がんばっている''下水道''~快適なくらしを支えるために

9月10日は下水道の日

下水道の日のポスター

職員に聞く!下水道のアレコレ

9月10日は「下水道の日」です。
9月10日と定められましたのは、下水道の大きな役割の一つである「雨水の排除」を念頭に、台風シーズンである210日を過ぎた220日(立春から数えて)が適当であるとされたことによるものです。

下水道が整備された区域では、私たちが使った水は、下水道へと流れていきます。
さて、その水はどうなっていくのでしょうか?また、現在下水道が抱えている問題とは?
今回は「下水道の日」にちなんで、下水道のアレコレについて小田原市下水道部門の職員に聞いてみました。
 

小田原市下水道部門の職員に聞いてみました

質問1:使った水やトイレで流した水はどこに行くの?

回答1:使用した水は、各家庭等の排水設備により、敷地内にある公共ますに集まります。そこから下水道管を経て、下水処理場へ送られています。基本的に下水処理場までは、水が低いところに流れる性質をつかって、自然に流れていきます。

私たちがお風呂やトイレ、炊事、洗たくなどで使った水(汚水)は、下水道管を通って、(酒匂川の両岸にある)下水処理場に流れます。下水処理場では最初沈殿池で大きなゴミを除去し、そのあとエアレーションタンク、最終沈殿池内で微生物の力を借りてきれいにしたあと、塩素混和池で消毒し、川に戻します。
その水は海で蒸発して雲を作り、雨になることで再び水道水や井戸水として私たちが使う水となって戻ってきます。
下水道は汚れた水をきれいにする私たちの生活になくてはならない施設です。
豆知識その1
小田原市内に整備されている下水道管は約600kmあります。これは、東海道・山陽新幹線の小田原駅から相生駅(兵庫県)までを上回る距離に相当します。
各家庭や事業場の汚水は、(下水道管を通じて)酒匂川の左岸・右岸にある下水処理場で、きれいな水に処理された後、酒匂川に放流されます。
小田原市にあるこの2つの処理場は、神奈川県が管理し、小田原市だけでなく酒匂川流域の市町の汚水も処理しています。
汚水が川に戻るまでの図

質問2:下水道を安心・安全に保つうえで困っていることはありますか?

回答2:古くなった下水道管が増えていく老朽化問題があります。

小田原市では、昭和34年に管渠の整備を進めており、標準耐用年数である50年を経過した管渠が増えていきます。
整備を始めた頃は、陶管という陶器でできた管種を使用していました。しかしながら陶管は比較的割れやすいので、設置してから時間が進むにつれて破損等の不具合が発生するリスクがどんどん高まっていきます。
また、耐震基準が改正される前の平成9年度以前に整備された管渠は耐震性が弱く、大きな地震が来た時の被害も心配です。
下水道管が破損すると、地下に空洞ができて道路陥没や、マンホールから汚水が溢れ出したりして、日常生活や社会活動に影響を及ぼす恐れがありますが、長い時間と多額の費用をかけて整備されてきた管渠を、一度に作り直すことはできません。
そこで、小田原市では、古い管渠や大きな道路の下にある管渠、避難所の下流にある管渠など、重要な管渠から順番を決めて、対策工事を進めています。
豆知識その2
小田原市は老朽化した下水道管内に新しい素材を貼り付け新しい管としてよみがえらせる更生工事を行っています。道路を掘らないため、工事に起因する騒音、振動、交通渋滞が周辺の住民生活への影響を最小限にでき、さらに要する費用を少なくしたり、工期が大幅に短縮できます。
下の図面は更生工事を施工している様子を表したものです。
更生工事
【更生工事の手順】
1.管渠内調査→2.管渠内洗浄→3.支障物除去→4.更生材挿入→5.更生材反転→6.更生材硬化形成→7.管渠内洗浄の手順で行われます。
※使用材料によって、若干手順の差異あります。
更生工事
更生工事施工前
更生工事を行う前の下水道管です。左横から公共ますにつながる取付管がとびだし、モルタルも付着しています。
更生工事施工後
更生工事施工後
更生工事を施工した下水道管です。

下水道使用料が下水道を支えています!

下水道施設の整備・維持には多額の費用を要しますが、下水道使用料がこれら費用に充てられていることによって、下水道を持続かつ安定的に維持し続けることができています。

新しいデザインマンホールの取組

北条早雲のデザインマンホール
 
令和2年4月1日からデザインマンホール蓋設置事業を始めました。
従来の鋳鉄製のマンホール蓋に比べ、写真やイラストなど自由な表現によるデザインが可能となっています。
事前に実施したモデル事業では、北条五代観光推進協議会で生まれた可愛らしくて勇ましいキャラクターの中から、小田原にゆかりの深い北条早雲と風魔小太郎をモチーフにしたデザインの蓋を小田原駅から小田原城に向かうルート上に設置しました。

デザインマンホールの設置場所についてはこちら

この情報に関するお問い合わせ先

上下水道局:経営総務課(小田原市高田401)

電話番号:0465-41-1202

この情報についてのご意見・ご感想をお聞かせください!

このページの情報は分かりやすかったですか?

※システム上、いただいたご意見・ご感想に対する回答はできません。
回答が必要な内容に関しましては、お問い合わせ先の担当課まで直接お願いいたします。
※住所・電話番号等の個人情報については記入しないようお願いいたします。
※文字化けの原因となる、丸付き数字などの機種依存文字や半角カタカナは記入しないようお願いいたします。

ページトップ