核医学検査
核医学検査とは人体にアイソトープを含んだ薬(標識薬剤)を投与し、そこから出る放射線をガンマカメラ装置で捉えることにより、体内情報を得る検査です。
この検査では、形態画像では得られない臓器の機能や代謝をみることができます。ここで得られた情報は、治療方針の決定、治療効果の判定や予後の推定に利用されます。
この検査で使用されるアイソトープを含んだ薬のことを放射性医薬品(以下医薬品)といいます。この医薬品による副作用はごくまれで、副作用発生率は100,000件あたり2.1件(放射性医薬品副作用事例調査報告第33報・平成22年度調査)と報告されています。
検査の多くは、この医薬品を体内に投与しながら、もしくは投与後に時間をおいてから撮影する方法がとられます。注射以外は患者様にかかる身体的負担が比較的少ない検査です。
撮影時間は検査内容によりますが、20~30分程度です。
当院で使用しているガンマカメラ装置(同型機)
SIEMENS社製 e-CAM
全身の骨シンチ像
心臓の輪切り像(上図)や心臓の動きなどを示した画像(右図)
脳血流の分布をみる3軸断面像
検査を受けられる患者様へ
予約時、検査に関する説明を放射線科受付において行っております。その際、検査日時ならびに注意事項を記した予約票をお渡ししていますのでお受け取り下さい。
◆ お願い
核医学検査で使用するお薬は非常に有効期限が短いため出来る限り、当日のキャンセルや予約変更のないようにご協力をお願い致します。