天然記念物 ・早川のビランジュ
早川のビランジュ(国指定:大正13年12月9日)
- 所有:個人
- 所在:早川字飛乱地1374
- 樹名:バクチノキ(ばら科)別名:ビランジュ、ビラン、ハダカノキ
- 概説:
この木は、箱根ターンパイクの入口から約300m、石垣山南側凹地の約50mのがけの急斜面に生えている巨木です。この根元は、南側(高地面)が土に覆われているので、正確には測れませんが、北面(低地面)より1mほど高くなっています。南側の土ぎわを基準に測定した株元周囲は、およそ6mです。
ビランジュの樹皮は、灰褐色で、うろこ状になって自然にはがれ、そのあとの幹の肌は紅黄色となって独特な色彩になります。別名をハダカノキとかバクチノキと言われるのは、樹皮のはがれる様子から生まれたものです。
この木は、温暖帯南部の植物で、小田原から東北部にはほとんど見られず、植物分布上その東北限にある巨木であることから、学術上貴重なものとして、国指定の天然記念物となっております。また、この生育地の字名が飛乱地と名付けられていることからも由緒深い樹木であることを物語っております。文化年間、小田原藩主大久保忠真に逸話があり、その頃から珍しい木と認められていた名木です。
目通り幹囲
計測値:4.9m
株元周囲
計測値:約6.0m
樹高
計測値:約20.0m
枝張り状況
計測値:東西17m、南北14m
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:文化財課
電話番号:0465-33-1717