コウノトリが教えてくれたもの
26日の朝から発熱。夕刻には診察を受け、コロナやインフルではないと確認が出来たものの、大事を取って26日以降の公務はキャンセルもしくは副市長代理とさせて頂き、関係者にはご迷惑をおかけしました。おそらく、年始からの賀詞交歓続きで、胃腸がかなりくたびれていたのが原因ではないかと感じており、例年この時期に同様のことが起きます。こうした時は食を断ち、胃腸の回復を待つことが大切。二日間は半断食、昨日の夕食は城山の畑で冬の寒さを耐えている大根・ニンジン・コカブなどを主菜としたスイトンを作り、陰陽でいうところの「陽」を取り込みました。今朝はほぼ復調しており、公務に戻ります。
25日、三の丸ホールにて「今、なぜ、有機農業が必要とされているのか~コウノトリが教えてくれたもの~」と題した講演会が開かれ、私も途中まででしたが聴講させて頂きました。一時は絶滅したコウノトリが再び舞う日を夢見て、長い年月をかけコウノトリが棲息できる農村環境を作り上げてきた、兵庫県の豊岡市を中心とした但馬地区の取り組みについて、実際に営農指導などを中心で担ってこられたNPO法人兵庫農漁村社会研究所理事の西村いつきさんから、貴重なデータ類も含め詳しくお話を伺うことが出来ました。
羽を広げれば2m近い大きな体をもつコウノトリには、1日に500gものエサが必要。それには、生物相豊かな田んぼの存在が不可欠であり、化学肥料や農薬によって生きものが激減した田んぼを、たくさんのいのちが息づいている田んぼに戻していくしかない。兵庫県では、歴代知事の慧眼と指揮の下、県職員、そして地元JAが全面的に協働し、「コウノトリ育む農法」を確立、現在はかなりの面積にそれが展開され、コウノトリは日常的にも田んぼに姿を見せるまでに回復しています。私が昨年豊岡市を訪ねた際にも、帰りの電車の車窓から、田んぼを悠々と飛んでいるコウノトリを見ることが出来ました。
今回の講演会の主催は、2009年に小田原市が県内で唯一の「有機農業モデルタウン」の認定を受けて以降立ち上がった「小田原有機の里づくり協議会」であり、子どもたちに安全な食をと願う子育て中のお母さんたちにより結成された「みんなも地球も守ろう!食と農の会」が協力団体となっています。小田原には、生物多様性の象徴のような、野生の固定種メダカが今も棲息する水田があり、そうした環境を何とか守りたいとの強い願いも、この講演会には込められていました。
この日は、JAかながわ西湘の職員の皆さんも数多く参加しておられました。地域の農の存続に向け、市もJA幹部の皆さんとの意見交換の頻度を上げているところであり、兵庫の事例にも学びながら、小田原を含む足柄平野でもそうした動きを進めていきたいものです。
有機農業講演会冒頭にて、ご挨拶
