15日、小田原市老人クラブ連合会の総会が開かれました。今年が創立60周年であり、私からはお祝いのメッセージと、高齢社会における活躍への期待をお伝えしました。私が市長に就任する以前の2000年代初頭では、会員数がゆうに1万人を超える、市内でも最大の市民活動団体であったと記憶していますが、この日確認したところでは、5年前が約7000人、現在は4000人を切るくらいまで会員数は減少。高齢者が増えているのに会員数が減っているのには、高齢となっても仕事を続ける人が増え、他の様々な活動もあることや、そもそも「自分は老人ではない」と考えている人が多いこともあるでしょう。いずれにせよ、地域でシニアの皆さんが元気で活動して頂くことは、地域の活性化や課題解決になり、健康増進を通じて医療や介護の財政負担軽減にも繋がります。市としてもしっかり応援していきます。

中国河南省安陽市の訪日団の皆さんが、市役所を表敬訪問されました。訪日団は、安陽市開発区高級中学(日本の高校に相当)の校長先生ほか教員の皆さんと、同校の生徒代表からなる、8名の皆さん。訪日団を受け入れたのは、新名学園旭丘高校の水野理事長ほか教員の皆さんと、生徒会長の西村さんほか生徒の皆さん。
安陽市との交流は、水野理事長が中心になって十数年来続けられており、小田原側からも何度かの訪中団が結成されてきました。2017年には私も訪問団の一員として安陽市を訪ねたことがあり、漢字の発祥の地とされる有名な史跡「殷墟」や、中国文字博物館などを拝見すると共に、安陽市政府や市内の学校、高齢者施設などで交流を深めました。
訪日団の皆さんからは「日本と中国は一衣帯水の間柄。これからも交流を続け、良き関係を育んでいきたい」とのメッセージ。私からは、「国と国との間ではいろんな課題があっても、大切なのは国民レベルでの友情を育むこと。特に、若い世代の皆さんは、今回の交流を機に両国友好の架け橋となってほしい」とお伝えしました。
午後には、健やかな食のまち小田原推進協議会の、今年度第1回目の会合。市民の食生活や小田原ならではの食や食文化、それを支える地域の生産者などと繋がった食の在り方などに焦点を当てるべく、昨年10月に発足。11月のキックオフイベント「ローカルフードマルシェ」を皮切りに、学校給食や市内の子ども食堂、幼稚園・保育所への食材提供などを進め、3月には「小田原・旬のマルシェ~いちご編~」、「小田原・早川みなとマルシェ」などを展開。協議会メンバーである商工会議所、観光協会、商店街連合会、漁業協同組合、JAかながわ西湘、小田原食品衛生協会、小田原短期大学に加え、小田原地魚大作戦協議会など、多くの皆さんのご理解とご協力を得て、取り組みは着実に動き始めています。
この日の協議会では活発な意見交換が行われ、令和8年度からの本格的な展開を見据えた準備への着手、イベントだけでなく日常的な活動や商店街とも連携した消費の促進、生産者との更なる連携、食による起業の支援など、具体的な活動への提言が幾つも出されました。小田原がもつ食の魅力を広く発信、まちあるき観光と組み合わせて経済振興に繋げると共に、食を通して小田原の豊かさを市民が改めて認識する上でも、極めて大切な取り組みとなります。