うーみぃと行く!小田原おさかなツアー

Vol.1 ~今回発見したのは…「アジ」~ (広報おだわら 令和5年6月号)

今回は、知っていると地魚通(つう)になれる豆知識をご紹介!
小田原の地魚の代表「アジ」。皆さんがよくお店で見かける「マアジ」を含め、どんな種類があるのか見てみましょう!

小田原には岩礁に住む「根付きアジ」も水揚げされますが、回遊しているアジが多く、春から初夏に脂が乗り美味しくなります。
マルアジ(アオアジ)の画像
ゼイゴ(トゲ)に直線部分とヒレが離れていたらマルアジ(アオアジ)。名前の通り身が丸く、秋から冬に脂が乗ります。今の時期は酢みそなどでさっぱり食べると絶品。
ムロアジの画像
黄緑色が強く、シャープな形が特徴です。秋から初冬に獲れるものは小田原では「アカゼ」と呼ばれ、甘い脂がたっぷりと乗り刺身が絶品。
メアジの画像
マアジよりも目が大きく、体表が銀色に光るのが特徴で秋から冬が旬。やや水分が多く、ソテーなどで熱を通すと身が締まり、パリッとした皮目がおいしい。

アジの酢みそ和え
マアジやマルアジを三枚におろし、小骨を取り、皮を剥がして薄く切る。辛子酢みそと白ごまでさっぱりおいしい!

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Vol.2 ~今回発見したのは…「サザエ」~ (広報おだわら 令和5年8月号)

小田原の夏の代表的な魚介といえばサザエ!
バーベキューなどでつぼ焼きにしたり、サザエご飯にしたり、夏を彩ってくれるおいしい貝です 。
今回はサザエにまつわる意外な⁉話を紹介します!

夜な夜な25m⁉

サザエはかなり動き回ることを知っていますか?
夜行性で餌の海藻を探して海底を動き回るため、素潜りの他に、漁師の仕掛けた「刺し網」に絡まって伊勢エビなどと一緒に漁獲されます。ある研究では、なんと一晩に平均約25mも移動していたそうです。ちなみに、岩に接する体の一部を左右に動かし、ほふく前進のように進みます。
 

小田原のサザエが柔らかい!理由とは⁉

魚屋さんに小田原のサザエの特徴を聞くと「身が柔らかい」と口をそろえます。
サザエは鮮度が命。水槽で活かしておくと身がやせて硬くなってしまいますが、小田原では獲れたその日に食べられます。天然の水槽が目の前にある小田原ならではの理由なんですね!
サザエのバター醤油つぼ蒸し
サザエは下処理してから調理すると、苦みが抑えられ、子どもでも美味しく食べられます!バター醤油が癖になります!

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Vol.3 ~今回発見したのは…「カマス」~ (広報おだわら 令和5年10月号)

小田原名物「かます棒」でお馴染みのカマスは秋に旬を迎えます。今回は、市民なら知っておきたい、小田原で漁獲される2種類のカマスの違いについて紹介します。

2種類のカマスの違いとは?

小田原で漁獲される主なカマスは「ヤマトカマス」「アカカマス」の2種類です。
ヤマトカマスは「ミズカマス」とも呼ばれ、水分が多いので揚げ物にすると、ふわっとしておいしいと定評があります。
一方のアカカマスは脂が乗り、塩焼きや皮目を炙った刺身などで人気のある魚です。

当日限定!ヤマトカマスの刺身

ヤマトカマスは、鮮度落ちが早いというイメージがありますが、朝獲れの刺身は絶品です!
漁港が近い小田原だからこそ味わえる、みずみずしくて旨味の強い、おいしいヤマトカマスの刺身をぜひ味わってみてください!

カマスの刺身食べ比べセット
ヤマトカマスの酢締めと炙り刺を食べ比べ!さばけない場合は、魚屋さん、スーパーでさばいてもらいましょう!

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Vol.4 ~今回発見したのは…「ヒラメ」~ (広報おだわら 令和5年12月号)

小田原の冬の代表魚と言えば、高級魚の「ヒラメ」。今回は、小田原で獲れるヒラメの特徴や持続的に提供し続けるための取り組みを紹介します。

高品質な小田原のヒラメ

ヒラメの画像1
小田原は「刺し網漁」でヒラメが漁獲される関東有数の産地です。
生きたままの状態で丁寧に漁獲され、さらにいけすの中で休ませ、漁獲後のストレスから回復した高品質な状態で取引されています。
魚屋やスーパーで「さく」で買うことができますので、ぜひおいしい小田原のヒラメをご堪能ください。

高品質なヒラメを提供し続けるために

ヒラメの稚魚の画像
県では、漁の解禁は12月から5月まで、35cm以下のヒラメは再放流するなど厳しく管理しています。
また、漁業者自身がヒラメの稚魚を放流するなど持続可能な漁業のための取り組みを行っています。
ヒラメの天ぷら
すしや刺し身などで食べることが多いヒラメを、あえて天ぷらに。
短時間で揚げる(170°Cで2分程度)と、口溶けが最高!

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エンガワの画像
ヒレの周りは「エンガワ」という部位で、おすしで食べるとおいしいよ!(by ウ~ミィ)

Vol.5 ~今回発見したのは…「イシダイ」~ (広報おだわら 令和6年2月号)

「磯の王者」とも呼ばれる、釣り人からの憧れの魚「イシダイ」は、小田原の冬を代表する魚の一つです。
今回は、小田原のイシダイの特徴や生態についてご紹介します。

「磯の王者」の大量漁獲⁉

イシダイの画像1
小田原の定置網は、岸近くで水深が急に深くなる場所に設置されており、冬に深場に移動するイシダイを大量に漁獲することができます。
最も味が良い冬から初春にかけて、大量漁獲できる地域は、全国的にも類を見ません。
ぜひ、旬のイシダイをご堪能ください。

縞(しま)模様の秘密

イシダイの稚魚の画像
イシダイは約1㎝を超えると、黒い縞模様が現れ、そのうちの一本は目を隠します。狙われやすい目を隠すことで、肉食魚から食べられる危険を回避しています。
このイシダイの縞は、縦縞か横縞か分かりますか?魚の世界では、頭を上にした時の模様で判断しますので、イシダイは横縞です。
イシダイの鯛めしとレモン塩刺身
カマなどのアラを塩焼きにして炊き込んだ風味豊かな鯛めしと、レモンピールがアクセントのさわやかな塩刺身。
ひと手間かけた二品は、絶品です。

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Vol.6 ~今回発見したのは…「アンコウ」~ (広報おだわら 令和6年4月号)

小田原では春にアンコウの漁獲量がピークを迎えますが、春になると鍋需要が落ち着き、値下がりすることから、この時期は非常にお得!今回は春のアンコウの魅力を紹介します!

品質がピカイチ!「小田原あんこう」

アンコウの画像
「小田原あんこう」は、刺し網漁で生きたまま漁獲されるため、鮮度の高さが特徴です。また、品質保持のために「活〆(いけじめ)」にされるものが多く、丁寧に扱われています。

鍋だけじゃない!アンコウの魅力

小田原あんこうカレーの画像
アンコウは肝が注目されがちですが、身や骨からとても良いだしが出ます。だしの効いたカレーは漁師の家庭料理で「小田原あんこうカレー」のルーツになりました。他にも、うまみがジュワっと出るから揚げも定番の美味しさ!アンコウはハサミで大雑把にさばいても、無駄が出ない魚。この春自宅でアンコウデビューしてみては。
アンコウカレー
アンコウの身はホロホロと口の中でほどけ、ヒレや皮、骨の間の身はプルプルと弾力があり、さまざまな食感と味わいを楽しめます!

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Vol.7 ~今回発見したのは…「ブリ」~ (広報おだわら 令和6年5月号)

ブリの画像
寒い時期に脂が乗り始めるブリ。小田原では春を中心に多く漁獲されます。
小田原のブリ漁の歴史と、脂と旨味のバランスの良いブリの魅力をご紹介します。

日本一のブリのまち

昔のブリ漁の画像
昭和29年、相模湾では約59万尾のブリが水揚げされ、小田原は日本一のブリのまちといわれていました。漁師はブリの網を引く際に「木遣り唄(きやりうた)」を歌い力を込めたといわれています。その後、昭和55年頃から漁獲量が激減しましたが、ここ数年はまた徐々に増え始め、4月上旬には4500本ものブリが水揚げされました。

バリエーション豊かなブリ料理

ブリといえば、照り焼き、ブリ大根、ブリしゃぶなど、定番料理がたくさんあり、多くの人に愛されています。5月頃のブリは、脂の乗りのピークは過ぎる反面、旨味が強くなり、竜田揚げなどにすると旨味を感じることができ、お薦めです。


ブリの竜田揚げ
「小田原みなとまつり」での市漁業協同組合の名物メニュー!ご飯にもビールにも合う、子どもも大人も大好きな一品です。

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Vol.8 ~今回発見したのは…「イセエビ」~ (広報おだわら 令和6年7月号)

イセエビ
8月に漁が解禁される小田原の夏の代表的な水産物、イセエビ。
イセエビがなぜ貴重なのか、その秘密に迫ります。

全て天然物!貴重なイセエビ

イセエビ幼生
 イセエビは、ふ化してから約1年間、プランクトンのように海中を漂って生活します。その後、脱皮を繰り返し、3㎝程に成長し、藻場(海藻が繁茂する磯場)にすみ着きます。その後、約3年かけて食べられる大きさに成長します。
 このように、成長するまでの期間が長く、養殖が困難とされることから、日本で流通しているイセエビは全て天然物です。

今、イセエビ漁が危機に⁉

 小田原では、片浦のような磯場や御幸の浜などに人工的に作られた岩場で漁獲されます。ところが、イセエビが幼少期を過ごす藻場(海藻が繁茂する磯場)が、海洋環境の変化から平成30年頃には消失し、近年、漁獲量が減少しています。藻場は他の水産物にとっても重要なため、関係者による藻場の保全・再生活動が行われています。

イセエビのすみかにもなる藻場再生の活動動画はこちら
 

イセエビのしゃぶしゃぶと雑炊
イセエビのしゃぶしゃぶと雑炊
しゃぶしゃぶにすることで甘みが増します、頭やアラは、焼いてからだしを取り雑炊に。祝いの席におすすめです。

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Vol.9 ~今回発見したのは…「マサバ」~ (広報おだわら 令和6年9月号)

サバ
サバは、小田原で秋に多く水揚げされる、漁師が選んだ秋の代表魚の一つです。
今回は、小田原のサバの特徴やおいしいサバに出会うための秘訣を紹介します。

鮮度が命のサバ

マサバ・ゴマサバ
サバは鮮度が落ちやすい魚であり、素早く、大ざっぱに数えられたことが「さばを読む」という言葉の語源になったと言われています。
小田原は港から定置網が見えるほど漁場が近く、サバの鮮度を保つために「神経締め」されることもあり、鮮度の良さが特徴です。

おいしいサバ選びはプロにお任せ!

日本で売られているサバの中には、外国産も多く含まれています。脂が乗った外国産のサバもおいしいですが、適度に脂が乗り、抜群の鮮度で食べる小田原のサバは格別です。日本のサバは主に2種類あり、一般的に夏は「ゴマサバ」、秋は「マサバ」がおいしいとされますが、個体差も大きいため、目利きのプロの魚屋さんに選んでもらうのが最適です。

しめさば
しめさば
浅漬けのしめさばは、新鮮なうちに加工できる小田原ならでは。寄生虫のアニサキスが心配な場合は、一度冷凍することをお勧めします。

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Vol.10 ~今回発見したのは…「ムロアジ」~ (広報おだわら 令和6年11月号)

ムロアジ
ムロアジは小田原では「アカゼ」と呼ばれ、近年急激に漁獲量が増えている魚の一つで、小田原の新たな秋の風物詩です。
脂が乗り、口の中でとろけるムロアジの魅力をお伝えします!

漁獲量急増中!味は魚類トップクラス!

ムロアジの主な漁場は東シナ海でしたが、近年は秋を迎えると小田原でも多く水揚げされるようになりました。ある魚料理図鑑では「魚類中でもっともうまい」との表記も。朝獲れでも、夕方には身が緩み始めるくらい鮮度落ちが早く、刺し身で食べられるのは、漁港が近い小田原市民の特権です。

今獲れている魚を満遍なく食べよう

全国的にはサンマやイカの漁獲量が減っている一方、小田原ではムロアジなど、あまりなじみのない魚の漁獲量が増えています。これまで人気だった魚だけではなく、これまで食べたことのないおいしい魚もいますので、今獲れている魚を満遍なく食べてみてください。

ムロアジの刺身
ムロアジの刺身
ムロアジを刺し身で食べられるのは、朝獲れが基本の小田原ならでは。とろける脂と強い旨味をお楽しみください。

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Vol.11 ~今回発見したのは…「アカヤガラ」~ (広報おだわら 令和7年1月号)

アカヤガラ
アカヤガラは、頭部分が全体の3分の1ほどで、口がストローのように長く、ユニークな姿をしています。
近年、小田原で冬になるとたくさん取れる、アカヤガラの生態と魅力を紹介します。

ユニークな口の秘密とは?

小田原で水揚げされるヤガラのほとんどがアカヤガラです。ストロー状の長い口で、水ごと吸い込むように捕食する珍しい魚です。江戸時代には、口の部分を乾燥させ、漢方薬として用いられていたという記録もあります。

料理はとても簡単!絶品ヤガラ料理

大きいものは高値で取引されますが、小さいものは近年漁獲量が増えていることもあり、手頃な値段で手に入ります。また、うろこがほとんど気にならないため、さっと洗い、ぶつ切りにするだけで鍋料理に使うことができるのが魅力です。上品なうまみがあり、刺し身や干物もおいしいですが、寒い時期には鍋やお吸い物がお薦めです。

アカヤガラのちり鍋
アカヤガラのちり鍋
昆布とアカヤガラのだしが上品な味わい。締まった身は骨からの身離れが良く、ポン酢で食べるととてもおいしいです!

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Vol.12 ~今回発見したのは…「ブダイ」~ (広報おだわら 令和7年3月号)

ブダイ
海藻を食べるとして藻場再生の取り組みの記事で紹介したブダイ。コミカルな見た目からは想像できない、上品な味と不思議な身質を持つブダイの魅力を紹介します。

メスがオスになる!?なんでも食べる良い子の見本

 ブダイは、甲殻類や海藻などを食べる雑食の魚です。ザラザラな歯で、大きな海藻も噛みちぎります。夜更かしせず、明るくなると餌を探して泳ぎ回り、好き嫌いなく何でも食べる「良い子の見本」のような生活をしています。また、メスは成長するとオスになる不思議な生態を持っています。

上品な味と変化する身質が楽しい!

 ブダイは、見た目からは想像できない、癖のない上品な味ですが、熱の入れ方で食感が変わる面白い身質です。刺身や焼き魚で食べると、強い歯ごたえが楽しめ、揚げ物や鍋にすると、口の中で身がホロッと崩れます。魚特有の臭みもないので、子どもでも食べやすいのが特徴です。

ブダイのタルフィッシュサンド
ブダイのタルフィッシュサンド
 片栗粉と油を塗って焼いたブダイに、梅干しのタルタルがとても合う!ブダイの食感が良い満足感の高いサンドです。

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地域の重要資源である「小田原の魚」の価値をもっと「知って」、「買って」 、「食べて」 もらうために、小田原の魚・水産にまつわる情報を日々発信しています。

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この情報に関するお問い合わせ先

経済部:水産海浜課 水産振興係

電話番号:0465-22-9227

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