14日は、午前中に3件のご来訪。
まず、建設が始まっている橘地域の認定こども園「たちばなこども園」の設計・工事監理をお願いしている、環境デザイン研究所の仙田満会長と宇佐美プロジェクトマネージャー。来年4月の開園に向け、基礎工事などが始まっており、この日は外装に用いる木材の素材感や、屋根材の色調などについてご報告を頂きました。子どもが健やかに育つ空間の設計において第一人者とも言うべき仙田さんの設計思想を踏まえ、地元産木材をふんだんに用い遊びの空間を大切にした園舎は、これからの就学前教育・保育施設のあり方に対するメッセージが込められています。春の開園がとても楽しみです。

続いて、市内板橋にて多世代の居場所である「からたちハウス」を主宰されている窪田清美さんと、国際ソロプチミスト小田原の皆さんがご来室。からたちハウスが、公益財団法人ソロプチミスト日本財団から活動資金援助の贈呈を受けたことについて、ご報告を頂きました。からたちハウスは、英語教諭やソーシャルワーカーであった窪田さんが市内荻窪に一軒家を借り、お仲間と一緒に子ども食堂を立ち上げたのが始まり。令和3年から板橋公民館に移り、地域の人たちの支援を得ながら、子どもたちだけでなく様々な人たちが集う居場所として、毎週開設されています。食事づくりや会食、学習支援だけでなく、子どもと地域のお年寄りが将棋をやったり、夜間中学のように学びのサポートを行ったりと、「子ども食堂」という範疇にとどまらない、幅広い交流や学び合いの場となっています。こうした居場所が地域に増えていったら良いと思います。
来年度に創立60周年を迎える小田原北ロータリークラブからは、松下弘樹会長をはじめ役員の皆さんがご来室。新体制のご報告と、60周年記念事業のご紹介を頂きました。来年3月に予定されている記念式典に向けて、市内の中高生たちと会員たちがチームを作り、ロータリークラブに期待することや、地域の未来について考えるワークショップを重ね、そこから得られる提言が発表される、との構想。次世代の育成を視野に入れ、会員である様々な職業の大人たちとの交流も進めるという、意欲的な企画であり、成果を楽しみにしたいと思います。
午後は横浜へ。神奈川県道路利用者会議総会に、理事として参加しました。この協議会では、県内各所を結ぶ高規格道路あるいは幹線道路の充実と整備促進に向け、県内の自治体首長や道路事業関連諸団体から構成されており、各事業の進捗に向けた要望活動や意見交換、各種交流を進めています。この日は国土交通省関東地方整備局の小澤道路企画官からの、国が進める道路事業の諸制度や進捗についての講演の他、県内首長を代表して伊勢原市・萩原市長の意見発表などが行われました。小田原でも、穴部・国府津線の延伸、城山・多古線の開通、橘地区の道路整備、そして伊豆湘南道路の実現に向けた検討など、複数の事業や計画が動いています。橋本副知事や池田県土整備局長らとも意見を交わし、事業の進捗に向けた協力関係を確認しました。