市長の日記

市長の日記

2025年06月11日(水)

経営実践研究会、Workcation House U ほか

 関東甲信越地方に梅雨入り宣言が出された10日は、終日雨雲が低く垂れ込め、雨が降り続く、いかにも梅雨らしい空模様。この日は、故・安野裕子市議の命日でもありました。私が市長に再就任した最初の市議会定例会で、再び議場にて安野さんと議論を交わすことを楽しみにしていたのですが、それが叶うことはありませんでした。課題が山積するこれからの市政の行方を、しっかり見守って頂いていると信じています。

 10日は、庁内の複数のミーティングや、市議会定例会での答弁に関する打ち合わせの他、3件のご来訪がありました。
 まず、一般社団法人経営実践研究会の皆さん。「『事業』を通じて『社会課題の解決』を目指し、『その先の未来』を創造する」との理念のもと、全国各地の企業経営者や諸団体のリーダーたちが参加し、社会課題の解決に資する事業の展開を進めている団体。小田原でも沼代で農業を営む秋澤史隆さんらが参加、この日もご一緒に来られました。小田原市に対する具体的な提案として、児童養護施設に入所している青少年が社会に出て行く上で必要なスキルを、経営実践研究会のメンバーの指導により身につけてもらい、趣旨に賛同する地域企業が就職の受け皿になっていくような仕組みづくりを一緒に進めたい旨、お話を頂きました。
 旧片浦支所をリノベーションして開設された「Workcation House U(ユー)」が、このたび(一社)日本オフィス家具協会が主催する第3回JOIFAオフィスアワードの最優秀賞を受賞、運営者である(株)文祥堂の皆さんがご報告に来庁されました。受賞理由として、海が見える恵まれた立地に加え、建物内では木組みを使ったり、古いフローリングをそのまま残したりと、建物内外に自然が溢れている点や、地元食材を使用したお弁当の提供、旧支所のカウンターを再利用したデザイン、宮大工による内装など、細部までこだわり、温かみがある点などが評価されました。私の前の任期においては、行財政改革の一環として支所の統廃合を進め、旧片浦支所も解体し駐車場などにする予定でしたが、その後守屋前市長の英断もあり、民間提案制度を活用してリノベーションが施された経緯があります。開設から数年が経過、今はリピーターも増え、都会とは全く異なるロケーションと佇まいの中、利用者からの評価も高まっているようです。今回の受賞を機に、更に利活用が進み、片浦地区への交流人口・関係人口の拡大にも寄与することを期待します。
 先月、映画の上映会と対談を行った「エディブル・スクールヤード(ESY)」の今後の進め方について、エディブル・スクールヤード・ジャパン代表の堀口博子さんらと意見交換。ESYが様々な価値を包摂している点に鑑み、どのような視点で初期の立ち上げを行っていくかについて、担当課である地域政策課の職員らも交え、活発に議論を行いました。小田原で既に存在している、子どもたちが関わる農や食の学びの場の存在を大切にしながら、小田原ならではの取り組みへと育てていくビジョンを分かち合いました。

2025/06/11 13:26 | 未分類

 

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