心エコー検査について
エコーとは、超音波のことです。つまり、心エコー検査とは、心臓の超音波検査のことです。
経胸壁心エコー検査
心エコー検査とは、体表面(胸部)から超音波をあて、そこからの反射をひろい画像として表したものです。超音波とは、「人が聞くことを目的としない音」のことです。この超音波を用いて検査をしているため、人体に害はなく、誰でも何度でも繰り返し検査が出来ます。
検査は、上半身裸になっていただき、左側臥位でベッドに寝て検査します。胸部(心臓付近)にゼリーを塗って、超音波を出すプローブ(小さい機械)をあてると画像がでます。機械が当たる時に少し痛いかもしれませんが、それ以外の痛み等はありません。
検査時間は30〜40分ほどかかります。お手洗い等、先に済ませていただくようお願いします。
心臓の検査ですので、食事制限はありません。
心臓の形態・性状(大きさなど)や動き(心臓の収縮など)等の観察に加えて、心臓内の血流の状態、心臓の弁の異常・逆流や狭窄の有無など、非常に多くの情報が得られる検査です。
経食道心エコー検査
経食道心エコー検査は、基本的には上記の経胸壁心エコー検査と同じしくみとなっています。大きく違うのは、どこから超音波を当てていくかという点です。経 胸壁は、胸壁からですが、経食道は食道を介して超音波を当てていきます。つまり、超音波を出すプローブを飲み込んでいただき、食道の中を通して心臓に超音 波を当てていきます。
経胸壁心エコー検査では、肺や骨が障害となって見えにくい場合がありますが、この経食道心エコー検査では、食道内から検査することで、障害なく心臓の情報を知ることが出来ます。
基本的には、入院での検査となります。