23日、朝一番で京都市の西に位置する亀岡市へ。生涯学習が盛んな同市にて開催された公益財団法人生涯学習かめおか財団主催の「丹波学トーク」にゲスト参加するためです。亀岡市には昨年の10月に、絶滅危惧種のアユモドキが遡上する水田環境を生かした「オーガニックビレッジパーク」の取り組みを学びに訪ねていますが、そのときに亀岡市の桂川市長から「亀岡では、郷土の偉人である「心学の祖」石田梅岩に学びながら生涯学習を進めている。小田原では二宮尊徳を大切にした生涯学習が盛んと聞く。梅岩、尊徳に学ぶまちづくりについての対談企画を考えたい」とのお話がありました。その後財団を中心に準備が進められ、この日の第104回丹波学トーク「石田梅岩と二宮尊徳の教えがつなぐ生涯学習」という形で実現したのでした。
亀岡駅に到着後、市街地から車で15分ほど山間部に入った集落にある石田梅岩記念館(今年9月に開館)を見学。その後市街地に戻り、「ガレリアかめおか」というたいへん立派な複合市民施設にて、トークに臨みました。まず、京都大学名誉教授の辻本雅史さんによる「梅岩と尊徳~歴史に呼び戻される思想家」と題した基調講演。その後、私からは尊徳の、桂川市長からは梅岩の、それぞれの教えを生かしたまちづくりについてトーク。150名ほどの参加者が、熱心に話を聞いて下さいました。
石田梅岩を祖とする「心学」については、私もあまり知識が無かったのですが、江戸中期以降に、商人の心構えや、質素倹約を旨とし天から与えられた「心」に従って生きることを説いた学、と言われています。これを機会に、心学の教えについても学んでみたいですし、また環境政策に熱心で開明的な桂川市長とのご縁も深まりましたので、何らかの都市間交流に繋げていければと考えます。
真新しい石田梅岩記念館にて、収蔵資料等を見学