昨今のインターネットの進展などを踏まえ、「グーグルアース」や「グーグルマップ」に代表される無償や安価で高機能な既存Webサービスを活用して、本市の施設や施策などを市民へ分かりやすく情報提供する手法を調査研究していく中で、「3次元コンピュータグラフィックスによる江戸時代の小田原」を作成しました。
これは、文久年間(西暦1861年〜1864年)の古地図(文久図)を基としながら、元禄年間(西暦1688年〜1703年)の本丸御殿や二の丸御殿、大腰掛や馬屋等も加えて、小田原城が最も華やかだった時代を再現したものです。北條氏の時代に築かれた大外郭や幾重にも配置されたお堀など、大阪城のお手本となったと言われる小田原城の様子や、最盛期には本陣4、脇本陣も4軒、そして百余りもの旅籠が軒を並べていたという東海道屈指の宿場町であった城下の様子をイメージしていただけます。
作成したエリアは、「総構」、通称「大外郭」の内側で、東は国道一号「浜町」交差点付近、北は小田原駅付近、西は国道一号「早川口」付近、南は国道一号沿いまでとなっており、総延長9キロメートル、面積約348ヘクタールの城郭と町並みを再現しました。
このコンピュータグラフィックスが、多くの方々に本市の歴史や魅力を再発見していただくきっかけとなれば幸いです。