大型連休が明け、数日ぶりに網を締めた沿岸の定置網から、7日・8日と大漁の報が届いています。4月から続くブリ・ワラサに加え、このところアジが豊漁で、米神・石橋などの大型定置網では毎朝数トンのアジが水揚げ。昨日は、連日豊漁となった定置網「江の安」より、市役所にもアジのお裾分けが届きました。曽我地区での地域活動懇談後、自宅にて頂いたアジを三枚に下ろしてみました。朝どれで眼も澄み、良形で肉厚、立派なアジ。30代の頃、江之浦の「又衛丸」にて定置網漁を手伝っていた頃以来、久しぶりの感触。今夜は美味しいアジフライが食べられそうです。
市内鮮魚店では、おそらくアジが店頭に並び、居酒屋などでのアジの刺身がお薦めになっていることでしょう。ぜひ豊漁のこの時期、地元の皆さんにこそ旬の新鮮なアジを味わって頂きたいと思います。

7日、小田原文化芸術協会の杉﨑宗雲会長をはじめ、メンバーの皆さんがご来訪。15年間の活動をひと区切りとされる旨、ご報告を頂きました。私が市長に就任した初期の頃、小田原の地域振興に繋がる可能性の高い10のテーマを設定し民間の皆さんがエンジンになって活動を起こしていく「無尽蔵プロジェクト」を立ち上げたのですが、そのうちの1テーマ「市民による芸術文化の創造」について、当時小田原市文化連盟の事務局を務めておられた杉﨑さんに、コーディネートを依頼。以降、小田原で芸術活動をされている皆さんとのネットワークを活かされ、街なかにアート作品を展開する「おだわら・ぶらりミュゼ」を始め、数々のアート活動を続けて頂きました。今年1月、活動15年の節目に記念誌を発行され、活動を振り返るイベントを行われたことを機に、活動を一区切りにされることとなりました。
市総合計画の基本構想では、育てるべき5つの力のひとつに「文化」を明確に位置づけ、芸術文化の創造や発信、担い手の支援にこれまで以上に力を入れていくこととしています。協会の活動は一区切りとなりますが、これまで育てて頂いた芸術文化の動きを、新たなステージに押し上げて頂くよう、引き続きの連携とお力添えをお願いしました。
8日、尊徳記念館にて「小農・森林ワーカーズ全国展開推進研修会(農業講座)in神奈川」が開催されました。これは、全国各地で「共同労働」「ワーカーズコープ」などの活動に取り組む皆さんが集まり、地域に根ざし環境と共生した暮らしや経済を作るために、他の仕事をしながらでも身近な地域で小農や森づくり等に取り組むべく、学び合おうという研修企画。2泊3日の日程で、小田原周辺の農や森、そこでの活動を訪ねながら学ぶスケジュールが組まれています。目指すところは、流域単位でのFEC自給圏(F:Food、E:Energy、C:Care)の形成で、市が目指す「地域自給圏」の考えと重なっています。私からは、報徳の訓えの原点である尊徳記念館で学ばれることの意義と、研究会の目指すところの重要性について触れながら、3日間の研修が有意義なものとなるよう、激励のメッセージを送らせて頂きました。
夜は、曽我みのり館にて「市民と市長との地域活動懇談会」を開催。曽我地区まちづくり委員会の皆さんと、農業の継続や高齢者の見守り、消防団の存続、「新しい学校づくり」の進め方などについて、貴重な意見交換をさせて頂きました。