小田原Lエール認定企業トップインタビュー

♯2 株式会社アイズ

株式会社アイズ 代表取締役 石田ひろゆきさんの画像

株式会社アイズさんは、小田原城お堀端近くにある、地元企業に寄り添うIT企業です。現在従業員は35名、うち女性社員は全体の52%を占めており、この割合はIT業界の中では比較的珍しいことが特徴です。
代表の石田さんにお話をお伺いしました。

企業情報 

概要

  • 小田原市本町1丁目5-33大聖ビル2階
  • 情報通信業
  • 従業員数35名(令和5年8月1日時点)

女性活躍の主な取組

  • 小田原Lエールゴールドステージ認定企業
  • 各部署で男女公正な昇任基準になっているかを検証し、数値目標を定め、女性管理職を増加させていく
  • 技術職の女性社員を増加させるため、採用面では学生向けパンフレットを見直し、現場見学会などの施策を実施し、社員に対しては現在の職から技術職への転換希望を把握し、必要な研修を実施していく
 

Episode1 女性社員が多い理由

IT企業は男性が多いというイメージがあるかもしれないですね。実は、私もそう思っていました。大学や専門学校でITについて学んでいるのは男性が多いから「ITは男性が強い」というようなイメージがありましたので、男性を採用するというように考えていました。即戦力だと思っていたので。でもね、求人を出しても、ちっとも来ないんですよ。まだまだ、会社も知られていなくて。本当に応募がなかったので、困っていて…。そういった中で女性の応募者があり、いろいろ話を聞いてみると、やる気はあるし、未経験だけど、それなら自社で教えていくしかないなって思ったんです。そして、やってみたら、まじめに取り組むし、しっかり覚えてくれるし、別に、専門で学んでこなくても、男性でなくても全く問題がないな、と気づいたんです。その後は、性別や経歴にこだわらず採用を進めています。その結果、今は、女性が多くなっているということなんです。「結果的に」ということです。

 
石田代表の画像
 

Episode2 楽しく仕事をして成果を上げる

社員はいつも、みんなしゃべりながら楽しそうにやっています。こんな感じに甘やかしていいのかな、と思っちゃいますよね。もし、それで結果が出ていなければ、もう少ししめていかないと、と思いますけど、結果を出しているので、遊んでいるわけではないと理解しています。そういうのは、ダメという会社もあるかもしれませんが、うちはそういう社風です。
仕事ってやっているとわからないことが絶対に出てきますよね。聞きたいときにすぐに聞ける、そういう環境が大切だと思うんですよ。うちは、上司たちが率先して部下に声掛けをしてくれるんです。聞きたそうだな、何か困っているな、というのは普段から話しているのですぐにわかるんです。そして、そうやって育った社員たちは、自分がしてもらったように、後輩たちにも、声掛けを積極的にしています。
でも、コロナ禍ではちょっと大変でした。勤務形態がテレワーク中心となり、チャットによる文字のやり取りや、オンライン会議をしていましたけど、対面とは違い、気が付くことが難しいのでいろいろ考えてしまったり、やっぱりつらいと思います。そうしたら社員から「出社したい」という声が上がりました。社会情勢もありましたので、すぐにその希望をかなえるというわけにはいきませんでしたけど、工夫しながら出社日を増やしたりしました。仲間に会えて、すぐに聞ける環境にいたほうが、うちの社員たちにはいいようです。

 
石田代表の画像
 

Episode3 ご縁のあった社員を大切にする

とにかく、せっかく縁あってこの会社へ来てくれたんですから、出来るだけ長く働いてもらいたいと思うんですよ。辞めるのは簡単ですよね。ちょっと嫌になってしまって辞めたくなったということは誰にでもあると思うんです。もちろん、一人ひとりに「幸せかい?」と聞くわけではないですよ。でも、“幸せでない状態”はすぐにわかるんです。何かしらサインを出していますから、見逃さない。何か問題があったら、どういうカタチなら辞めないで残ってもらえるかと考えます。問題の一つ一つに対応して策を探すということをしています。それから適材適所にも心がけていて、来た仕事は、チーム内で振り分け、みんなで仕上げていきます。一人ひとりとのコミュニケーションが取れているからこそ、本当にうまく振り分けられていると思いますよ。特性や能力をよく理解して、最大限生かすということですね。それでも、本人の思うところと、会社の望むところにギャップが出ることもある、そんな時にこそ、話し合いです。話やすい環境を作っているので、こういう時こそ話し合って、すり合わせていけるんです。

Episode4 小田原Lエール認定企業として

もともとは、「会社をよりたくさんの人に知ってもらいたい!」という思いから、自治体のホームページなどいろいろ見ていたら、小田原Lエールにたどり着いたんです。「女性の活躍?うちが既にやっていることだな」ということから、すぐに申請することを決めました。そして、認定後は、採用面接の時などに「小田原Lエール企業なんですね」と言われることも多く、人材確保の面からも有益だと感じています。名刺にも小田原Lエールのロゴマークを入れているので、他社様と打ち合わせの時に、「これは何ですか」と聞かれることがあり、自社のアピールに活用させてもらっています。
今の課題としては、うちとしては初めての育休明けの女性社員がいるんですが、何しろ初めてのことですし、どうしたら彼女の力が生かせるのか、本人の話をよく聞いて、柔軟に対応していきたいということです。他の社員もよく理解してくれています。いつか自分もそういった立場になるかもしれないので、お互い様という気持ちなのでしょうね。ルールは、社員に合わせて作っていくというイメージですが、試行錯誤ですよ。育休明けの人がいる職場で、当事者はもちろん、当事者でなくても働きやすいようにと思っています。

 
株式会社アイズの社員の集合写真
 

社員さんにもお聞きしました

ふかだ みなみ さんの写真
深田 美波 さん
転職でアイズに来ました。もともとは東京で働いていましたので、きっかけは通勤時間を短縮させたい、そしてプライベートの時間を確保したい、これが私の応募理由でした。文系なので、全然専門ではなかったですけど、今は情報開発部に所属しています。

空気感

前職では何か聞く時もタイミングをはかったり、緊張してしまったりということがありました。でも、ここは和気あいあいとしていると感じました。入社してすぐコロナの影響でテレワークになってしまいましたが、少し落ち着いてきて改めて出社したときは、受け入れてくれてると感じました。上司の方たちが、すごく話しかけてくれるので、私も後輩の様子には気を配って、何か困っていないか気を付けて声をかけています。代表は、何でもやってみて、と社員に任せてくれるので、規則やルールがなくても、お互いの進捗を把握しながらやれる空気感がとても居心地がいいです。

私の働き方

もともと、プライベートの時間をしっかりとりたいと思っての転職でしたし、オンオフをしっかり付けられる働き方が自分らしく働くということだと思います。

この情報に関するお問い合わせ先

市民部:人権・男女共同参画課 人権・男女共同参画係

電話番号:0465-33-1725

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