市長の日記

市長の日記

2025年11月11日(火)

民俗芸能発表会、競輪場整備終了 ほか

 9日、未明より終日の雨となった中、諸行事で市内各所を巡りました。
 下大井地区では、昨年に続き2回目となる「下大井ふれあい交流会」が、公民館にて開かれていました。住民の皆さんの出演による演歌や歌謡曲の披露、屋外にテントを張っての焼きそばや農産物の販売、子どもたちも楽しめるコーナーなどが、皆さんの手作りの空間の中で展開していました。会の冒頭、小田原市社会福祉協議会や地域包括支援センターの職員による各種サポート活動の情報提供などもあり、シニアの皆さんの安心への配慮も。単位自治会としての取り組みですが、こうした活動が各地域で広がっていくことが大切と感じられた、優しく温かなひとときでした。
下大井ふれあい交流会の会場周辺の様子下大井ふれあい交流会の会場周辺の様子
 小田原文学館では、小田原出身の私小説家・川崎長太郎の企画展を訪問。「超低空を飛ぶひと・川崎長太郎 私小説一筋60年の軌跡」と題し、地を這うようにありのままの人間のすがたを描き続けた長太郎の創作の軌跡を、市などが所蔵する多数の自筆原稿や、自選全集の紹介などを通じて辿る展示となっており、充実した内容。昭和60年に83歳で亡くなるまで、生涯でおよそ300篇もの私小説を遺した長太郎の生き様に触れ、改めて作品を読み直したいと思いました。12月14日まで開催中。
川崎長太郎「超低空を飛ぶひと」展を視察川崎長太郎「超低空を飛ぶひと」展を視察
 午後からは、三の丸ホールへ。令和7年度小田原民俗芸能保存協会後継者育成発表会が開催されました。市長は同協会の名誉顧問を仰せつかっており、開会のご挨拶の後、終演までの8団体の演目を全て鑑賞させて頂きました。6年間会長を務められた下中座の林さんが顧問となり、後任には小田原囃子多古保存会の磯崎さんが会長に就任され、新たな体制で活動が進められています。 小田原市山王原大漁木遣(きやり)唄保存会、小田原祭囃子連絡協議会、根府川寺山神社鹿島踊保存会、曽我別所寿獅子舞保存会、小田原ちょうちん踊保存会、小田原囃子多古保存会、相模人形芝居下中座、そして特別出演の「外郎売の口上研究会」が公演し、小田原の歴史・文化・なりわいの豊かさを反映した多彩な演目に、来場された皆さんも拍手喝采でした。栢山田植歌保存会はホワイエで映像での参加。
 人口減少と少子高齢化、各種活動の担い手不足、地域コミュニティの絆の弱まりなどが進む中、「ふるさと」との絆を育み、多世代の中で子どもたちがそだっていく上で、各地で継承されている民俗芸能は極めて大切。市としても支援を強化していく考えです。
民俗芸能保存協会 後継者育成発表会にて民俗芸能保存協会 後継者育成発表会にて
 この日最後は、競輪場へ。雨の中、GⅢと呼ばれる特別レース「北条早雲杯争奪戦」の最終日を迎えており、最終レースで勝利した松井選手に市長賞を授与させて頂きました。
 競輪場では、老朽化が著しく観客の利用を禁止していた古い客席スタンドの撤去が終わっており、斜面は芝生が張られて、外観がすっかり見違えるようになっています。場内に入ると、スタンド跡地はアスファルトで綺麗に舗装され、バンクを見下ろす広々とした空間に。振り返ると小田原城天守閣が大きく目の前に望めます。競輪場は今後、レースの開催の有無にかかわらず日中は無料で入場できるようになったので、駐車場もあり天守閣を正面に望めるこの広い空間は、新たなスポットとして競輪以外の催事などにも活かしていくことが出来るかもしれません。
記念競輪「北条早雲杯争奪戦」で松井選手を表彰記念競輪「北条早雲杯争奪戦」で松井選手を表彰
競輪場からは、すぐそばの天守閣が望める競輪場からは、すぐそばの天守閣が望める

2025/11/11 12:41 | 未分類

 

ページトップ