市長の日記

市長の日記

2025年08月28日(木)

鬼柳・桑原で意見交換会、知事との懇談会 ほか

 絶滅危惧種の固有種メダカが生息している可能性のある鬼柳・桑原の水田地帯の今後に向けて、昨年より庁内にプロジェクトチームを立ち上げ、環境と調和した整備・保全の在り方を検討しています。その一環で、25日に桑原地区、26日に鬼柳地区の地権者の皆さんらと、2月に続き2回目の意見交換会を開催しました。開発や農業継続に対する地権者の考えを確認するためのアンケートの結果(9割の地権者が手放したいとの意向)、4月から開始している生物相調査の中間報告(貴重な動植物の存在を確認)、環境と開発を両立させている工業団地などの事例紹介など、半年間の活動状況を報告。その上で、改めて現時点での私の思いをお伝えし、参加された皆さんと意見交換を行いました。
 「後継者もいない中で田んぼを続けることは難しい」「市や企業が全て田んぼを買い取ってくれれば」「自然を守ってくれるNPOや企業があれば良いが」「先行きはともかく、この貴重な環境は守っていきたい」など、様々かつ率直なご意見を頂きました。市として、望ましい整備と保全の在り方を見極めるべく、引き続き各方面の意向確認や検討作業を続けていきます。

 27日、Meiji Seika ファルマ株式会社足柄工場にて、製剤新棟の起工式が行われました。昭和38年に竣工後、ペニシリンなど各種抗生物質などの製造拠点として操業、その後医薬品候補物質の創出などを行う製薬研究所として現在に至っています。このたび、平時は注射用抗菌剤を製造し、感染症拡大などの局面ではワクチン製造に切り替えることが出来る「デュアルユース」設備を持つ製剤新棟を新たに建設することとなったものです。
 市長就任1期目の頃、現在の代表取締役社長である永里さんは研究所所長として着任しておられました。当時、かつての工場が閉鎖され敷地内に広大な空地があったことから、その活用も含め企業立地の存続をお願いしてきた経緯があります。起工式では久しぶりに永里さんと再会、往時を振り返りつつ、新たな役割を担うことになる足柄工場の今後への期待をお伝えしました。
 午後、湯河原へ。毎年この時期に開催している、神奈川県知事と首長との懇談会に臨みました。参加したのは、県から黒岩知事と主要局長ら、市・町からは小田原・箱根・真鶴・湯河原の各首長。2時間ほどの会議の中では、①「魅力あふれる地域を目指した取り組みについて」と②各自治体からの「個別要望」について、各首長から県に意見を述べ、それに対し県が答えるという形で進行。
 小田原からは、まず①について、農林業が抱える担い手不足などの課題解決に向け都市部住民との交流を進めるための取り組み、および利用者の減少や運転士不足によるバス減便などで交通不便地域が生じている現状に対する地域交通充実への取り組みについて、県としての支援を要望。②については、建設が進む新病院の事業費等負担に対する国や県からの財政支援の強化と、主要な道路計画などに関する予算措置の確保などについて要望を行いました。
​​​​​​​ 勝俣・箱根町長から語られた国道1号線箱根湯本駅周辺の深刻な渋滞、内藤・湯河原町長から報告されたニホンザルによる町民生活への被害状況など、隣接する地域の現実であり小田原にも影響のある課題として、私も重く受け止めさせてもらいました。

2025/08/28 13:05 | 未分類

 

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