台風7号・8号が近づきつつあり、その影響で梅雨前線の活動が活発化しています。西日本では既に大雨の被害が出ていますが、小田原でも昨夜から雨が降り始め、予報では28日にかけて降り続くとのこと。降雨が累積することによる土砂災害等のリスクが高まりますので、十分な注意が必要です。
市議会6月定例会明けの22日、23日。議会対応のため日延べがされていた庁内でのミーティングが立て込んだほか、複数のご来訪がありました。
おだわら名工舎の芹澤毅棟梁、小田原林青会の高木さんらがご来室、10年ほどにわたり続けられてきた「職人育成等推進事業」が昨年度を以てひとまず終了となったことを踏まえ、この間の活動を振り返りつつ、今後に向けた取り組みについて意見交換させて頂きました。宮大工に象徴される高い木造建築技術の伝承は、歴史と文化が蓄積し都市としての魅力を形成してきた小田原でこそ大切に受け継いでいくべきもの。一方で、保全や改修を必要とする文化財級の建築物が減り、住宅建設などは職人不足や資材高騰の中でプレハブ化が主流となったことで、こうした高い技術を活かす現場が減っているのが現状。小田原の木材を活かし、優れた建築技術を活かしていく取り組みを、今後も一緒に考えていこうと話し合いました。
環境デザイン研究所の仙田満会長らがご来室、三の丸ホールの状況や今後の更なる利活用に向けてご意見を頂きました。この9月で丸5年が経過する三の丸ホールでは、両ホールの高い稼働率が続き、音響性能などが高く評価されています。展示空間である展示室も途切れることなく催事が入っていますが、ギャラリー回廊については、もっと広く市民に使ってもらっては、とのご意見。三の丸ホールは「市民による芸術文化の創造の拠点」として構想し、空間設計を行ってきた経緯があります。館の稼働率の高さに甘んじることなく、ホールを拠点として広く小田原全体での文化振興に繋がっていくよう、持てる可能性を最大限に活かしていくことについて、意見交換をさせて頂きました。
23日は、「AWABIYAホールディングス」社長の市川さんらがご来室。同社の新商品の売り上げの一部を、小田原産木材の活用を通じた森づくりに繋げてほしいとの趣旨で、ご寄付を頂きました。同社は、小田原で長年水産事業に取り組んでこられた「鮑屋」さんが、事業を多角的に展開されている中でホールディング組織へと進化した企業。今なお水産分野が主力ですが、近年は事業のポートフォリオ上、他分野にも展開、飲食や食品関連の事業を拡げておられ、最近は芦ノ湖畔にチーズケーキの専門店を設置されるなど意欲的に取り組まれています。
その中で、海の恵みは森からの恵みによって成り立っているとの思いから、海と森をつなぐような商品化を発想。チーズクリームをクッキーで挟んだ新商品を製作、クッキーの表面に木材の年輪のようなデザインを施した菓子をリリース。その名も「木立ち」。この商品の売り上げの一部で、小田原地区木材業協同組合から木材を調達し、市内で小田原産木材を使ったベンチなどの什器を製作し、街中で活用してほしい、とのご寄付の提案です。発想と実行力が素晴らしく、私からも感謝を伝えました。本日(25日)、小田原駅ラスカ小田原に新しくオープンするAWABIYAさんの「森のチーズ舎」などで販売されるとのこと。小田原の地域資源循環を象徴する新たなタイプのお土産品として、ぜひ多くの方に手に取って頂きたいと思います。