工芸品・勝福寺の青銅水鉢 1口 (しょうふくじのせいどうみずばち)

市指定 昭和39年5月27日
所在 飯泉1161 勝福寺
形状等 全長 270.0㎝
幅  55.0㎝
高さ 82.0㎝
勝福寺の青銅水鉢

勝福寺の青銅水鉢

概説

青銅製の手水鉢です。
龍頭船(りゅうずせん)の形をしており、龍首は二角を有し写実的で、船尾に十一面観音菩薩の坐像1躯を安置するほか、全体に多数の銘文が刻まれています。
なお、十一面観音菩薩像の頭部にある11躯の化仏(けぶつ)のうち8躯は平成元年度の復元修理の際の後補です。

水鉢の左右両舷の縁には、坂東三十三観音第五番札所勝福寺を詠んだ御詠歌が刻まれています。
「五ばん目かなはねばたすけたまえといのる身の舟にたからをつむはいいずみ」
「ただいそげくせいの舟はいまいづるのりおくれなばたれかわたさん」
十一面観音菩薩像(船尾部)

十一面観音菩薩像(船尾部)

作者は江戸神田の鋳物師(いもじ)小沼播磨守藤原正永(こぬまはりまのかみふじわらまさなが)で、「宝永元年甲申七月吉祥日」と刻まれています。
また、奉納者は、佐藤長左衛門(右)・山口氏路峰(山とも)を中心とし、多数の老若男女の助力で成就したことが十一面観音菩薩像の蓮台に陰刻されています。

特異な形状を持ち、造立年代が判明する手水鉢でもあり、貴重な作品です。

アクセス

鉄道 大雄山線五百羅漢駅から徒歩約20分
バス 大雄山線五百羅漢駅から徒歩約20分バス小田原駅東口から富士急湘南バス
「新松田駅行」または「下曽我駅行」または「成田工業団地循環行」乗車 「飯泉観音前」下車

地図

この情報に関するお問い合わせ先

文化部:文化財課 文化財係

電話番号:0465-33-1717

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