12日、まずは酒匂・小八幡地区のレクリエーション大会へ。以前は地区対抗の区民祭として市内でも有数の熱戦と盛り上がりを見せていた同地区ですが、コロナ禍や選手集めのご苦労もあり、ここ最近は地区対抗形式は取らず、誰でも希望するプログラムに参加できるようになっています。ただ、そのプログラムが工夫されており、ほとんどの種目は「スプーン競争」「障害物競走」「パン食い競争」・・・と言った具合で、地区対抗ではないものの「競争」仕立てになっており、子どもから大人までの参加で各種目は大いに盛り上がっていました。私も譲原連合会長に引っ張られ、パン食い競争に参加!とても楽しませていただきました。
酒匂・小八幡レク大会にて、パン食い競争に飛び入り!
続いて、酒匂川右岸河川敷へ。かつて江戸時代に行われていた「酒匂川の徒歩(かち)渡し」を再現するイベントが行われました。この企画は、「城下町小田原の発展と酒匂川徒歩渡し実行委員会」の皆さんが主催。江戸時代に渡りに使われた輦台(れんだい)を地元木材を使って往時の寸法で再現、構成員である湘南建設業協会や小田原地区木材業協同組合、神奈川県小田原土木センターや小田原市建設部職員の皆さんが「川越人足」となって、実際に酒匂川の右岸から中州までを往復しました。私も最初の輦台に乗せていただき、感無量。実に150年ぶりくらいの「復元」であり、身なりは違えども、きっと往時も同じように若い男性たちが担いでいたのだと思うと、まるでタイムスリップしたかのような感覚に陥りました。この企画、この一度きりで終わらせるのではなく、今後も何かの機会を捉えて広く紹介してはどうかと感じます。
ちなみに、この徒歩渡しを第一部とし、午後からは第二部として、未来に繋がる道作りを視野に入れた講演会も実施。講師は小田原城天守閣特別館長の諏訪間順さん。過去から今日まで、各東西を繋ぎ各時代に役割を果たしてきた道、そして未来へ向けて整備が進められる伊豆湘南道路の構想などが語られました。
午後から市役所にて、「市民と市長の懇談会」を開催。この日は、近年小田原の各所に新規就農された5名の皆さんと、就農にまつわる現状や課題などについて、かなり突っ込んだ、また詳細にわたる意見交換をさせて頂きました。柑橘、キウイ、梅、水稲、露地野菜など、手がける農業のタイプは様々ですが、志を持って小田原での農の実践に取り組まれている皆さん。就農時の行政からのバックアップ、住居の確保、規模拡大に必要な農地とのマッチング、子育てをしながらの就農の厳しさなど、各自が直面する課題感から、小田原の農業の行く末に対する懸念まで、様々な意見が交わされた、とても貴重な時間でした。基幹産業たる農を守るべく、今後にしっかりと活かしていかねばなりません。
13日は、第34回小田原ちょうちんまつり。二の丸広場やお堀端通り、三の丸ホール周辺などで、小田原囃子、ちょうちん踊り、自治会みこしパレード、各種太鼓チームの競演など、あちらこちらで賑やかなかけ声や演奏が飛び交い、とても賑やか。暮れゆく夕刻に、私も観光協会の外郎会長らと共に登壇、舞台に据えられた大ちょうちんへの点灯式に参加。会場は夜になっても多くの来客が腰を据えて飲食しながら、ちょうちんや祭囃子の風情を楽しんでおられました。本丸広場には、市内小学生たちが作ったちょうちん約1500個が飾られ、19日まで夕刻以降点灯しています。なかなかの見応えです!