北原白秋ゆかりの「童謡のまち小田原」
白秋と小田原
北原白秋は小田原市に大変ゆかりの深い文学者です。
白秋が、上京するまでの19年間暮らした故郷柳川(福岡県)に次いで長く居住し、初めて自宅を持った土地が小田原です。
小田原に転居したのは大正7年3月で33歳の時でした。
白秋はその後、大正15年5月まで8年2ヶ月にわたり居住し、多くの作品を小田原時代に創作しました。
例をあげますと、「雨」、「赤い鳥小鳥」、「あわて床屋」、「ちんちん千鳥」、「揺籃のうた」、「砂山」、「からたちの花」、「かやの木山の」、「ペチカ」、「待ちぼうけ」、「この道」などです。
小田原の生活は快適で、白秋は終生小田原で暮らすことを考えていたといわれます。
しかし、関東大震災で住居が半壊し、やむなく東京へ移りました。