市長の日記

市長の日記

2025年07月11日(金)

江之浦測候所、エディブル・スクールヤード ほか

 涼しい朝です。昨夕から久しぶりの雨、同じ小田原でも場所によって降り方に差があったようですが、乾ききっていた野山もようやく一息ついたことでしょう。

 10日。まず明治安田生命平塚支社の皆さんがご来室。令和2年3月に「市民の健康づくりの推進に係る包括的連携に関する協定」を締結して以来、健康おだわら普及員の活動への協力、フレイル予防などをテーマとした講演や、イベントでのベジチェック実演、さらには毎年の市社会福祉基金へのご寄付など、小田原市民の健康増進をはじめ、様々にお力添えを頂いています。新たに支社長に就任された大井さんから、健康づくりに関する市民の関心やニーズ把握、行政からの情報発信への協力など、より一層のご支援を頂ける旨、ご提案を頂きました。ありがたいことです。
 午後、小田原・足柄地域連合、小田原・足柄地域労働者福祉協議会の役員の皆さんと、行政懇談会を実施。小田原で働く皆さんの雇用環境の改善、福祉や健康、子育て、まちづくりなどに関する行政の取り組みについて、市から説明すると共に、参加された皆さんから様々なご意見やご提案を頂きました。特に、人口減少の中にあっても社会増を進め、働く人の増加に繋がる移住・定住促進策、企業誘致支援策、子ども子育て支援策などについて、重点的に意見交換。諸課題の解決や改善に向け、お互いに力を合わせていくことを確認しました。
 小田原文化財団の杉本博司さんをはじめ施設の運営や整備に携わる皆さんがご来室。今や国内はもとより世界的に注目を集めるに至っている「江之浦測候所」の今後の整備構想などについて、情報を共有しました。開設から約8年。世界に類例を見ない、地球の運行や四季の巡りといった空間概念と時間軸を踏まえた、かつ相模湾に面した地形を活かしての、「美術館」「博物館」という概念には収まりきらないスケールの施設。着々と新たな空間や建築、造形が進んでおり、開設10年となる2027年あたりを目指して、新たな整備事業も進められています。古稀を迎えられたものの、今も日本とニューヨークを行き来し活躍される杉本さんが、これから私たちにどんな世界観を見せて下さるのか、本当に楽しみです。
 続いて、「エディブル・スクールヤード」の展開を視野に入れた会議。3月に続いて2回目の開催となります。四季を通じて農作物を育てることにより、子どもたちが食と農について学び、それを支える地域の農業者や大人たちとの絆を育む、とても大切な取り組み。既にそのような場が小田原に幾つもあることから、そこでの経験や課題、更なる広がりに向けてのアイデアなどを分かち合いました。
​​​​​​​ 上府中地区で中学生たちと米作りに取り組む皆さん、地域の子どもたちと田植え・稲刈り・しめ縄作りを始めた万年地区青年会の志村さん、子どもたちや学生を農の現場に引き入れている沼代の秋澤さん、富水地区での農園整備を進める若き女性農家太田さん、30年近く久野小学校での米作りや野菜作りを見守ってきたベテラン農家石綿さん、市民に農業体験の機会を様々に設けてきたJAの斎藤さん、子どもたちの居場所づくりの一環で田んぼに関わってきたNPO法人こころみの益田さん、シニア人材の活躍の場を育ててきたSNOAの安藤さん、子どもの学びを軸に様々な農の実践を進めるCLCAの和田さんなど、多彩な実力者たちの集まりは、本当に心強い。さらに取り組みを進めていきます。

2025/07/11 10:36 | 未分類

 

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