水道の水はこうしてつくられる
小田原市の水道水を作る施設は、酒匂川の「表流水」を原水として水道水をつくっている高田浄水場のほかに、沢から湧き出る「湧水」を原水として水道水をつくっている根府川第一浄水場・根府川第二浄水場、深井戸の水を汲み上げる「深井戸水」を原水とする第一水源地、第二水源地、中曽根補助水源地、石橋水源地、米神水源地、根府川第三水源地があります。
表流水
小田原市の約8割の水道水を供給している高田浄水場は、飯泉取水ポンプ所から送られてきた表流水を原水として水道水を作っています。
高田浄水場の主な浄水施設を紹介します。

高田浄水場(着水井)
飯泉にある飯泉取水ポンプ所で取水した表流水が、一番最初にたどり着くのが着水井(ちゃくすいせい)です。
高田浄水場(フロック形成池)

高田浄水場(沈澱池)
沈澱池は、フロックを沈澱させるための池で、水(うわ水)とフロックに分けます。高田浄水場では、沈澱池は3池あり、1池あたり
長さ51m、幅24m、深さ4mあります。沈澱池のうわ水は、次に急速ろ過池に行きます。
高田浄水場(急速ろ過池)
急速ろ過池は、沈澱池で沈みきれなかった小さいフロックを砂と砂利の層を通して飲める水にするための池です。現在、急速ろ過池は9池あります。

高田浄水場(塩素混和池)
塩素混和池では、急速ろ過池でろ過されたろ過水に次亜塩素酸ナトリウムを加え、水道水として完成させるところです。ここから先は、製品としてできあがった水なので、地上には出さず雑菌やゴミが入らないようにします。
高田浄水場(浄水池)

根府川第一浄水場
根府川第一浄水場は、根府川第一水源地の水を膜ろ過設備により浄水処理しています。

根府川第一浄水場(膜ろ過設備)
膜ろ過設備は大型のフィルターに原水を通して水を浄水しています。

根府川第一浄水場(浄水池)
浄水池では、膜ろ過設備により浄水された水を貯水し消毒しています。浄水池には約100立方メートル貯水できます。
この浄水池の水は、根府川高区配水池、根府川低区配水池及び根府川地区の高台地区に配水されます。
根府川第二浄水場
根府川第二浄水場は、根府川第二水源地の水を膜ろ過設備により浄水処理しています。

根府川第二浄水場(膜ろ過設備)
膜ろ過設備は、大型のフィルターに原水を通して水を浄水しています。

第一水源地
第一水源地は小田原市の水道発祥地であり、昭和11年に完成しました。当初はこの水源地で取水した地下水と中曽根補助水源地から送られてきた地下水を、第一水源地において浄水処理を行い、小峰配水池に送水していました。平成18年3月からは、第一水源池で取水した地下水(深井戸1本)を第二水源地に送水しています。

第二水源地
第二水源地は昭和26年に完成しました。当初はここで取水した地下水及び伏流水を、この水源地内で浄水処理をし、小峰配水池に送水していました。その後、平成18年3月に緊急時の給水拠点として生活用水の確保や、消火用水、復旧作業用水の確保を行う事を目的とした災害時貯水槽兼用調整池ができました。現在では、第一水源池、第二水源地(深井戸2本)及び中曽根補助水源地からそれぞれ送られてきた地下水を、第二水源地で浄水処理を行い、災害時貯水槽兼用調整池に貯水し、小峰配水池へ送水しています。
平成30年度から令和2年度の3ヵ年をかけて、高性能の排水ポンプへの交換、排水路の改良、空調機屋外機の屋上設置、止水扉の設置、監視カメラの設置など計画的に浸水対策工事を行いました。

中曽根補助水源地
第一水源地の補助水源地として昭和37年に完成しました。当初はここで取水した地下水を、第一水源地に送水していました。平成18年3月からは、ここで取水した地下水(深井戸1本)を第二水源地に送水しています。

石橋水源地
石橋水源地は、平成2年に完成しました。この水源地で取水した地下水(深井戸水)は石橋配水池へ送水しています。

米神水源地
米神水源地は、平成2年に完成しました。この水源地で取水した地下水(深井戸水)は米神配水池へ送水しています。

根府川第三水源地
根府川第三水源地は、この水源地で取水した地下水(深井戸水)を江之浦配水池へ送水しています。
この情報に関するお問い合わせ先
上下水道局:浄水管理課(小田原市高田401)
電話番号:0465-41-1242