放射線診断科・放射線治療科

X線CT検査

 X線CT検査とはComputed Tomographyの略で、寝台に寝ていただいたまま筒状の装置の中に入り体の断層画像(輪切り)を撮る検査のことです。断層画像が得られることにより診断に大変役立つ検査です。     
 当院で使用している装置はGE社製 Light Speed VCT という検出器が64列のMDCT装置です。横断面(水平面)の画像だけでなく、任意の断面画像も得ることが出来ます。MDCTは頭から足までわずか十数秒で撮影することが可能です。血管の走行の撮影や動き血管の走行の撮影や動きの速い心臓などの撮影にも優れています。
 新たにGE社製Revolition CT という検出器が256列のMDCTを導入したことで、従来と比較して更なる低被ばく、かつ高精細な画像を描出することが可能となりました。またDual  Energy 撮影機能も搭載されており、腎機能が悪い方への造影剤の低減や、体内の物質密度画像の描出なども可能となりました。
 
GE社製 64列 Light Speed VCT

GE社製 64列 Light Speed VCT

GE社製 256列 Revolition CT

GE社製 256列 Revolition CT

 
大動脈3D像

大動脈3D像

腹部水平断像

腹部水平断像

 Revolution CTでは、シングルエナジーCTでは得られなかった画像・情報の取得が可能となります。形態評価がメインであったCT画像診断から、コントラストの増強や、性状評価により形態・CT値では評価し難い病変での診断能向上・診断確信度の向上に貢献します。またGSI Xtreamでは高い分解能を維持しながら金属アーチファクトを効果的に低減可能なため、金属インプラント周辺の診断に有効です。同時並行高速画像処理技術により、診断に必要な画像は検査終了後に自動的にPACSに送信可能です。これらの技術によりシングルエナジーCTと同様のワークフローでデュアルエナジー検査を日常臨床に使用することが可能です。
(GE社 ホームページ 引用)
心臓・冠動脈3D像

心臓・冠動脈3D像

 

 

脳血管3D像

脳血管3D像

肘関節3D像

肘関節3D像

造影剤を使用する検査を受けられる患者様へ

◆ 造影CT検査で使用するヨード造影剤は、X線を用いた各種検査で広く使用されています。静脈内に注射することにより、診断や治療に有用な情報を得ることが出来ます。

 ヨード造影剤は比較的安全な薬剤と考えられていますが、過敏症のために副作用が出現する可能性があります。次の方は検査前にお申し出下さい

・過去に造影剤を使用した検査を受けられ、その際に気分が悪くなった方

・糖尿病と診断されたことがあり糖尿病薬を服用中の方

・妊娠されている、または可能性のある方

・喘息と診断されたことのある方

 

◆ 造影CT検査をお受けになる前に

 お食事は検査を受けられる2時間前より摂らないで下さい。お水やお茶などの水分はお飲み頂いて結構です。

造影CT検査を受けられた患者様へ

・ 造影剤は尿として排泄されます。排泄を促進させるため普段より多めの水分をおとり下さい。

・ 特に普段の生活に制限はありません。普段より多めの水分を摂って下さい。

・ 検査終了後、数時間から数日後に頭痛、吐き気、かゆみ、蕁麻疹などの症状が現れることがまれにあります。帰宅後、蕁麻疹等の副作用と思われる症状が現れた場合は、受診科へご連絡下さい。夜間も救急外来で対応いたします。


小田原市立病院

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