公開講座「映画は娯楽の王様だった」【開催しました】
キャンパスおだわら行政講座「昭和という時代」第2回
開催日/令和7年11月20日(木)
講師/東海映画館文化研究会 澤田佳佑氏・小田原シネマ館長 鈴木伸幸氏
場所/小田原市立中央図書館(かもめ図書館)視聴覚ホール
講師/東海映画館文化研究会 澤田佳佑氏・小田原シネマ館長 鈴木伸幸氏
場所/小田原市立中央図書館(かもめ図書館)視聴覚ホール
この講座は、令和7年10月30日から12月11日まで開催のキャンパスおだわら行政講座「昭和という時代」のうちの第2回を、多くの方に気軽に参加していただこうと公開講座として実施したものです。
講師に、東海映画館文化研究会の澤田佳佑さんと、小田原シネマ館長の鈴木伸幸さんをお迎えし、昭和から平成、令和に映画館という場がどのように変化してきたのか、それぞれのお立場からお話を伺いました。
講師に、東海映画館文化研究会の澤田佳佑さんと、小田原シネマ館長の鈴木伸幸さんをお迎えし、昭和から平成、令和に映画館という場がどのように変化してきたのか、それぞれのお立場からお話を伺いました。
今回の講師 東海映画館文化研究会の澤田さんは、インターネット上で「消えた映画館の記憶」というデータベースサイトを運営し、戦後の日本に存在した約10,000館の映画館にかかる調査を発表しています。講座では、映画産業の移り変わりなどを解説しながら、小田原にあった映画館についてレクチャーしていただきました。
後半は、澤田さんと小田原シネマ館長 鈴木さんの対談です。2024年3月に開館したミニシアター「小田原シネマ館」。鈴木さんからは「中心市街地に映画館を復活させたい」と熱い想いを抱いた人がいたことを語っていただき、胸に迫るものがありました。世代を超えて「映画館という場を残したい」という二人のトークから、過去から現在、そして未来へと視界が広がっていくようでした。
講座冒頭では、中央図書館が保存している16ミリフィルムを鑑賞しました。かつて映画館で、本編上映前にニュース映画が上映されていた、その雰囲気を味わっていただこうという試みでしたが、昭和30年代~40年代の小田原の姿には懐かしさも満載でした。
受講生からは、「知らない情報がありおもしろかった」「講座を通して自分の人生を振り返ることができた」などのご感想をいただきました。会場からもご発言があり、当時の記憶を新たにされた方も多かったのではないでしょうか。
昭和中期は映画の黄金時代と言われ、小田原にも数多くの映画館がありましたが、時代の流れの中で次々と閉館していきました。
映画視聴の場は、ホームビデオの普及で家庭へ、そして配信で個人へと変化してきましたが、同時期に、大画面で、大勢の人たちが同じ映画を観ることで、時代を共有している実感も生まれると思います。
身近な文化の拠点の一つである映画館を通して、昭和から平成、令和への時代の変遷について考えるきっかけとなったら幸いです。(社会教育指導員 古矢 記)
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:生涯学習課 生涯学習係
電話番号:0465-33-1721