市長の日記

市長の日記

2026年10月09日(金)

決算不認定、全史協函館大会

 7日、9月定例会最終日において、令和7年度決算認定案について採決が行われ、埋蔵文化財発掘調査にまつわる不適切な会計処理の問題が未解明・未解決であることから、一般会計の決算は不認定となりました。
 史跡指定地や埋蔵文化財包蔵地が広範囲に存在する小田原の市街地においては、史跡小田原城跡の関係のみならず、民間の住宅建設や開発においても埋蔵文化財の発掘調査が常に行われており、事業の性格上、調査開始前に見込んだ工程や規模で済まないことも少なからずあり、工期内・予算内に収まらないケースは発生しうるものです。しかし、であるからといって予算の不足分を未払いとし次年度に支払い分を上乗せするという手法は不適切であると言わざるを得ず、議会での指摘はもっともであります。本来であれば、不足が見込まれる事態となった場合には、その段階で年度内の執行を止めて次年度に送るか、緊急を要する場合は補正予算を組んで当該年度内に執行すべきであり、その手続きを怠ってきたこと、それを数年にわたり組織として容認してきたことが問題です。救いは、今回の問題が外部からの指摘ではなく、文化財課の職員から「これは問題ではないか」との声として明らかになったこと。一連の組織風土改革の流れの中、いわば自浄作用の発現でもあり、その点を前向きに受け止めています。
 いずれにせよ、不適切な会計処理が行われてきた実態を克明に調査し、全容を明らかにすると共に、未払い状態の解決と今後の発掘調査業務執行の適正化を確実に進めます。

 本会議閉会後、直ちに函館へ。小田原市も理事市として加盟する全国史跡整備市町村協議会(略称:全史協)の大会に参加しました。史跡を保有し、その保存と活用を通じて歴史まちづくりに取り組む全国640ほどの自治体が加盟する協議会で、文化財関係の予算獲得に向けた活動や、各地の歴史まちづくり活動に関する情報共有や交流に取り組んでおり、この手の協議会としてはかなりの大所帯。小田原市は小澤市長時代に会長市を務め、私の前の任期中には小田原で全国大会を開催した経緯もあり、全史協の活動を通じて、協議会の役員市町村や文化庁とは深い絆を育んできました。この日の日中に行われた役員会や総会には間に合いませんでしたが、夕刻からの情報交換会に合流、全国各地の首長や文化財関係者の皆さんと近況などを分かち合いました。
 今回は、国から多額の補助を頂いて進めている埋蔵文化財発掘調査にまつわる不適切な会計処理が明るみに出たタイミングでもあり、情報交換会にご出席されていた文化庁文化資源政策・記念物課長の三輪さんをはじめ、小田原がお世話になっている各調査官の皆さん全員に、直ちにご挨拶とお詫びをさせて頂きました。文化庁の皆さんとは、事案の適正化に向け、随時情報共有をさせて頂きつつ、必要なご指導をお願いしていきます。

 8日はエクスカーションに参加。明治の開拓以前のアイヌ文化の時代の様々な史跡や、松前藩時代の館跡、函館を含む渡島半島全域で松前藩・旧幕府軍・新政府軍らにより繰り広げられた所謂「箱館戦争」にまつわる各史跡などを訪ねて、函館市⇒北杜市⇒厚沢部町⇒江差町⇒松前町⇒函館市と、渡島半島南西部をぐるりと廻る形で各所を視察。北杜市郷土資料館、松前藩戸切地(へきりち)陣屋跡、松前氏城跡館城(たてじょう)跡、建物修景が進む江差町の街並み、松前氏城跡福山城跡および松前城資料館を、いずれも各市町の学芸員の皆さんによる詳細な解説、町長による歓迎などで、学びの深い視察となりました。日本海に面し、冬は北西の強い季節風に晒され雪に閉ざされる町々で、文化財整備や歴史まちづくりがしっかりと進められ、郷土の皆さんの誇りとなっていることが伝わってきました。
函館港から箱館山方面を望む函館港から箱館山方面を望む
北杜市郷土資料館にて北杜市郷土資料館にて
松前藩戸切地陣屋跡にて、堀切を望む松前藩戸切地陣屋跡にて、堀切を望む
広大な風景の中に、松前氏城跡館城跡を望む広大な風景の中に、松前氏城跡館城跡を望む
松前氏城跡福山城と本丸御門松前氏城跡福山城と本丸御門
松前町の若佐智弘町長と松前町の若佐智弘町長と
松前町の海岸から、対岸の津軽半島を望む松前町の海岸から、対岸の津軽半島を望む

2026/10/09 16:00 | 未分類

 

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