22日、明け方までの雨が上がった中、マロニエへ。小田原太極拳同好連合会の第30回記念大会にお招きを頂きました。ゆっくりとした動きと呼吸の中で心と体を整えていく太極拳は、健康長寿社会づくり、さらには仲間と気持ちを一つにして取り組むことを通じたコミュニケーションにも繋がるなど、これからの社会の中で大切な役割を果たしうるものです。和やかな雰囲気の大会において、これまでの活動に敬意を表しつつ、これからも大いにご発展頂きたいとお伝えしました。
午後から福島県相馬市へ。23日~25日にかけて行われる国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」にお招きを頂きました。夕刻に相馬に到着、1月に市長に就任された阿部勝弘市長と再会、お祝を伝えると共に、相馬市議会の杉本智美議長を交え、懇談。相馬市と小田原市の関係をこれからも深めていくとの思いをしっかりと共有できました。
23日、野馬追が始まる朝。中村城址の「北三の丸」にて行われた「三献の儀」の会場にて、執行委員長の門馬・南相馬市長と再会、副執行委員長の阿部・相馬市長に改めてご挨拶。続いて行われた中村神社での出陣式、総大将を擁する宇多郷勢の騎馬隊行列のお繰り出しに列席。長い歴史をもち相馬市民のアイデンティティそのものとも言える野馬追の、武者魂が憑依したかのような人馬一体の祭りの気迫に、毎回のことながら圧倒されます。
行列を見送った後、二本松市へ。営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)への取り組みが映画「ひなたのファーマーズ」にて映像化された、二本松営農ソーラーの近藤恵さんの農場をお訪ねしました。 上流に安達太良山を望む数ヘクタールの農場に、ビッシリとソーラーパネルが並び、その下で様々な農作物(小麦、エゴマ、イエローマスタード、葡萄、牧草など)が栽培され、除草をかねて牛も飼われています。かつては荒れ地で、川に近いことから石も多かったこの地の開拓にはご苦労が多かったようですが、今では国内で有数の営農型太陽光発電の拠点であり、視察者が絶えないとのこと。この他にも、垂直型で場所を取らず両面での発電を行うタイプ、日照を追って角度を変えていくタイプ、傾斜や段差があっても連続して設置できるタイプなど、いくつかのモデルをご案内頂きました。
極めて低いエネルギー自給率の我が国において、営農型太陽光発電は今後最も有力で安全かつ分散した電源であるにもかかわらず、国としての推進が弱く景観や廃棄問題での逆風が吹く中にあっても、近藤さんは果敢に様々なチャレンジを続けています。内村鑑三、中村哲などの先人を仰ぎ、原発事故による放射能汚染で一度は挫折しかかった中から立ち上がってこられた近藤さんの生き方そのものにも、深い感銘を覚えました。これから小田原でも再生可能エネルギーの発電量を増やしていく上で、近藤さん達の歩みに学ばせて頂くことになります。ありがたい出会いとなりました。