山形・栃木訪問
6日に山形県置賜(おきたま)地方、7日栃木県大田原市と矢板市を訪ねました。いずれも、遠隔地との相互補完的な連携にまつわる現地視察・意見交換が目的です。
山形県南部の置賜地方では、まずJAやまがた置賜の米穀部・高橋部長さん、米穀課・登坂課長補佐さんと意見交換。一大穀倉地帯である置賜地方の農業の現状をうかがうと共に、コメにまつわる今後の関係性構築の可能性について意見交換をさせて頂きました。
長井市では、かねてよりご縁のあるコメ農家の菅野芳秀さんを中心に、置賜地方で農業法人としてコメの生産に取り組む皆さんと懇談。南陽市の浅野さん、長井市の若林さん、高畠町の小林さん、白鷹町の船山さん、小国町の舟山さんと、いずれも高齢化と離農が進む地域の農を引き受け、数十haもの農地で農業を営む意欲的な生産者。地域の農の現状をつぶさに伺うと共に、かつて「東洋のアルカディア(桃源郷)」と呼ばれ置賜自給圏構想を掲げる同地域と、遅ればせながら地域自給圏を目指す小田原および神奈川県西部の間で、お互いの活動や営みを支え合うような交流ができないか、率直かつ有益な意見交換をさせて頂きました。(山形での写真は次の日記で紹介予定。)
7日は、矢板市にある山縣有朋記念館をお訪ねし、有朋の末裔である山縣有徳さんと再会。改めて、記念館内に展示されている様々な有朋の遺品や資料、記念館周辺の遺跡などを拝見すると共に、かつての農場の様子や、往時の話などを聞かせて頂きました。小田原には有朋が晩年を過ごした古稀庵があるご縁から、今後も交流を深めていくことを確認させて頂きました。
山縣有朋記念館にて、末裔の山縣有徳さんと
大田原市役所では、相馬憲一市長さんと再会。この6月、「田原」つながりで都市間連携を進めることについて愛知県田原市の山下政良市長さんからご提案を頂いたことを受け、田原市長・大田原市長・小田原市長で面談をして以来となります。まず大田原市と小田原市でどのように連携し絆を育てていけるか、職員の皆さんにも同席頂きフランクに意見交換をさせて頂きました。田原市には、来週愛知県東海市で開催予定の嚶鳴フォーラム開催に合わせ、お訪ねする予定です。
大田原市役所にて、相馬憲一市長さんと
大田原市の職員さんたちとミーティング
続いて、お隣の矢板市役所にて、森島武芳市長さんと再会。5月に都市間連携のご提案がつづられた美しい直筆のお手紙を頂いており、小田原市役所にもお立ち寄り頂きました。8月の家族旅行の際にアポなしでお訪ねして以来の再会です。矢板市とは、有朋のご縁をベースとして、何らかの都市間連携締結の可能性について、こちらもざっくばらんに意見交換ができました。
矢板市役所にて、森島武芳市長さんと
矢板市の職員さんたちとミーティング
二日間、栃木・福島・山形の農山村地域を巡りましたが、既に雪をかぶった飯豊山塊や朝日連峰を望み、よく手入れがされた田んぼがどこまでも続く、広大で豊かな大地に立つと、最終的に生き残るのはこうして農をしっかりと守っている地域だなあとの思いが湧いてきます。小田原を含む県西地域でも、貴重な山林や農地を大切に守り後世へと遺していかねばならないと、改めて強く感じた訪問となりました。
