市長の日記

市長の日記

2025年10月23日(木)

ものづくり未来会議 ほか

 22日は終日、冷たい雨となりました。きっと富士山は初冠雪となったことでしょう。

 足下の悪い中、午前中に3件のご来訪がありました。
 まず、小田原市倫理法人会の岡みゆき会長らが、就任のご挨拶に。同会では初の女性会長であり、同会に新しい風を吹き込まれるものと期待しております。
小田原市倫理法人会の岡会長ほか皆さんと小田原市倫理法人会の岡会長ほか皆さんと
 湘南ベルマーレフットサルクラブの佐藤社長からは、現在同クラブで意欲的に進めておられる「ゼブラ企業創出・育成のためのエコシステム構築モデル」について、ご説明と連携のご依頼を頂きました。「ゼブラ企業」とは、「自社のためのみではなく、長期的に地域や産業などのマルチステークホルダーのことを考えながら事業を行う会社」と定義されます。同クラブは、フットサルというスポーツを主たる活動としながらも、40以上の様々な事業を展開し、社会課題の解決と、それに貢献する企業や団体とのネットワークを形成しつつ、さらなるゼブラ企業の育成にもコミットされようとしています。市としてもしっかり連携し、お互いの目指す方向を共有し成果を生み出していきたいと思います。
 「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会」代表の幕内会長からは、直近の研究成果のご報告と、今後小田原市が進めていくべき、酒匂川の管理体制や富士山噴火に備えた防災対策についてのご提言を頂きました。いずれも、流域市町の皆さんと共に、国や県としっかり調整しながら進めていく必要があり、引き続きの会としての支援や提言活動をお願いしました。

 午後、「持続可能な地域社会」をテーマとした講演・市長との公開対談の第7回目が行われました。今回のテーマは「小田原ものづくり未来会議」とし、講師には全国各地でものづくりのサポート活動を続けておられる永田宙郷(おきさと)氏をお招きしました。
 永田氏は、「作り手」「使い手」「伝え手」を繋ぐ場として「ててて協働組合」を有志と共に立ち上げ、各地のものづくりの皆さんが出展する「ててて商談会」などを開催し、ものづくりに携わる人たちを様々な観点から支援することを通じて、大量生産大量消費か、高級志向ブランド化か、といった二極化しがちなマーケットの中に、中量生産・手仕事を大切にし、地域経済の復活、循環型経済、固有文化の尊重、人間性の向上などを大切にしたものづくりの再興を目指しておられます。
​​​​​​​ 今年2月に小田原の地場産業振興協議会の皆さんと、東京・青山で開かれていた「ててて商談会」をお訪ねし、出展されている皆さんのクオリティの高さ(商品化の着眼、素材の活かし方、技術、機能や効能、価値の伝え方、コミュニケーションスキルなど)に驚くと共に、そうした皆さんをつなぎ、相互研鑽によってものづくりそのものを高めようとしている永田さんの存在に感銘を受け、今回の企画をお願いしたものです。会場には地元でものづくりに携わる皆さんが多数来場され、中身の濃い意見交換となりました。小田原のものづくりの進化に繋げていきたいと思います。
小田原ものづくり未来会議にて、永田氏と対談小田原ものづくり未来会議にて、永田氏と対談

2025/10/23 12:02 | 未分類

 

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