「ミナカ小田原」。
新しい「小田原の顔」が、ついにグランドオープンを迎えます。

愛称の由来
 「みなか」とは、「真ん中(中心)」という意味の古語で、万葉集に日本一の霊峰・富士山を示す意味としても使われています。この施設が、「未来の小田原で多くの人が出会い、行き交い、にぎわう中心(みなか)として愛されるように」と願いが込められています。
 万葉集から引用された「令和」という新しい時代の始まりに、小田原の新たな時代の幕開けを象徴する施設となるよう期待も込め、「ミナカ小田原」となりました。

ミナカのナカミ
宿場町の風情を再現した木造棟:「小田原新城下町」
にぎわいを演出する「金次郎広場」
タワー棟14階からの眺め
※開業時は、周辺道路の混雑が予想されます。ご来場の際には、電車・バスなどの公共交通機関をご利用ください。

木造棟「小田原新城下町」
4F/天成園 小田原駅 別館 旅籠
3F/店舗
2F/インフォメーションセンター
1F/城下町市場

3F/金次郎広場

タワー棟
14F/レストラン スカイダイニング
    展望足湯庭園
13F/天成園 小田原駅 別館 客室
12F/天成園 小田原駅 別館 客室
11F/天成園 小田原駅 別館 客室
10F/天成園 小田原駅 別館 客室
9F/ハローワーク・労働基準監督署
8F/医療フロア
7F/小田原箱根健診クリニック
6F/小田原駅東口図書館 
   おだぴよ子育て支援センター
5F/オフィスフロア
4F/天成園 小田原駅 別館フロント
   コンベンションホール
   てんしの森保育園
3F/西湘フードスタジアム
1・2F/観光バス乗降所
B1F/駐車場

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#13 〈連載〉世界が憧れるまち“小田原”
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小田原市長 守屋 輝彦
 今年、小田原市は市制80周年を迎えることから、今月の広報紙は市制80周年を記念した特集号となっております。読者の皆さんは、それぞれの記事に思いをはせたのではないでしょうか。
 この記念すべき年に、私は第23代小田原市長に就任いたしました。初代の小田原市長は益田孝氏のご子息、益田信世氏ですが、そこから数えて9人めの市長となります。市長室に向かう通路には歴代の市長の写真が飾られており、毎日そこを通るたびに歴史の重さを痛感するとともに、先輩方に少しでも追いつこうと身の引き締まる思いです。
 小田原市は、1940年(昭和15年)12月20日に、小田原町、足柄町、大窪村、早川村、酒匂村の一部が合併し、誕生しました。その後何度かの合併を繰り返し、1971年(昭和46年)に橘町と合併して現在の市域となりました。
 市制発足時の人口は5万4,699人で、その後人口増加が続き、1999年(平成11年)には、20万695人とピークを迎えました。以降は人口減少に転じ、今年の11月1日時点で18万8,923人となっています。しかし、コロナ禍の中で、働き方が見直され、新しい生活様式が定着するのに伴い、小田原の魅力が再認識され、この数か月は移住者が増え、転入超過が続いております。ピンチをチャンスに変え、移住促進に取り組みます。
 市制記念日当日、当初は盛大な記念式典を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、大規模な集会事業は取りやめましたが、教育文化や保健衛生など各分野でご活躍され、市勢発展に貢献された皆さんの表彰を映像で配信します。それぞれのかたのご功績に、心から感謝とお祝いを申し上げます。
 また、市制80周年記念のロゴマークを作成し、シティドレッシング事業として小田原駅を中心とするエリアに記念フラッグを飾るなど、少しでも盛り上げる工夫をいたします。このロゴマークは小田原城北工業高等学校3年の佐野彩菜さんのデザインによるものです。去る8月4日に佐野さんが市長室を訪ねてくださり、このロゴマークに込めた思いを伺いました。市制100周年の頃には佐野さんの世代が社会の中心となって活躍されているのではないでしょうか。その時に小田原が世界が憧れるまちとなっているよう、先人たちの思いを胸に市勢発展のために全力を尽くしてまります。
11月1日現在 小田原市の人口 188,923人 82,364世帯
(C)小田原市2020-12

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#14 あすの暮らしと出会う おだわらいふ「お知らせ」
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1月からの水道局庁舎内の窓口
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【ID】P02272 営業課 電話 0465-41-1202
給水課 電話 0465-41-1231
窓口/12月まで/1月から
営業課窓口/1階/2階
給水課給水装置係窓口●水道の用途・名義変更や廃止●給水装置工事の申請●給水装置工事台帳の閲覧など/2階/1階
※水道料金などの支払窓口(1階)、給水課維持係は変わりません。

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休館中の図書館の臨時窓口
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【ID】P30275 
中央図書館(かもめ) 電話 0465-49-7800
修繕工事による休館中は臨時窓口を設置し、予約本の貸し出しなどを行います。電話受付日時も同様です。
【期】12月15日火曜日~令和3年3月末頃 9時00分~17時00分
※月曜日、祝・休日の翌日は休み
※12月28日月曜日~1月4日月曜日は休み
【場】職員通用口
サービス内容
・予約本の貸し出し
※令和元年12月以前の雑誌と、閉架書庫の図書は、工事終了まで利用できません。
・予約視聴覚資料の貸し出し
・予約用紙での予約受け付け
・図書・視聴覚資料の返却
・図書館利用者カードの発行・再発行
※予約していない図書・視聴覚資料の貸し出しと、図書館内への立ち入りはできません。

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小田原市図書館を使った
調べる学習コンクール入選作品
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【ID】P28079 中央図書館(かもめ) 電話 0465-49-7800
小学生を対象に実施し、入選作品が決定しました(敬称略)。
●市長賞
「発見!私の家の近くの鳥達」
前田凜(矢作小4年)
●教育長賞
「くふうがいっぱい美術館」
志村知香(矢作小5年)
●図書館長賞
「箱根山の歴史-富士山より先輩-」
田中達己(富水小6年)
●奨励賞 瀬口瑛菜(三の丸小3年)
  諏訪部実紀(足柄小5年)
  赤松宥李(芦子小2年)

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マイナンバーカードの土・日曜日の受け取りを開始
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【ID】P30641 戸籍住民課 電話 0465-33-1384
申請をしたマイナンバーカードを、土・日曜日でも受け取れます。
【日】12月5日土曜日・13日日曜日・19日土曜日・27日日曜日、1月10日日曜日・16日土曜日・24日日曜日
9時00分~11時30分、13時00分~16時30分
【場】市役所2階戸籍住民課(出入口は1階守衛口のみ)
※個人番号(マイナンバー)カード交付通知書の送付を受けている人が対象
※利用者が多く当日受け取れない場合は、本人確認後、後日郵送でお届けします。

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ミナカ小田原3階に
図書のブックポストを設置
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【ID】P00959 
小田原駅東口図書館   電話 0465-20-5577
12月4日金曜日からミナカ小田原木造棟3階に、ブックポストを設置します。
市の図書館、図書施設で借りた本の返却にご利用ください。
利用可能時間
月~金曜日21時00分~翌日9時00分
土・日曜日、祝・休日18時00分~翌日9時00分
小田原駅東口図書館休館日は終日
年末年始の休館中は利用できません。
※小田原駅東口図書館の開館時間中は、タワー棟6階の小田原駅東口図書館で返却してください。

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令和3年度固定資産税・都市計画税の軽減措置
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【ID】P29569 資産税課 電話 0465-33-1371
新型コロナウイルス感染症緊急経済対策の一環として、一定の要件を満たした場合は、令和3年度の固定資産税・都市計画税のうち事業用家屋および償却資産分が軽減されます。
なお、軽減を受けるためには、手続きが必要です。詳しくは、市ホームページをご覧ください。
【申】2月1日月曜日までに、所定の申告書に必要書類を添えて提出
※申告書は、提出前に認定経営革新等支援機関等の確認を受けてください。
※居住用家屋(居宅)は適用対象外となりますが、家屋の一部を事業用として使用している人は、事前にご相談ください。
※軽減を受けようとする事業用家屋の固定資産税上の用途については、令和2年度の納税通知書をご確認ください。

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歳末火災特別警戒
12月26日土曜日~31日木曜日
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【ID】P30587 警防計画課 電話 0465-49-4435
歳末は寒さも厳しくなり、暖房器具の取り扱いが多くなります。慌ただしくなると火の始末に対する警戒心が薄れがちになり、火災発生のおそれが強まります。市消防本部・消防署・消防団では、万が一に備えて警戒警備体制を強化し、市民の防火意識を高めるための広報活動を実施します。
空気が乾燥するので、火の取り扱いには十分に注意してください。放火されない環境作りにも心掛け、火災のない明るい新年を迎えましょう。

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小田原市消防出初式
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【ID】P30589 警防計画課 電話 0465-49-4435
火災や災害のない明るい1年を願って、消防出初式を行います。
なお、新型コロナウイルス感染症予防のため、関係者以外は入場できません。
【日】1月11日祝日9時30分~11時10分
【場】城址公園二の丸広場、お堀端通り
【内】式典(表彰)、消防車両分列行進、まとい振り込み、はしご乗り、一斉放水
※荒天時は、市民会館で式典と演技の一部を行います。

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小田原市新病院建設
基本計画(素案)
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【ID】P30458 病院再整備課 電話 0465-34-3175
小田原市新病院建設基本計画(素案)を市立病院ホームページで公表しています。詳しくは、お問い合わせください。

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新型コロナウイルス感染症
にかかる保険料の減免
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(1)(2)保険課   電話 0465-33-1834
(3)高齢介護課 電話 0465-33-1840
新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少する見込みで、要件に該当する場合、保険料が減免になることがあります。
(1)国民健康保険 【ID】 P29578
(2)後期高齢者医療保険 【ID】P29896
【対】主たる生計維持者(昨年所得0円以下を除く)
(3)介護保険 【ID】P29641
【対】本人(昨年所得0円以下を除く)
要件(共通)
・収入減少の原因が新型コロナウイルス感染症である。
・昨年の収入と比べて、今年の収入(同じ収入区分)が3割以上減少する見込みである。
※詳しくは、お問い合わせください。

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発熱等診療予約センター
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電話 0570-048914
発熱などの症状のある人が、かかりつけ医を受診できない場合、その人に代わり診療可能な医療機関を予約します。
【時】9時00分~21時00分(無休)
※一部IP電話など上記番号へつながらない場合の受け付け 電話 045-285-1015
【対】発熱、せき、咽頭痛(のどの痛み)の症状があり、かかりつけ医で受診できない人
※これまでの相談窓口「帰国者・接触者相談センター」は終了します。
※「感染症専用ダイ


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