小田原市の鉄道について(市内18駅の魅力を少しだけ、ご紹介します)

白糸橋
小田原市には、東海道線、東海道新幹線、御殿場線、小田急線、箱根登山線、大雄山線の6路線が乗り入れており、計18駅とともに市民に親しまれています。
それぞれの路線や駅は、独特の個性や趣があります。ぜひ実際に乗ってみて、あなただけの新たな魅力を発見してみてください!
※写真は、白糸川鉄橋(東海道線根府川駅付近)

■東海道線(JR東日本)

東海道線は、市域の海近くを東西にまたぐ路線です。
東京、横浜方面への通勤、おでかけ路線としてだけでなく、熱海、伊豆方面への観光路線としての性格を持っており、特急列車も多く走ります。
国府津駅~熱海駅間は、古くは人舎鉄道や軽便鉄道の時代もありましたが、昭和9年(1934年)に鉄道建設の難所である、丹那トンネルが開通したことで、東海道線として組み込まれました。

■東海道新幹線(JR東海)

東海道新幹線は、日本の三大都市圏である東京~名古屋~大阪を結ぶ大動脈として、昭和39年(1964年)に開業しました。
開業前の試験運転では、近代科学の粋を集めて製作された車両がこの沿線で見られ、特に鴨宮駅は、車両や設備の試験基地として一躍の脚光を浴び「新幹線発祥の地」として親しまれています。
本市に東海道新幹線の停車駅があることで、全国各地への移動手段として、利便性が飛躍的に向上しました。
また、東京まで約35分のアクセスの良さが、本市に移住される方々に対して、大きな魅力となっています。

■御殿場線(JR東海)

御殿場線は、国府津駅から、酒匂川東岸に沿って北上し、箱根外輪山を大きく迂回しながら静岡県の沼津駅まで向かう路線です。
明治22年(1889 年)に開業しましたが、天下の険である箱根山を貫く丹那トンネルが昭和9年(1934年)に開通するまでは、東海道線本線として複線化された時期もあり、日本の大動脈として機能しました。
現在は、地域住民の身近な足として、通勤通学を中心に利用されていますが、当時の面影を残す石積みやレンガ積みの橋台などが各所に残ります。

■小田急線(小田急電鉄)

小田急線は、「小田急」の名で親しまれています。
小田原駅と新宿駅を結ぶ代表路線として、箱根山、丹沢山などの観光地に接続するほか、学校や住宅地なども近接するため、利用者の目的は多岐にわたります。
また、酒匂川西岸部の小田原駅~栢山駅間は見通しがよく、富士山や箱根外輪山を背景にロマンスカーが走り抜ける様子は、テレビや雑誌などでも取り上げられることが多く、車窓からも、その美しい雄大な景色を眺めることができます。

■箱根登山線(箱根登山鉄道)

箱根登山線は、小田原駅から箱根観光の一大スポットである箱根湯本駅、さらに高地にある強羅駅までを国道1号線に沿って走ります。
山岳の急な勾配を上るための「スイッチバック」と呼ばれる、ジグザクに敷かれた線路は、とても有名です。
箱根湯本駅は、小田急線のロマンスカーの終着駅となっていることから、新宿方面からのアクセスが便利なため、年間を通して、国内外の多くの人に利用されています。また、毎年、梅雨の時期に運行される「あじさい電車」は、とても有名です。

■大雄山線(伊豆箱根鉄道)

大雄山線は、小田原市民、南足柄市民の生活の足として親しまれています。
終点大雄山駅は「道了さん」で親しまれる大雄山最乗寺の玄関口であり、元々、参詣者のための鉄道として、大正14年(1925年)に開設された経緯があります。
分かりやすい12分間隔のパターンダイヤで運行される3両編成の小さな電車が、のどかな風景と共に9.6km の短い線路を走り抜けます。
全線単線の路線のため、電車がすれ違うための駅がいくつかあります。(本市内では五百羅漢駅)

小田原駅

小田原駅東口外観
小田原駅東口外観
  
小田原駅東西自由連絡通路の大ちょうちん
小田原駅東西自由連絡通路の大ちょうちん
  

5つの鉄道路線が乗り入れる小田原市の中心駅であり、県西部の交通結節点です。大正9年(1920 年)に開業したこの駅は令和2年に開業100 周年を迎えました。
東海道線の改札口のコンコースにはシンボルとなっている小田原提灯のほか、ステンドグラスや片岡鶴太郎氏による陶板レリーフが来訪客を出迎えます。
東口には商業施設「ラスカ小田原(2005年開業)」「HaRuNe小田原(2014年開業)」「ミナカ小田原(2020年開業)」が隣接しており、駅を出ると屋敷風の店舗が連なる様子は、さながら城下町の雰囲気があります。
小田原駅の情報(鉄道会社HP)
JR東日本JR東海小田急電鉄箱根登山鉄道伊豆箱根鉄道

鴨宮駅

鴨宮駅外観
鴨宮駅外観
 
南口広場の記念碑
南口広場の記念碑
 
酒匂川の東側に位置し、駅の周辺は工場や高校、住宅地が立地しており、朝夕は登下校の生徒や仕事の行き帰りの人で賑わいます。
この地は、東海道新幹線の開業以前に車両の試験運行のために使われたモデル線の終点かつ、実験の中心地である鴨宮基地が存在し、開業に大きく貢献したことから「新幹線発祥の地」とも呼ばれ、今でも記念碑が残っています。(線路敷地内のため立ち入り禁止。走行中の車窓から見られます)
なお、駅南口広場には、0(ゼロ)系新幹線を模した記念碑と解説板が有志により設置されています。
鴨宮駅の情報(鉄道会社HP)

国府津駅

国府津駅外観

国府津駅外観

地名は、周辺に古代の相模国の「国府」が設置した外港(=津)が存在していたことに由来すると言われています。
東海道線と御殿場線の分岐駅であるこの駅は、かつて機関車の増結を行っていたことから、山際でありながら比較的広い駅敷地を持っており、今昔問わず東海道線の交通の要衝として機能しています。
山側の線路沿いを西に進むと、学問の神様、菅原道真公を祭る「菅原神社」があり、毎年受験生が祈願に訪れます。
国府津駅の情報(鉄道会社HP)

早川駅

早川駅外観

早川駅外観

木造駅舎であり、駅名は近くを流れる「早川」から名がつきました。付近には、「日本で駅から一番近い漁港」として有名な小田原漁港があり、海の玄関口として、釣り客でも賑わっています。
また、過去にサザエさんの作品で駅や漁港がリアルに描かれたことから、ファンに親しまれています。
令和元年(2019 年)には、現地の水産業と触れ合える施設「漁港の駅TOTOCO 小田原」が開業しており、今後、さらなる賑わいが見込まれています。
TOTOCO小田原へのリンク(市HP)
小田原漁港周辺ガイドブックへのリンク(市HP)
早川駅の情報(鉄道会社HP)

根府川駅

根府川駅外観
根府川駅外観
 
駅舎から見える海
駅舎から見える海
 
駅は相模湾に面しており、海が眺められる絶景スポットとしても人気で「関東の駅百選」としても選ばれています。また、木造駅舎ということもあり、撮影映えするスポットとしてプロアマ問わず、多くの人に撮影されています。
温かい海風と、太陽の光が多く差し込む南側の山間部では、みかん農園が多く存在し、近年話題の柑橘「湘南ゴールド」のふるさとでもあります。
根府川駅の情報(鉄道会社HP)

下曽我駅

下曽我駅外観

下曽我駅外観

木造駅舎が目を引くとともに、周辺の建物も含めて、レトロな街並みを形成しています。
また関東三大梅林として名高い「曽我梅林」の最寄り駅であり、梅の花が香る時期には、多くの観光客で賑わいます。
令和4年(2022年)に開業100周年を迎えます。

足柄駅

足柄駅外観

足柄駅外観

この駅には、小田原駅を発着する車両が一時留まるための留置線があり、昼夜問わず車両の出入りが行われているため、停車している普通車両や特急ロマンスカー等を見ることができます。
なお、静岡県にも同名の駅(御殿場線)が存在しますので、お間違えないようにご注意ください。
足柄駅の情報(鉄道会社HP)

蛍田駅

蛍田駅外観

蛍田駅外観

この駅は、かつてこの地にホタルが飛ぶ田園地帯があったことから名がつきました。都市化によって、その数は大きく減った時期もありましたが、地域の方々がホタルの復活に向けて熱心に活動されたこともあり、徐々にホタルが増え、梅雨の時期には再びホタルが見られるようになったそうです。
蛍田駅の情報(鉄道会社HP)

富水駅

富水駅外観
富水駅外観
 
昔ながらの井戸(駅舎横)
昔ながらの井戸(駅舎横)
 
この駅の名の由来は、付近を流れる酒匂川や狩川からの豊富な地下水により、「水に富んでいる」ということから付きました。
駅舎の横には、昔ながらの水を汲み上げるポンプ付きの井戸と「井戸ふね」と呼ばれる水槽が整備復元されています。
過去には、ドラマや音楽バンドのプロモーションビデオなどが撮影されています。
富水駅の情報(鉄道会社HP)

栢山駅

栢山駅外観

栢山駅外観

難読駅名の一つで、「かやま」と読みます。この地は、多くの小学校にある「二宮金次郎像」で有名な、二宮尊徳先生が出生した地であり、尊徳記念館に隣接して生家が復原されています。
小田原市尊徳記念館・二宮尊徳生家詳細ページへのリンク(市HP)
栢山駅の情報(鉄道会社HP)

箱根板橋駅

箱根板橋駅外観

箱根板橋駅外観

小田原駅から、一大観光地である箱根方面に向かう途中駅で、地域の住民がよく利用する駅です。
国道から一歩足を踏み入れると、付近には明治時代の著名人のレトロな雰囲気の別荘地が複数現存しており、この駅を基点にゆっくりとまち歩きを楽しめます。
駅舎は平成30年(2018 年)に建て替わり、落ち着いた雰囲気は、周囲の風景に溶け込んでいます。
「松永記念館」詳細ページへのリンク(市HP)
箱根板橋駅の情報(鉄道会社HP)

風祭駅

風祭駅外観

風祭駅外観

この駅では、かまぼこ工場やかまぼこ博物館、レストランなどが隣接しており、南口は、改札口からこれらの施設に直結しているのが特徴です。
箱根に向かう途中で寄り道できる立地でもあることから、1年を通して、多くの観光客で賑わいます。
風祭駅の情報(鉄道会社HP)

入生田駅

入生田駅外観

入生田駅外観

近くには神奈川県立生命の星・地球博物館が国道を挟んで立地しており、県内の自然科学の一大拠点として、多くの人が訪れます。
近接して、箱根登山鉄道の車両基地があり、ここから箱根湯本駅側は、箱根登山線の車両と小田急線の車両が相互に使用するため、レール幅が異なる関係から、2番線側の線路のみ三線軌条となっています。
入生田駅の情報(鉄道会社HP)
神奈川県立生命の星・地球博物館HPへのリンク

緑町駅

緑町駅外観
緑町駅外観
 
散水装置があるカーブを通過する車両
散水装置があるカーブを通過する車両
 
小田原駅から400m と比較的近くにあります。駅の大雄山方面側には急なカーブがあり、レールと車輪の摩擦音を小さくするために、散水装置が線路の外側に設置されているのが特徴で、鉄道が通過する直前に自動的に散水される様子は必見です。
緑町駅の情報(鉄道会社HP)

井細田駅

井細田駅外観

井細田駅外観

周囲には住宅地のほか、小学校が近接しており、生活感のある、のどかな駅です。
駅のすぐ東側には井細田八幡神社があり、地域の鎮守としてこの地に住む人々を⾧年守ってきました。夏にはお祭りも開かれ、今も地域の大切な場所となっています。
近年では、近くに大規模な物流事業所ができたことで、その最寄り駅として多くの従業員に利用されています。
井細田駅の情報(鉄道会社HP)

五百羅漢駅

五百羅漢駅外観

五百羅漢駅外観

駅名の五百羅漢とは、仏様に従った500 人の弟子を指し、近くにその像がある玉宝寺が存在することからこの名がつけられました。それをもじって、駅舎の英語表記には「500 RAKAN STATION」とユニークに書かれています。
すぐ近くに、小田急線と立体交差する場所があり、運が良いと両方の車両が1枚の写真に収められます。
五百羅漢駅の情報(鉄道会社HP)

穴部駅

穴部駅外観

穴部駅外観

細い路地の中に、ひっそりと佇むこの駅は、ホームのすぐ近くまで民家が迫ってきており、街に溶け込んだような雰囲気があります。
少し歩くと、狩川や田畑がある、のどかな風景があり、山側を歩くと、久野古墳群が見られます。
久野の古墳群へのリンク(市HP)
穴部駅の情報(鉄道会社HP)

飯田岡駅

飯田岡駅外観
飯田岡駅外観
 
飯田岡駅ホーム
飯田岡駅ホーム
 
コンクリートブロックが積み上がったようなデザインの駅舎は一見簡素な造りに見えますが、実はコンクリート造りに溝を付けてブロック風に見せており、その他にも設備や色使いなど、非常に洗練された駅舎です。
ホームも歴史を感じる味わい深い雰囲気を持ち、来訪してみる価値がある駅です。
飯田岡駅の情報(鉄道会社HP)

この情報に関するお問い合わせ先

都市部:まちづくり交通課 交通政策係

電話番号:0465-33-1405

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