小田原Lエール認定企業 トップインタビュー

#1 とんかつ和豚(株式会社ワイアンドエム)

一歩踏み出すをおたがいさまで実現する とんかつわぶた 代表取締役 よしざわたえこさん

とんかつ和豚さんは、ミナカ小田原2階にある家族連れや、観光客に人気のお店です。スタッフが元気に明るく働く店内は、一人でも入りやすく、お昼時や土日には列ができていることもあります。
代表の吉澤妙子さんにお話をお伺いしました。

企業情報 

概要

  • 小田原市栄町1-1-15 ミナカ小田原 小田原新城下町2F
  • 飲食店
  • 従業員数12名(令和5年8月1日時点)

女性活躍の主な取組

  • 小田原Lエールシルバーステージ認定企業
  • 時間制限のある社員等がいることを前提に業務を設計しています
  • 社外の働く女性のネットワークなどについて、積極的に情報提供し、社員の参加を促進しています
 

interview

Episode1 専業主婦からとんかつ屋の社長へ

実は、ずっと専業主婦だったんですよ。夫が電機関係で会社を興した時、初めのころは夫の仕事を手伝っていたんです。おかげさまで、夫の仕事は順調にいき従業員も雇うことになったので、私は、もう仕事をしなくてよくなりまして・・・。夫は、仕事や仕事上のお付き合いなどがとっても忙しくて、家にいないんですよね。でも、それも応援していましたよ。構図としては、夫が外で働き、私は家庭で子育てをしていたということに、結果的になっていましたけど、それはそれで、楽しくやっていました。

きっかけといえば、今、うちでも使っている「和豚もち豚」というお肉があるんですけど、それを扱っている夫の知り合いがいて、仲間たちとワイワイやっていた時に、「いつか、このお肉でとんかつ屋をやりたいね~」「ほんと、やりたいね~」なんて話していたんですよ。夫は、その話を本気で準備していたんでしょうね。ある日、私に「(とんかつ屋を)やってくれ」と言ってきたんです。びっくりですよね。何しろ専業主婦ですから。私にできるの?って思いましたよ。でも、割とすぐに「やろう!」って思ったんです。飲食でのアルバイトの経験もないし、会社経営なんてもっとわからない。でも、私はお客さんの気持ちはすごくわかる、って思ったんです。それと、その時には子どもたちも、もう大きくなっていましたから「これは私の生きがいになるかも」って思ったんですよね。

 
にこやかに語る吉澤代表
 

Episode2 「働いている」と感じて、成長してほしい

今、パートさんは女性ばかりです。女性は、結婚や子育てでそれまでやっていた仕事などを、意思に反してあきらめなくちゃならない人が、まだまだいると思うんですよね。そんなブランクがある人や、働くことにちょっと不安を感じているけれどやってみたい、と思っている人を積極的に採用しています。ブランクがあると応募するのでさえ、本当に、ドキドキしてしまうんですよ。私も、経験のないところからこの仕事を始めましたし、そういう人たちの気持ちがとってもわかるんです。でも、丁寧に不安な気持ちに寄り添って、ひとつひとつ一緒に学んでいけば、誰でも何でもできると思うんですよ。だから、採用面接の時も、不安についてはよく話を聞いて、対応していくというこちらの姿勢も伝えています。それでも、働き始めた当初は、毎回おなかが痛くなりながら出勤してくる人もいるんですよ。そんな時は、お互い声を掛け合っています。少しずつ、その人の緊張が和らいでくるのを見ると、嬉しいし、そんなことが女性活躍なのかなって思います。でもね、男性だっていろいろあるはずじゃないですか。手術するとか、家族との旅行とか。そういった時も、うまく回るようにシフトを組んで、それぞれの希望する働き方が叶うように配慮しています。結局、おたがいさまなんですよ。女性に活躍してもらいたいって思いますけど、最終的には性別は関係ないですよね。一人ひとりの従業員を大切にしたいんです。

 
わぶた店舗入り口の写真
 

Episode3 小田原Lエール認定企業として

そんな風に自分のお店をやってきたんですけど、ある日、お客さんが小田原Lエールの認定企業の方で、その方からこの制度を教えてもらったんです。「なんか難しそう。うちでいいのかな。」と迷っていたところ、その方とお仲間の方が、制度について説明してくださって…「まずはやってみようよ」と背中を押してくださったんです。そこで、いつもの私ですよね。「じゃぁ、やってみようかな」とすぐに市役所に行き、詳しく説明してもらったんです。小田原Lエールに認定されている企業さんが、他の企業に影響を及ぼすってすごいですよね。私も、知り合いの社長さんに勧めています。認定されている以上、これからは、自信をもって「認定企業です」と言えるようでないといけないなと、ビシッとした気持ちになります。「うちは、小田原Lエール認定企業なんです」と自慢できるようにしていきたいです。

 
インタビューに応じる吉澤代表
 
 

パートさんにもお聞きしました

須田靖子さんの画像
須田 靖子 さん
とんかつ屋さんてなんかいいですよね。
ここへは転職で来ました。以前も飲食でパートをしていたんですけど、働く時間を少し伸ばしたいと思っていた時に、ここの求人を見つけて、時間とかぴったりだったので応募しました。転職といっても応募するときは、ほんとに、ドキドキしました。しかも、お客さんが少ない時間帯は、一人勤務もあると聞いて、不安でそのことを妙子さん(社長)に率直に話しました。あ、ここの店は、親しみを込めてみんな下の名前で呼ぶんです。

やりがい

妙子さんは、私の不安を本当によく聞いてくれて、サポート体制についてもよく説明して下さり、ご縁があった人を大切にしたいと言ってくださったんです。今も、仕事のちょっとしたことや、時にはプライベートのことも、妙子さんだけでなく、他のパートさんにも気軽に話せて、本当に安心できます。安心できる職場なので、お客さんの「おいしかったよ」「ありがとう」の言葉が、素直に私のやりがいにつながっています。この仕事は自分に合っていると思います。

メリハリ

居心地が良くて、安心して働ける職場だからこそ、仕事の時は一生懸命にやり、休みの日は切り替えて家のことをしたり、家族と過ごしたり、時には友達とランチに行ったりと、メリハリが付けられるんだと思います。できれば、ずっとここで働きたいと思っています。

 
 

この情報に関するお問い合わせ先

市民部:人権・男女共同参画課 人権・男女共同参画係

電話番号:0465-33-1725

この情報についてのご意見・ご感想をお聞かせください!

このページの情報は分かりやすかったですか?

※システム上、いただいたご意見・ご感想に対する回答はできません。
回答が必要な内容に関しましては、お問い合わせ先の担当課まで直接お願いいたします。
※住所・電話番号等の個人情報については記入しないようお願いいたします。
※文字化けの原因となる、丸付き数字などの機種依存文字や半角カタカナは記入しないようお願いいたします。

ページトップ