建設工事が続いていた市内2カ所の新施設が、それぞれ竣工し引き渡しが行われましたので、職員らとともに内覧を行いました。
24日は、現・市立病院の後継となる「小田原市立総合医療センター」へ。年が明けてから、外側を覆う養生が外され、歩道周りの植栽も進み、夜には追い込み工事で院内の照明が灯っている様子を見ながら、竣工を心待ちにしていました。この日ようやく内部に足を踏み入れ、その広さと明るさ、そして諸設備の充実ぶりに目を見張りました。広々とした通路や待合、機能的な外来フロア、利用者とスタッフの動線を明確に分けた構造、大きな窓で眺望が素晴らしく利用者の入院生活に配慮された病室、十分な数と広さの手術室、カフェやコンビニなどの便益施設・・・。このほかにも数多くの配慮や工夫がなされています。現病院の医師やスタッフと何度も意見交換を行い、それをできるだけ反映させた施工上の努力が見て取れました。連日、数百人の施工スタッフが手分けをして作業を進め、無事故で予定通りの引き渡しとなったことに、心よりねぎらいの言葉を贈りたいと思います。
4月19日に開院式典があり、市民の皆さんにも内覧の機会が用意されています。5月4日に現病院から引っ越しを行い、5月7日から外来診療も始まります。この新しい病院にて、多くの皆さんのいのちを守り支える取り組みが始まることを、本当に嬉しく思います。
26日は、小田原市では初となる公立幼保連携型認定こども園である「たちばなこども園」の真新しい園舎と園庭へ。旧下中幼稚園の跡地に建設された園舎は、小田原産の木材をふんだんに用い、中に入る前から木の香りが漂っていました。内部は、構造から壁面装飾、書棚や下駄箱、各種什器に至るまで木が溢れています。最大の特徴は、好奇心旺盛なこどもたちが、様々な場所で遊んだり、お気に入りの居場所を見つけたりできるよう、空間構成において実に様々な工夫が凝らされていること。大人が見ても、わくわくするような空間の仕掛けが、館内のあちこちに設けられています。園庭も遊び心いっぱいで、土を盛り上げた小山があり、ビオトープがあり、ドラえもんに出てくるような土管もあり・・・。これは、設計者である環境デザイン研究所の仙田会長をはじめとする皆さんが、こどもにとっての「遊び」の大切さを深く認識され、これまでの建築において積み重ねてきた実績に裏付けられています。
施工された瀬戸建設、加藤建設、釼持技建などの皆さんは、もの凄い量の木材を精緻に組み上げていく施工プロセスなどにかなりご苦労されたようですが、できあがった園舎を誇らしく眺めておられました。設計者いわく、小田原市内にはもちろん、他都市を見回しても公立の施設でこれだけ木材を用いこどもの遊びに配慮された園はないのではないか、とのこと。春から入園するこどもたちの笑顔が目に浮かぶようです。
両施設の内覧の様子については、映像を収録しましたので、市HP等で紹介できるようにしたいと思っています。