整形外科

整形外科

 整形外科は骨や関節、筋肉といった。四肢・体感の運動をつかさどる臓器(運動器)の病気・けがを扱う診療科です。腰痛、肩こり、膝や股関節といった関節痛は有訴率(症状を持っている人の割合)が最も高い症状です。整形外科ではこのような症状を持つ疾患の手術や薬物療法、理学療法で加療を行います。
 高齢化が進むと共に、腰椎圧迫骨折や大腿骨近位部骨折など高齢者の日常生活動作や予後に影響を与える整形外科疾患が大変多くなっており、常勤医師8名の体制で整形外科・外傷センターとして、オンコール体制をとり救命救急科とともに24時間、整形外科的診療が必要な場合にも対応しています。また、変形性関節症や脊柱管狭窄症、高齢化に伴って増加している運動器不安定症など慢性疾患も重要であり、様々の治療法を行っています。
 まずは、保存療法として自己リハビリテーションである学会のすすめるLOCOMO体操等を啓蒙しています。
 また、人口関節分野では将来ロボットの導入も考えていますが、術前計画が重要であり、専用ソフトを導入して正確な手術を心がけています。
 日々進歩している医療の中で、整形外科も新しい薬や手術法(ナビゲーションなど)が出ています。特に手術では、適応とタイミングが重要で、低侵襲で、早期に日常生活に復帰できるような方法を選択しています。
 また近年、健康増進に対する関心の高まりやライフスタイルの変化からスポーツ人口は増加してきています。このような状況において、スポーツに伴う疾患の治療を専門とするスポーツ整形外科の担う役割は大きくなってくると予想されます。スポーツ整形外科ではスポーツ活動に伴うすべての外傷(けが)や障害(こしょう)を扱います。これらの疾患は、通常の整形外科疾患とは診断方法や治療方法(後述するPRP療法)が異なることも多く、適切な医療を提供するには専門知識を持ったスタッフや特殊な設備を要します。当院にはスポーツ整形外科診療の知識や経験のある医師・リハビリテーションスタッフ、CT・MRIなどの画像診断機器、関節鏡視下手術の設備などをすべて持ち合わせており、トータルにスポーツ整形外科疾患を診療可能な環境が整っています。

認定施設

日本整形外科学会 整形外科専門医研修施設

主な対象疾患

四肢骨折、脱臼 大腿骨近位部骨折、上腕骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、関節内骨折、脊椎圧迫骨折など
関節疾患 変形性膝関節症、変形性股関節症、変形性足関節症、特発性大腿骨頭壊死など
脊椎・脊髄疾患 頚椎症性脊髄症、腰部脊椎管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、圧迫骨折、化膿性脊椎炎、脊椎腫瘍など
スポーツ整形・鏡視下手術 前十字靭帯損傷、半月板損傷、腿板断裂、野球肘、離断性骨軟骨炎など
小児整形外科 先天性股関節脱臼、内反足、環軸関節回旋位固定など
その他 関節リウマチなど

スタッフ紹介

役職名
氏名
資格等 専門領域
院長補佐・科部長
野寄 浩司
日本整形外科学会専門医・指導医、日本整形外科学会脊椎脊髄病医、日本人工関節学会認定医、日本リウマチ学会認定医・専門医・指導医、リウマチ財団登録医、日本体育協会スポーツドクター、日本整形外科学会運動器リハビリテーション医、臨床研修指導医、医学博士 関節外科(股関節、膝関節、足)、小児整形外科、関節リウマチ
担当部長
平田 康英
日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会スポーツ医、日本整形外科学会運動器リハビリテーション医、医学博士 関節外科、スポーツ整形外科、関節鏡
医長
國谷 嵩
日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会専門医・指導医、臨床研修指導医 脊椎、外傷、整形外科一般
医長
大歳 晃生
日本整形外科学会専門医、Immediate Care In Sports(ICIS) Level2、関東学院大学ラグビー部チームドクター(2015-2018)、神奈川大学サッカー部チームドクター(2019-2021)、FC町田ゼルビア(J2)チームドクター(2019-現在) スポーツ整形外科、関節鏡、エコー
医長
佐々木 崇博
日本整形外科外科学会専門医、医学博士 関節外科、スポーツ整形外科、関節鏡
医師
轟木 絢貴
日本整形外科学会専門医 脊椎、整形一般、外傷
医師
久富 健介
  整形一般、外傷
医師
岡 隼輔
  整形一般、外傷

診療実績

年度 2019 2020 2021
総手術件数 906 688 725
脊椎・脊髄 125 93 107
肩関節・上腕・鎖骨 91 72 54
肘関節・前腕 44 51 46
手関節・手指 101 90 87
骨盤・股関節・大腿 286 191 241
膝・下腿 143 104 126
足関節・足・足趾 116 87 64

診療内容

関節疾患

 膝や股関節の末期変形性関節症に対する人工関節置換術は、低侵襲手技にて年平均80例以上行っており、杖歩行可能となって退院するまで1~4週(平均3週)ほどに短縮されています。股関節は前方アプローチを用い股関節周囲筋をほぼ損傷しない人工関節を行っています。
 人工関節、人工骨頭は術前のテンプレートを確実に行い、緩みや破損がなく、関節を設置できるよう正確に行って、早期社会復帰ができるよう確実な手術を目指しています。

脊椎疾患

 腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術や固定術も年平均70例となり、その他各種慢性疾患に対する精査、治療が可能です。圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術(BKP)も施設認定をうけております。硬膜外電極挿入術による難治性神経痛疾患の加療も行っております。

スポーツ・関節鏡外来

 前十字靭帯損傷の鏡視下再建術、膝半月板鏡視下縫合術、肩腱板損傷鏡視下修復術、その他スポーツ活動に伴うけがや障害、スポーツをされていない方でも各関節(肩、肘、膝、足など)の関節鏡視下手術は積極的に行っています。

骨粗鬆症

 骨折予防の観点から、また種々の骨代謝改善の薬剤の出現により、骨粗鬆症の検査、治療にも力を入れていきます。大腿骨近位部骨折に対しての治療で近隣の病院や施設と地域連携を進めています。また、骨粗鬆症のリエゾンサービスを看護師、薬剤師、栄養士などと行っております。

小田原市立病院

〒250-8558 神奈川県小田原市久野46番地 電話:0465‐34‐3175ファックス:0465‐34‐3179

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