最終更新日:2014年11月04日
漆刷毛:ニカワで固めた毛髪を20センチほどの板で挟んだ作りになっている。鉛筆のように端から端まで毛髪が通っている本通しと、半分まで入っている半通しがある。塗るものの大きさや用途によって刷毛の大きさや毛先の形を使い分ける。
へら:檜などの板材をへらの形にカットし、塗師屋包丁という専用の小刀で使いやすい形に整える。へら先のしなりが重要で、木材よりも鯨のひげで作られたものがもっとも使いやすい。
塗りたての漆器を乾燥させる収納庫を風呂と呼ぶ。漆は湿度がないと乾かないので、風呂の中を霧吹きなどで最適な湿度に保つ。
修理を待つ碁盤。碁盤の目も、伝統的なものは刃を丸め黒漆を付け盤面に刃を当てて線を引く、太刀目盛りという手法が使われる。
根来塗は、漆器をろくろにかけて磨くと、朱漆の下から下地の黒が現れる。ろくろにかけるわずかなゆがみや、微妙な力加減でいろいろな表情ができる。
どこにもない、自分にしかできない塗りにこだわる。
「技人」
温暖な気候と豊かな資源、そして地理的な条件に恵まれたまち・小田原には、いにしえよりさまざまな「なりわい」が発達し、歴史と文化を彩り、人々の暮らしを豊かなものにしてきた「智恵」が今に伝えられています。本シリーズは、その姿と生きざまを多くの人に知っていただき、地域の豊かな文化を再構築するきっかけとなれば、との願いが込められています。
企画:地域資源発掘発信事業実行委員会
・小田原二世会
・小田原箱根商工会議所青年部
・小田原商店街連合会青年部
・(社)小田原青年会議所
・特定非営利活動法人 おだわらシネストピア
・特定非営利活動法人 小田原まちづくり応援団
・小田原市
編集:相模アーカイブス委員会
写真・文:林 久雄
発行:小田原市
問い合わせ:小田原市広報広聴課 事務局(0465-33-1261)
平成26年10月
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